クトゥルフ神話

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クトゥルフ

クトゥルフ神話(クトゥルフしんわ、Cthulhu Mythos)は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの描いた小説世界をもとに、ラヴクラフトの友人である作家オーガスト・ダーレス等の間で設定の共有を図り作り上げられた架空の神話体系のこと。この神話体系で用いられた共有は、後の作家たちにも引き継がれ、シェアード・ワールドとなっている。

邪神の名前である「Cthulhu」は、本来人間には発音不能な音を表記したものであり、クトゥルフやクトゥルーなどはあくまで便宜上の読みとされているため、クトゥルー神話ク・リトル・リトル神話クルウルウ神話とも呼ばれる。ラヴクラフトから彼の遺著管理者に指名されたロバート・バーロウによると、ラヴクラフト自身はKoot-u-lewと発音していたそうである。またラヴクラフトの書簡には、発音方法が記されたものがある。それによると『Cluh-luhのように音節を分け、舌の先を口蓋にしっかりとつけたまま、唸るように吠えるように、あるいは咳をするようにその音節を出せばいい[1]』と書かれている。

太古に地球を支配していたが現在は地上から姿を消している、強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇るというモチーフを主体とする。中でも、旧支配者の一柱であり、彼らの司祭役を務めているともされる、太平洋の底で眠っているという、タコイカに似た頭部を持つ軟体動物を巨人にしたようなクトゥルフは有名である。

なお、ラヴクラフトは自身の作品群や世界観を指して「クトゥルフ神話」という呼称を用いたことはなく、「クトゥルフ神話」はダーレスが独自の見解を加え体系化した後の呼称ともされる。そのため、ダーレスによる見解を含む場合を「クトゥルフ神話」や「ダーレス神話(Derleth Mythos)」と呼び、ラヴクラフトのみによる作品群やその世界観を指す場合を「原神話」や「ラヴクラフト神話(Lovecraft Mythos)」と呼ぶことで区別することもある。特にダーレスによって持ち込まれた善悪二元論による「旧神」「旧支配者」という体系に否定的な立場の読者はこの両者を明確に区別している。

目次

[編集] 恐怖の源泉

クトゥルフ神話は多数かつ多様な作品によって構成されており、その源泉を単純に述べることは困難だが、創始者とされるラヴクラフトのホラー小説においては宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)という概念がテーマとして挙げられる。これは無機質で広漠な宇宙においては人類の価値観や希望などは何の価値もなく、人はただ盲目的な運命に翻弄されるのみであるという不安と恐怖をホラー小説の形式で描いたものであり、理性を超えた狂気と混沌、吸血鬼幽霊など伝統や文化にもとづいた恐怖を排除する傾向、宇宙空間や他次元などの現代的な外世界を取り上げるなどの要素がある。 とはいえ、ヒロイック・ファンタジーの文脈を取り入れたロバート・E・ハワード善悪二元論的な作品を描いたオーガスト・ダーレスブライアン・ラムレイを始めとしてコズミック・ホラー以外のテーマを持つ作品も多く存在する。

ラヴクラフトがクトゥルフ神話に描いた恐怖は、彼自身の恐怖感に由来していると考えられている。彼の作品には、自身の家系から来る遺伝的な狂気への恐怖、退行、悪夢などいくつかの共通したモチーフが見られる。また、ラヴクラフトは海産物に対して病的な恐怖を抱いており、蛸や魚類をモチーフとした怪物が登場する。[要出典]

さらに、ラヴクラフトが東洋人・ポーランド人・黒人などのマイノリティに対して恐怖感と嫌悪感を持っていたことも知られている。当時としては問題にはならないが、現代であれば人種差別主義と言えるほどの偏見があり、これはそのまま『クトゥルフの呼び声』や『ダンウィッチの怪』での人間と人ならざるものとの混血といったモチーフに結びついている。[要出典]

なお、ラヴクラフトは中国文明をアングロサクソンの文明よりも偉大なものと見なしており、必ずしも白人優越主義者ではない。また、ドイツにおけるユダヤ人迫害の実態を知った後はナチスを厳しく批判していた。それがラヴクラフトが作中に表出させた自身の偏見を減じるものではないという考えもできるが、キップリング同様、ラヴクラフトの生活していた時代の欧米社会は西洋文明の優越性とそれを優生学的に肯定する人種論が顕著に残っていたこと、とりわけ彼の生まれ育った当時のニューイングランドピューリタン伝統主義の強い保守的な環境であったこと、彼の作品にホラー小説が多いことから恐怖性への注目やホラー創作物への偏見が強く浴びせられることを考慮する必要がある。ラヴクラフトの親しい友人にはロバート・ブロックやケネス・スターリングなどユダヤ系の人も多く、とりわけスターリングは「ラヴクラフトには人種的・宗教的偏見は寸毫も見出せなかった」「あれほど人種的・宗教的偏見のない平等主義者は想像しがたい」と回想している。また、ニューヨークに象徴される現代アメリカ文化に対する嫌悪感も強く描写されており、ラヴクラフトの恐怖と嫌悪は人種云々以前に現実全般(己自身をも含む)に及んでいたものと思われる[要出典]

