クリスチャン・マークレー

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クリスチャン・マークレー
Christian Marclay
クリスチャン・マークレー(2012年)
基本情報
生誕 (1955-01-11) 1955年1月11日(69歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンラフェル
ジャンル 実験音楽
職業 ミュージシャン作曲家、ビデオ・アーティスト、サウンド・アーティスト、パフォーマー、写真家、映画監督、ヴィジュアル・アーティスト、インスタレーション・アーティスト
担当楽器 ターンテーブル
活動期間 1980年 - 2018年
レーベル キュニフォーム
クリスチャン・マークレー(1985年)

クリスチャン・マークレー[1]Christian Marclay1955年1月11日 - )は、作曲家視覚芸術家。自らをレコードプレイヤーと名乗る。ターンテーブル演奏のパイオニアである。しかし現代のヒップホップ等のそれとは全く異なっている。

1955年、アメリカカリフォルニア州サンラフェルに生まれる。

1970年代後半にヒップホップとは違う文脈でレコードとターンテーブルを演奏し始め、最初はミュージシャンとして有名になった。基本的には即興で、レコードに記録された音楽をコラージュしたり、効果音的に利用したりする。

1980年代以降、視覚美術に類する作品も制作し始め、レコードを素材に用いた作品『Mosaic』(1987年)――ミラン・ニザによる『Broken Music』のように何枚かのレコードを分割して1枚に貼り合せたものだが、溝を合わせずに組み合わせたもの――を制作した頃を境に、音や音楽にまつわる視覚美術の制作活動に重点を移し、「サウンド・アーティスト」として有名になった。

さらに、1990年代以降はいくつもの重要な映像作品を手がけており、アート・インスタレーション『The Clock』(2010年)が、2011年に第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞するなど、現代美術の作家として評価されている。

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • 『ライヴインプロヴィゼイションズ』 - Live Improvisations (1994年、For 4 Ears) ※with ギュンター・ミュラー
  • Ghost (2007年、Eight & Zero) ※EP
  • Guitar Drag (2006年、Neon)
  • 『記録 (レコーズ)'81〜'89』 - Records : 1981-1989 (1997年、Atavistic)
  • Untitled (1996年)
  • Footsteps (1989年、Rec Rec Music)
  • 『モア・アンコールズ』 - More Encores (1988年、No Man's Land)
  • Untitled (Record Without a Groove) (1987年、Écart éditions)
  • Record Without a Cover (1985年、Recycled)

脚注[編集]

  1. ^ 2000年代の後半以降、おそらく『The Clock』の横浜トリエンナーレにおける公開頃から、「クリスチャン・マークレイ」より「クリスチャン・マークレー」の表記が増えている。

外部リンク[編集]