クリス・ケナー
クリス・ケナー(Chris Kenner、1929年12月25日-1976年1月25日)はニューオーリンズのR&B歌手・作曲家。
1960年代初頭の『I Like It Like That』『ダンス天国 (Land of a Thousand Dances)』のふたつのヒット曲で知られる。
伝記[編集]
ニューオーリンズからミシシッピ川を上ったルイジアナ州ケナーの農家に生まれた。教会の聖歌隊でゴスペルを歌い、10代でニューオーリンズに引っ越した。1955年に最初の録音を弱小のバトン・レコードで行うが何の反応もなかった。
1957年に自作の"Sick and Tired"をインペリアル・レコードに録音し、翌年ファッツ・ドミノがカバーし、ヒットした。この時期に"Rocket to the Moon"と"Life Is Just a Struggle"をRonレコードに録音。
絶頂期[編集]
その後ニューオーリンズのInstantレーベルに移籍し、ピアニストのアラン・トゥーサンと共作を始める。1961年、『I Like It Like That』を録音、ビルボードホット100の2位、ミリオン、ゴールドの特大ヒットになり、1965年にデイヴ・クラーク・ファイヴがカバー。
同時期の『Something You Got』はウィルソン・ピケット、アルビン・ロビンソン、ラムゼイ・ルイス ・トリオ、チャック・ジャクソン、アール・グラント、マキシン・ブラウン、ボビー・ウーマック、フェアポート・コンヴェンション、ブルース・スプリングスティーンがカバーした。[1]
1962年、『ダンス天国 (Land of a Thousand Dances)』を録音、Cannibal & the Headhunters、Thee Midniters、ウィルソン・ピケット、The Action、パティー・スミスがカバーした。
その後[編集]
1960年代を通じInstantなどに"My Wife"、"Packing Up"、"They Took My Money"などを録音。
アトランティック・レコードから1966年にアルバムを発表し、Collectors' Choiceレーベルが『Land of a Thousand Dances』として2007年に再発。
1968年に未成年者への淫行で起訴され、ルイジアナ州立アンゴラ刑務所で三年間服役した。
1976年に心臓発作で死去。46歳。
参照[編集]
- ^ Murrells, Joseph (1978). The Book of Golden Discs (2nd ed.). London: Barrie and Jenkins Ltd. p. 136. ISBN 0-214-20512-6