クラウン生物群

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単一の先祖(黒丸)によって接続された、2つの異なるクラウン生物群(赤色)を示した。 2つのグループが、より大きいクラウン生物群(薄紫色)を構成する。

クラウン生物群とは、ゲノムによる系統分類の研究の初期に一般的に認知されていた、真核生物における分類学上の仮説である。多細胞生物のほとんどと原生生物の多くを含む。現在では棄却された説となっている。1970年代に確立されたが、2000年代に再度紹介されるまで[1]、一般に認知されることはなかった。

進化史上の一時期に多種多様で主要な生物種が一度に現れたとして、系統樹上で王冠状に見えることからこの名で呼ばれるようになった。
しかし、研究が進むにつれ、クラウン生物群以外の生物種が次々とクラウン内に含まれることが判明していき、ついにはクラウン生物群以外の生物がほとんどいなくなってしまうことになった。この経緯によって、クラウン生物群という言葉の意義が喪失して現在に至っている。

脚注[編集]

  1. ^ Budd, G.E.; Jensen, S.、2000年「A critical reappraisal of the fossil record of the bilaterian phyla」『Biological Reviews』75巻02号253~295ページ、doi:10.1017/S000632310000548XPMID: 10881389