ギャンブルフィッシュ

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ギャンブルフィッシュ
ジャンル 学園ギャンブル漫画
漫画: ギャンブルフィッシュ
作者 青山広美山根和俊
出版社 秋田書店
掲載誌 週刊少年チャンピオン
レーベル 少年チャンピオンコミックス
発表期間 2007年10号 - 連載中
巻数 12巻(2009年6月現在)
テンプレート使用方法 ノート
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ギャンブルフィッシュは、青山広美原作・山根和俊漫画によるギャンブル漫画週刊少年チャンピオンで連載中。話数の単位は「Fight.-」。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


目次

[編集] あらすじ

名門校・獅子堂学園に転校してきたギャンブラーの白鷺杜夢は、この名門校で100億円を手に入れると宣言。彼の挑戦を受け、誇りと金を賭けた勝負が展開する。

[編集] 登場人物

[編集] 主要人物

[編集] 白鷺家

戦国時代に武将の交渉役などを任されていた家柄。白鷺家は勢力が弱まりつつあった江戸時代に敵対勢力によって謀反の疑いをかけられ主要人物は切腹。その後、大正時代に、主人公・杜夢の曾祖父が獅子堂家との賭けに敗北したため、家宝の「双鷺(ふたつさぎ)」を奪われ、残った家族は身分を隠して細々と生活していた。

白鷺 杜夢(しらさぎ とむ)
主人公。メガネをかけ、ハーフのような容貌の少年。物語開始時点で14歳(10月生)の中学2年生。
神戸から獅子堂学園へ転入してきたギャンブラー。心理的テクニックに秀でており、一見爽やかそうな表情で物事をはぐらかすことが得意で同年代相手には精神的優位に立ってきたが、年長者や経験で上回る者が登場する最終章マカオ編では、周やミスターX相手には後手に回っている。また、勝負のためには、自身が傷付く事さえ厭わない強固な意志の持ち主。ただし、自分以外の者の命を懸ける事はしないポリシーを持つ。しかし、ビクトリー・フラッグ編では天狗の乱入で大勢の負傷者が出る事を予測出来る事態で、勝算が生じた事やエミリーとの最後の絆に執着してゲームを降りる事を拒み、天狗との対決や五木島との共同作戦では下手すると天狗や五木島が死亡しかねない作戦を使用しており、先述の事と重ねると青さが残っている。
ただし友人を侮辱されるのを激しく嫌い、水原を侮辱した十文字に対して罵る事など本来は義理堅い人物である。
離島で母親と二人で暮らし、母から世界中のゲームの必勝法や勝負事の厳しさを叩き込まれた。父が消息を絶った際に平凡な人生を選ぶ道を捨ててギャンブラーの道を選んだ。獅子堂学園のどこかに幽閉された父・夢一郎の救出を目指している。
白鷺 夢一郎(しらさぎ ゆめいちろう)
主人公・杜夢の父。杜夢が10歳の頃に白鷺家の全てを伝え、一族の復興と自らのプライドの為に獅子堂グループに挑むも阿鼻谷に破れて幽閉される。詐欺事件の濡れ衣も着せられて、指名手配中でもある。
ダイス三番勝負の事前取り決めの通り檻の中で意識の無いまま杜夢と再会するが、阿鼻谷によって再び幽閉の身に戻される。

[編集] 獅子堂家

絹の貿易で財を成し、大正時代に獅子堂学園を創設。白鷺家の家宝「双鷺」を入手した後、繁栄する。拉致監禁に相当する阿鼻谷ゼミの容認や、OB親睦会で息が掛かっている者同士とは言え死者が出かねないギャンブルを大勢の人前で披露出来ることから、相当に影響力の強い事が伺える。