[編集] 神話体系の発展

一連の小説世界はラヴクラフトによって創始され、彼の死後にその友人である作家オーガスト・ダーレスがいくつかの重要な設定を付加して「クトゥルフ神話」として体系化した。ラヴクラフト自身は人知や時空を超越した宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を描く新しいジャンルの小説を構想しており、事実後期の作品群には共通した人名、地名、怪物名、書名等が現れ、作品間の時系列的関係にも考慮の跡がみられる。しかし、背景をなす神話世界の全体像に関してはもっぱら暗示するにとどまった(これは怪奇文学の表現技法の一つでもある→朦朧法)。

ラヴクラフトの理解者を自認するダーレスは、これらの作品群が“分かりやすく”なるようにしたのである。1931年にダーレスは『潜伏するもの』を執筆し、「旧神」が邪悪な旧支配者を封印したとする独自の見解を発表した。ダーレスは旧神と旧支配者の対立構造を持ち込み、旧支配者に四大属性を割り当てるなど新たな解釈を行なった。そのため、ラヴクラフトの作品に明記されていない設定が数多く追加されることになった。だがラヴクラフトはダーレスを咎めず、「潜伏するもの」を力作と褒めて彼を激励した。その後、ダーレスの体系化に従った作品が多数発表され、これにより「クトゥルフ神話」は確立する。ダーレスによると、「クトゥルフ神話」という名称は、神話の基本的な枠組を明らかにした作品がラヴクラフトの『クトゥルフの呼び声』であることに基づいており、神名ではなく作品名に由来するものである。

ダーレスはアーカム・ハウスという出版社を創設してラヴクラフトの作品を出版する一方、「クトゥルフ神話」体系の普及に努め、他の作家がこの体系に従った「クトゥルフ神話」作品を書くように働きかけた。これによってラヴクラフトという作家は広く認知されることとなったが、ダーレスは、ラヴクラフトの文学を後世に伝え広めた最大の貢献者として称賛される一方で、ラヴクラフトのコズミック・ホラーを世俗的な善vs悪の図式に単純化したという理由で批判されることにもなった。

ラヴクラフトは彼に先行する作家アルジャーノン・ブラックウッドロード・ダンセイニアーサー・マッケンエドガー・アラン・ポーなどから影響を受けている。今日ではマッケンの『白魔』やロバート・W・チェンバースの『黄の印』など、ラヴクラフトに先行する作品もクトゥルフ神話体系の一部と見なす見解もある。

多くの執筆者の手によって諸々の作品が書かれたこと、創始者のラヴクラフトが構想の全貌を体系化することを試みていなかったことから、クトゥルフ神話が誕生した正確な年を特定することは(そのことに意味があるかどうかは別としても)困難である。「クトゥルフ神話」という名称がラヴクラフトの『クトゥルフの呼び声』に基づいていることから、「クトゥルフの呼び声」が執筆された1926年(または発表された1928年)をクトゥルフ神話誕生の年と見なすことも可能であろう。

ラヴクラフトが創始したクトゥルフ神話作品の基本パターンは、好事家や物好きな旅行者が偶然から旧支配者にまつわる伝承や遺物に触れ、興味を引かれて謎を探求するうちに真相を探り当てて悲劇的最期を遂げ、それを本人(の残した手記)あるいは友人が語るというもので、特定の地名や神名、魔術書などの独特のアイテムが作中にちりばめられる。

クトゥルフ神話はこうしたアイテムによって定義されているとも言え、小説の素材として多くの作家に愛されてきた。ラヴクラフト以後の作家によって書かれた神話作品は、こうしたラヴクラフトの基本プロットを踏襲して、そこに新たに創作した遺物を付け加えるなどクトゥルフ神話の一部と呼ぶに相応しい本格的なものから、単に旧支配者の神名や召喚の聖句などが作中に出てくるだけのものまで、さまざまに共有・拡張され、膨大な神話体系ができあがっている。

