クリエイティブ・ディレクター

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クリエイティブ・ディレクターcreative director)とは、クリエイティブな業務においてトータルなディレクションを行う立場の人物である。「クリエーティブ・ディレクター」や「クリエーティヴ・ディレクター」、「クリエイティヴ・ディレクター」とも表記される。略称は「CD」。

ファッション業界におけるクリエイティブ・ディレクター[編集]

クリエイティブ・ディレクターは、従来のファッションデザイナーと異なり服のデザインだけでなく、広告やイメージ戦略、ショップ展開など、ブランドビジネス全体に責任を負いビジネスのトータルなディレクションを行う立場の役割である。

ブランドビジネスの拡大とともにファッションデザイナーは、従来の服のデザインだけにとどまらない新しい役割を求められるようになった。1990年代以降、ラグジュアリーブランドを代表するビッグブランドが世界的にビジネスを拡大しファッションデザイナーがビジネスのインフラ整備や、イメージコントロールの役割をもコントロールするようになった。ビジネスの拡大は、企画チームのなかでデザイン作業の分業化を促進した。ファッションデザイナーはチームの作業のディレクションをする役割を強め、同時にブランド全体の営業や販売戦略といったビジネスの側面までをコントロ-ルするようになった。国際的な情報化の波がこうした動きを後押しし、世界的なイメージコントロールと統一されたパッケージで、ブランドのトータルな世界観を表現していくことになった。アドバダイジング(広告)やショップの内外装デザインなど、それぞれを担当するチームのかじをとるのがクリエイティブ・ディレクターの役割である。

GUCCIグループではクリエイティブディレクター、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンS.A. (LVMH Moët Hennessy ‐ Louis Vuitton S.A.) ではアーティスティック・ディレクターと呼ばれている。クリエイティブ・ディレクターという役割を一躍、世界に知らしめたのは、1994年グッチのクリエイティブ・ディレクターに就任したトム・フォードである。

広告業界におけるクリエイティブ・ディレクター[編集]

クリエイティブ・ディレクターは、広告を作る際に組まれるチーム(クリエイティブ・チーム)の最高責任者であり、立案、企画から制作に至るまでチームを指揮、運営する。多くの場合、この立場に就くのは広告代理店のクリエイティブ部門または広告制作会社に所属する者である[1]

クリエイティブ・ディレクターの例として、箭内道彦(やないみちひこ)[2]梶祐輔などが挙げられる。

脚注[編集]

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  1. ^ 亀井昭宏 監修、電通広告用語事典プロジェクトチーム 編『新広告用語事典』電通、1998年、ISBN 978-4885531316、62頁。
  2. ^ 『朝日新聞』2009年3月28日朝刊「be on Saturday」参照。

関連項目[編集]