獅子堂 美華 (ししどう みか)
学長の孫娘であり、才色兼備でスポーツ万能と全てに恵まれた"獅子堂の薔薇"。口癖は「お待ちなさいッ!!!」。 物語開始時点で中学3年生。全国優勝に輝いたテニス部の部長で、全生徒の中で彼女だけがピンク色の制服を着用している。中等部卒業後は高校へは進学せず、飛び級フランスソルボンヌ大学へ進学予定。
中学生離れした外見・雰囲気をもち親衛隊が存在する程の人気を誇る。また高飛車ではあるが、親友の里緒(後述)が阿鼻谷に絡まれた時には助けに入り、天狗の行為も自分たちが森に侵入したせいだと慮り、銃を杜夢に突きつけたエミリーに敢然と立ち向かうなど、根は人を思いやれる性格である。
杜夢の自分に対する無礼な振る舞いや賭けのトリックに利用されたことなどから彼に敵愾心を燃やしており、また彼の父が親友・朝比奈 里緒の仇敵であった(実は誤解であり、詳しくはフェイスマンの項)ため掛け金480万円のビリヤード勝負を持ちかける。このビリヤード勝負以降は少しずつ態度が軟化し、エミリー・ドーンとの一件などで徐々に彼に惹かれつつある様子が伺え、やたらと言葉を卑猥な方向へと解釈するようになっている。
ビクトリー・フラッグ編では、杜夢にアプローチを行ったエミリーに対し勝負を挑んでおり、ビクトリー・フラッグ戦では杜夢の話術に乗せられ白鷺チームに加入し、ゲーム中は杜夢と行動を共にしていた。最終章からは立場上、杜夢の敵となる為に決別し、中立の立場を取るもいまだ杜夢に惹かれている。
獅子堂 勇(ししどう いさむ)
美華の曽祖父で獅子堂学園の学園長。95歳の高齢ながら、その威圧感は阿鼻谷に勝るとも劣らない。マフィアのギャンブルの一件がきっかけで阿鼻谷を配下に入れるが、初対面以降の詳細は不明。ただしお互いに腹の内を探り合ったり、OB親睦会に際して阿鼻谷を破り得る挑戦者を認めるなど、微妙な関係を築いている。
ビクトリー・フラッグ編で美華が危険な目に遭うのを容認したり、OB親睦会編で「弱肉強食」や「金を多く持つ方が有利」として予選で多額のチップを獲得した者が一方的な優位に立てるルールを持ち、なおかつ参加者とは別に勝負1度につき最悪2名の死者を出す「ミートパイ・ルーレット」を用意するなど、自分の享楽の為なら他者がどうなろうと意に介さない冷酷非情な思考の持ち主。
獅子堂 菊江(ししどう きくえ)
美華の祖母で勇の娘。故人。
若い頃は美華と非常によく似ていた。作中で遭難した際に自分を助けてくれたマタギと恋に落ちる。しかし、周囲の反対でその仲を引き裂かれ、マタギが薬物実験及びその失敗で殺される事になり、その直前に天狗の身を守る道具として、自らの写真をはめ込んだ家宝「水晶の獅子」を託して森へ解放した。
獅子堂 重吉(ししどう じゅうきち)
大正時代、獅子堂学園を創設。