作家たちの想像力を尽くした、この世のものとも思えない異形の旧支配者たちは、怪奇ファンを楽しませている。また小説のみならず漫画やゲームの世界にも神話世界は拡張され続けている。

[編集] 日本でのクトゥルフ神話

日本でのクトゥルフ神話の始まりは、少なくとも1956年において、早川書房『幻想と怪奇2』に「ダンウィッチの怪」の収録が確認されている[2]。ラヴクラフトやクトゥルフ神話が広く知れ渡ったのは、1972年SFマガジン9月臨時増刊号で、クトゥルフ神話が初めて特集されたこと[2]。翌1972年の幻想と怪奇第4号で「ラヴクラフト=CTHULFU神話」と題され特集された[2]ことから1970年代頃から注目されていると推定できる。

初めは翻訳作品だけだったが、1980年代には日本の小説家によるクトゥルフ神話作品が書かれるようになる。紹介された時期がアメリカで作品の書かれた頃よりずっと後だったせいか、ダーレスによるクトゥルフ神話よりはラヴクラフト作品に近づける傾向が強い。中には、栗本薫の『魔界水滸伝』のようにラヴクラフトからも離れた独自解釈を行った作品も見られる。

[編集] クトゥルフ神話の神々と生物

[編集] 主な旧支配者

ラヴクラフト自身は旧支配者の名をまったく挙げていない。したがってラヴクラフトの作品のみに準拠する限り、ヨグ=ソトースやハスターやナイアーラトテップが旧支配者であるという証拠は存在しない。これらの神性をまとめて旧支配者と呼んだのはダーレスである(アザトース、ヨグ=ソトース、シュブ・ニグラス、アブホース、ナイアラートテップなどは「外なる神」として旧支配者より別格で上位に位置する存在という扱いをされることも多い)。そもそも、英語でのGreat Old Onesを旧支配者と訳したのは、ダーレスの設定(これらの神性が、かつて宇宙を支配していたが失権した)を踏まえたものであり、名訳ではあるが、正確な訳とは言いにくい。

カタカナ表記の統一されていないものが多い。括弧内は主な表記。

[編集] 旧神

旧神はダーレスの創作したものであり、本来はどれが旧神と言えるものではない。しかしながら、Nodens(大いなる深淵の主ノーデンス)が旧神のひとつであるとされることが多い。

[編集] その他

[編集] クトゥルフ神話に登場する書物、地名とアイテム

[編集] 主要な魔導書

[編集] 架空の地名

町、市の名前
地球上の施設、遺跡など
ドリーム・ランド(幻夢境)Dreamlands
地球外

[編集] アイテム

[編集] クトゥルフ神話の作家と作品

[編集] クトゥルフ神話作家

[編集] 日本のクトゥルフ神話作家

小説家
漫画家
評論家

[編集] 主要な神話作品(年代順)