[編集] 獅子堂学園

水原 和輝(みずはら かずき)
クラス委員長、杜夢の同級生かつルームメイト。メガネをかけている小柄(第1話では杜夢とはそれほど差が無かったのだが)な少年。マッシュルームカットから、杜夢以外のあらゆる登場人物から「キノコ」と呼ばれており、第40話目にして初めてフルネームが明らかになった。その際、周囲の生徒たちは誰一人として水原のフルネームを知らなかったようである(友人の杜夢も知らなかった)。
真面目で優しいが、団体戦のメンバーに加わろうとはしない保身的な性格。しかし、明確に協力する理由も無いのに、最初から杜夢に協力的である。(杜夢は信望者の多い美華と敵対する側であり、金銭も受け取っている様子も無い)彼のイカサマへの協力や、極秘の作戦を任されたりと、彼からの信頼も厚く、相当に深い友情を結んでいる。
数千万と言う元手を3日で6億稼いだポーカーの実力、宵鮫ヨシヲとの対決では全てを費やす勝負の鬼となって恥を忍んだ土下座、開き直って勝負に出る集中力と気合い、杜夢のヒントに気付く頭の回転など、実は勝負師としてかなりの才覚を秘めている上、飛行船の操縦やダイススタッキングを初めてで4段まで積むなど多才な一面を持つ。
実はオタクでスケベな裏の面があり、欲望から来る執念は存分に生かされ、ミリタリーオタクの友人も居り、ビクトリー・フラッグで杜夢に情報を教えている。
「将来は官僚となった後、天下りして豪邸でメイドを雇って優雅に暮らす事」を夢見ている。
なおポーカーに関してはネットでカイザー水原と呼ばれておりかなりの勝率をおさめているが、実はただのポーカーではなく脱衣ポーカーでその事を十文字にばらされた時は周囲のメンバーからスケベ呼ばわりされた。その後に十文字との勝負にこそ敗れたが周囲から善戦したことを評価され、杜夢からも強く感謝され、敵討ちに倍プッシュを挑んだ。結果的に杜夢に30億を超えるギャンブルの場を提供し、十文字のイカサマを暴くヒントを与えたことになる。
樹村 菜摘(きむら なつみ)
杜夢に憧れる女生徒。物語開始時点で中学1年生。
月夜野由佳のルームメイト。ツインテールヘアが特徴。獅子堂学園のマスコットアイドルで、学園内にファンもいる。
イケメン好きだが我が強く、阿鼻谷ゼミの闘いで外された時は杜夢を責める事もあったが、由佳や杜夢らの為に勝ち目のない闘いに身を投じるなど強い一面も持つ。発想に関しては一目を置く部分があるが、元々素人であるが故に駆け引き面はかなり弱く、まともに勝った事はあまりない。ただ、学園祭編で蛭子奈々と対戦した時には、彼女の計算能力の限界を逆手に取り、最終的には負けるも善戦した。
月夜野 由佳(つきよの ゆか)
天才的な技術を持つマジシャン。マジックを心から愛しており、マジックを侮辱する者を何よりも憎む。
幼い頃から父親や兄と共にマジックに励んでいたが、優秀だった兄が由佳の身代わりになり事故死、父親もマジシャンの活動で渡米することになった為、獅子堂学園に入学する。
ブラックジャックで杜夢と対決するが、勝負に敗れた後で杜夢に惚れてしまい、以降は彼に協力する側となる。
阿鼻谷ゼミとの戦いではチーム白鷺の一員として杜夢と共に戦うこととなるものの、蛭子奈々に牛用下剤を入れたコーヒーを飲まされ、強制的にリタイヤさせられてしまう。第3戦目の花咲真世戦で何とか復帰を果たし、真世のイカサマを暴こうと奮闘するが、魔女ダイスのトリックを見破ることは出来なかったが、流石にそれ以外の心理トリックは見破ることには成功する。
OB懇親会では杜夢の初戦「ミートパイ・ルーレット」で死の危険性がある人質役を自ら志願した。
髪型はショートカット。ハート柄の衣服・小物を好む傾向がある。料理が得意。
阿鼻谷 零侍(あびだに れいじ)
獅子堂学園の寮監だが、危険な性格のサディスト。人間離れした面相をしているスキンヘッドの男。通称、及び口癖は「アビィ」。年齢は作中の設定から50代と思われる。
「阿鼻谷ゼミ」と呼ばれる規律を乱した生徒達の集団を統率しており、アメリカの軍需産業財閥とも血盟を結んでいる。月夜野やゼミ生、果ては軍需産業財閥のお嬢様であるエミリーまでも対戦相手として仕向けているが、その目的などは一切不明である。その風貌の影響で以前から生徒達には好かれていなかったが、杜夢が転校してからその本性を露にするようになり、現在では教室に入るだけで蜘蛛の子を散らすように避けられている。
阿鼻谷ゼミ編での口約束を果たすため檻に入れられた夢一郎を杜夢と対面させるが、救出を条件に命がけのギャンブルを課し、五木島の命を巻き添えにすることを躊躇った杜夢はギャンブルを降りてしまい直接対面を果たすことは出来なかった。
杜夢のギャンブルでは立会人あるいは見学者として傍観しており、基本的にイカサマなどに気付いても、ゲーム終了まで口出しはせず、花咲との対決でも中立だったので杜夢のイカサマを黙認している。しかし、杜夢が仕掛けをした程度を伝え、そこから先はプレイヤーの頭脳や力量に任せている。但し、阿鼻谷自身のサディスティックな性格から、自分の側の人間ですら絶望を煽るためとも取れ、自分を慕っていたエミリーを利用することもいとわない。また、阿鼻谷ゼミに属する面々も敗北して弱さや限界が出るや、何のためらいも無くゼミから放り出す一面を有する(その中には自分を強く慕う宵鮫ヨシヲも含まれていた)。
プリンストン大学出身でかつては独自の計算理論「アビタニの数式」を用いて現在でも解かれていないリーマン予想を解明した程の天才数学者だった。しかし自らの才能や生き方に疑問を持っていた時にマフィアから接触され、死者が当たり前のように出る非合法ギャンブル場へと案内され、獅子堂勇と勝率小数点未満のギャンブルで戦い敗れるが、電気死刑の最中にニューヨーク大停電の影響で醜い姿になりながらも一命を取り留める。これをきっかけにそれまでのナイーブな性格から現在のサディスティックな性格へと変貌し、大学や数学界からも姿を消し、いつしか彼を絶賛していた数学界からも忘れ去れた存在と化した。当時からドーン家の執事だったジョシュアとは旧知の仲であった。