  • 1893年
  • 1895年
  • 1920年
    • 北極星(ハワード・フィリップス・ラヴクラフト:以下 HPL と表記)
  • 1921年
    • 無名都市(HPL)
  • 1922年
    • 魔犬 (HPL)
    • 死体蘇生者ハーバート・ウェスト (HPL)
  • 1923年
    • ダゴン (HPL)
    • 祝祭 (HPL)
  • 1926年
    • 未知なるカダスを夢に求めて (HPL)
    • クトゥルーの呼び声 (HPL)
  • 1927年
    • ピックマンのモデル (HPL)
    • チャールズ・デクスター・ウォードの事件 (HPL)
  • 1928年
    • ダニッチの怪 (HPL)
  • 1929年
    • ティンダロスの猟犬(フランク・ベルナップ・ロング)
  • 1930年
    • 闇に囁くもの (HPL)
  • 1931年
    • インスマスを覆う影 (HPL)
    • 狂気の山脈にて (HPL)
    • 夜歩く石像(フランク・ベルナップ・ロング)
    • 妖術師の帰還(クラーク・アシュトン・スミス)
    • 魔神ツァソググアの神殿(クラーク・アシュトン・スミス)
    • 黒の碑(ロバート・E・ハワード)
  • 1932年
    • 魔道師エイボン(クラーク・アシュトン・スミス)
    • 屋根の上に(ロバート・E・ハワード)
    • 潜伏するもの(オーガスト・ダーレス & M・スコラー)
  • 1933年
    • 銀の鍵の門を越えて(HPL & E・ホフマン・プライス)
    • 風に乗りて歩むもの(オーガスト・ダーレス)
    • 博物館の恐怖(ヘイゼル・ヒールド)
    • ウボ=サスラ(クラーク・アシュトン・スミス)
  • 1934年
    • 超時間の影 (HPL)
  • 1935年
    • 永劫より(ヘイゼル・ヒールド)
    • 星から訪れたもの(ロバート・ブロック)
    • 闇をさまようもの(HPL 絶筆)
  • 1936年
    • 無貌の神(ロバート・ブロック)
  • 1937年
    • 謎の羊皮紙(マンリー・ウェイド・ウェルマン)
    • 暗黒のファラオの神殿(ロバート・ブロック)
  • 1939年
    • ハスターの帰還(オーガスト・ダーレス)
    • 地の底深く(R・B・ジョンソン)
  • 1940年
    • サンドウィン館の怪(オーガスト・ダーレス)
  • 1941年
    • アンドルー・フェランの手記(連作「永劫の探究」の第一作)(オーガスト・ダーレス)
    • 戸口の彼方へ(オーガスト・ダーレス)
  • 1944年
    • 闇に棲みつくもの(オーガスト・ダーレス)
  • 1945年
    • 暗黒の儀式(HPL & オーガスト・ダーレス)
  • 1950年
    • 尖塔の影(ロバート・ブロック)
  • 1951年
    • 無人の家で発見された手記(ロバート・ブロック)
  • 1954年
    • 生きながらえるもの(HPL & オーガスト・ダーレス)
  • 1956年
    • 邪教の神(高木彬光)(チュールー神という固有名詞はあるが、作品が明確にクトゥルフ神話の影響を受けた確証はない)
  • 1957年
    • 破風の窓(HPL & オーガスト・ダーレス)
    • アルハザードのランプ(HPL & オーガスト・ダーレス)
    • 異次元の影(HPL & オーガスト・ダーレス)
    • ルルイエの印(オーガスト・ダーレス)
  • 1962年
    • 魔女の谷(HPL & オーガスト・ダーレス)
  • 1966年
    • アーカムそして星の世界へ(フリッツ・ライバー)
  • 1969年
    • 賢者の石(コリン・ウィルスン)
    • ロイガーの復活(コリン・ウィルスン)
  • 1971年
    • デ・マリニィの掛け時計(ブライアン・ラムレイ)
    • 狂気の地下回廊(ブライアン・ラムレイ)
  • 1977年
    • 銀の弾丸(山田正紀)
    • アーカム計画(ロバート・ブロック)
  • 1980年
    • 邪神惑星一九九七年(クトゥルー・オペラシリーズの第一巻)(風見潤)
  • 1981年
    • 魔界水滸伝(月刊『野性時代』(角川書店)への連載開始)(栗本薫)
  • 1984年
    • 妖神グルメ(菊地秀行)
  • 1988年
    • ラプラスの魔(山本弘)
  • 1990年
    • 二重ラセンの悪魔(梅原克文、のちに長編『二重螺旋の悪魔』に増補)
  • 1994年
    • アリシアY(後藤寿庵)
    • 曇天の穴(『クトゥルー怪異録-極東邪神ホラー傑作集』(新書)、のち学研M文庫『クトゥルー怪異録』2000年9月)(佐野史郎ほか)
  • 1995年
    • 玩具修理者(小林泰三)
  • 1998年
    • 秘神黙示ネクロノーム(第一巻)(朝松健)
  • 1999年
    • アンソロジー「秘神 闇の祝祭者たち」(朝松健ほか)
  • 2001年
    • 黒い仏(殊能将之)

[編集] クトゥルフ神話に影響を受けたであろう日本の漫画

[編集] 邪神などが直接登場するもの

[編集] 神話由来の固有名詞などが登場するもの

[編集] クトゥルフ神話に影響を受けている映像作品

[編集] クトゥルフ神話に影響を受けているゲーム

[編集] クトゥルフ神話を題材にしたと思われる楽曲

  • The Music Of Erich Zann/メコン・デルタ (アルバム、1988年)
  • The Call of Ktulu/メタリカ(『Ride the Lightning』収録、1984年
  • The Thing That Should Not Be/メタリカ(『Master of Puppets』収録、1986年)(歌詞に"Great Old One"、"Crawling Chaos"など含まれる。)
  • The Awakening/Dead End(『Dead Line』収録、1986年)(歌詞に神話から借りたフレーズが含まれる。)
  • 陰獣/人間椅子(『人間椅子』収録、1989年)
  • 水没都市/人間椅子(『黄金の夜明け』収録、1992年)
  • 狂気山脈/人間椅子(『黄金の夜明け』収録、1992年)
  • ダンウィッチの怪/人間椅子(『頽廃芸術展』収録、1998年)
  • The Crawling Chaos/レイジ(『Black In Mind』収録、1995年
  • Great Old Ones/レイジ(『Soundchaser』収録、2003年
  • モービッド・エンジェルの楽曲全般 (メンバーの名前が「アザトース(Azagthoth)」だから?Azathothと綴りが違う。詳細はリンク先。)
  • Midian/クレイドル・オブ・フィルス(アルバム、2000年)(楽曲"Cthulhu Dawn"が含まれるなど)
  • Mother of Abomination/クレイドル・オブ・フィルス(『Nymphetamine』収録、2004年) (歌詞にCthulhuの名前が含まれる。)
  • Call of Dagon/セリオン(『LEMURIA / SIRIUS B』収録、2004年)
  • スパルタ/KENSO(アルバム、1989年)(楽曲"ミスカトニック"、"インスマウスの影")
  • Hatheg-Kla/バルサゴス(『A Black Moon Broods Over Lemuria』収録、1995年)
  • The Dreamer in the Catacombs of Ur/バルサゴス(『Atlantis Ascendant』収録、2001年)
  • Shackled To The Trilithon Of Kutulu/バルサゴス(『The Chthonic Chronicles』収録、2006年)
  • Return To Hatheg-Kla/バルサゴス(『The Chthonic Chronicles』収録、2006年)
  • Through The Gates Of The Silver Key/ダークムーア(『Beyond The Sea』収録、2005年)
  • The Silver Key/ダークムーア(『Beyond The Sea』収録、2005年)
  • エンペラーの楽曲全般[疑問点 ]
  • DEAD ANGLE/Project Wild Cat(アルバム全曲、2008年)

[編集] クトゥルフ神話に影響を受けているその他作品

[編集] 他の独立したシリーズとの関係

これはクトゥルフ神話と同じルーツを持つ作品で、クトゥルフ神話の影響を受けた作品ではない。
アンブローズ・ビアス『羊飼いハイタ(ハイータ)』、ロバート・W・チェンバース『黄衣の王』から派生して、「ハスター」などの名前を継承している。
アンブローズ・ビアス『カルコサの住人』では人名である「ハリ」も、『黄衣の王』に沿って地名「ハリ湖」になっている。
『ドライ・タウンの虜囚』では「ハスターとカシルダのバラッド」に触れられており、同名の短編も書いている。これは、『黄衣の王』中のエピソード『黄の印』に由来している。
クトゥルフ神話の「ハスター」も同じルーツから継承している。カナン神話の「ダゴン」、ギリシア神話の「ヒドラ」など、クトゥルフ神話は様々な神話の神名を採用している。
ハワード自身がクトゥルフ神話を書いており、二者はとても緊密な関係にある。
  1. 略奪者コナン
    『闇の種族 People of the Dark』は「ダゴンの洞窟」を舞台にした作品で、略奪者コナン(Conan the reaver)が登場する。『闇の種族』は1931年10月に書かれて、詩『キンメリア』が1932年2月。その後英雄コナンシリーズが書かれている。コナンシリーズでは、キンメリア人はゲール族の祖先と言う設定(→en:Cimmeria (Conan))。略奪者コナンは、ゲール族であると言う記述がある。「キンメリアのコナン(Conan the Cimmerian)」の設定がまだできていなかったことが察し取れる。
  2. ハイパーボリア
    ハイパーボリア」は、ギリシア神話から採用されている語。
    クラーク・アシュトン・スミスは「ハイパーボリア」を舞台にクトゥルフ神話『Hyperborean cycleシリーズ』を書いている。1929年に『サタムプラ・ゼイロスの物語 The Tale of Satampra Zeiros』が書かれており、コナンシリーズはその後の作品。
    コナンシリーズでの「ハイパーボリア」の語は、『不死鳥の剣 The Phoenix on the Sword』で既に現れている。
  3. ロバート・E・ハワード以外の執筆者
    英語版wikipediaでは、ハワードの原作ではもっと多くのクトゥルフ神話の要素を取り込んでいたが、後世の編集者が取り除いてしまったと言う説を挙げているが、根拠は乏しいようだ。→en:Conan the Barbarian#Influences
    ロバート・E・ハワードの死後、リン・カーターL・スプレイグ・ディ=キャンプによって書かれた『コナンと毒蛇の王冠 Conan the Buccaneer』では、クトゥルフ神話固有の神名「ツァトゥグァ」、また、「ダゴン」も現れる。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

  1. ^ 学研 エソテリカ別冊 クトゥルー神話の本 P.041 より
  2. ^ a b c 学研 エソテリカ別冊 クトゥルー神話の本 P.164 主要翻訳書・参考書年表より