[編集] 序章編

青戸(あおと)
獅子堂学園の風紀委員長。中学3年生。自称・完璧主義者。
杜夢と「真実と嘘」のゲームで対決、完璧を期した作戦で臨んだが、それを逆手に取られて敗北する。そのために寮の反省室に送られ、更に阿鼻谷ゼミで監禁される。
貝塚(かいづか)
獅子堂学園の寮長。卓球の全国大会優勝の経験を持ち、その動体視力は百万人に一人とも言われるほど。青戸の親友。
杜夢と「トゥーアップ」のゲームで対決、動体視力でコインの裏表を当てていくも、杜夢の心理戦に屈して敗北する。そのために青戸ともども寮の反省室に送られ、更に阿鼻谷ゼミで監禁される。

[編集] ブラックジャック編

月夜野(つきよの)
由佳と由起夫の父でマジシャン。妻とは死別。
銀座の一流ホールでの好演が決まった矢先、長男が事故死。その後、アメリカでのツアー公演が決まり、由佳を残して旅立つ。
月夜野 由起夫(つきよの ゆきお)
由佳の兄。マジックの天才少年。銀座で妹の由佳をかばって、交通事故死する。


[編集] ビリヤード編

朝比奈 里緒(あさひな りお)
獅子堂美華の親友。撞球部主将で、日本女子オープン連覇・世界Jrチャンピオンの実力者。スポーツ特待生のエリート。ビリヤードで杜夢と対決する。
ウェーブのかかったポニーテールで、ナインボール型の髪留めを着用。父親より託されたエイトボールをお守りに持つ。
実家は老舗旅館だったが食中毒で危機に陥った際に、暴力団に騙され財産を失い倒産、それによる心労で父親も病死した。この一件に白鷺夢一郎が関わっていると考え杜夢にも批判的だったが、杜夢とは試合後に和解しビリヤードの腕を磨くため台湾に旅立った。
後に杜夢がOB懇親会のギャンブルに参加する際に開催地のマカオで再会し、阿鼻谷と戦う為に予選に挑んだ杜夢に協力する。
五木島 薫(ごきじま かおる)
ゴキブリの五木島」と呼ばれるハスラー(賭けを行うビリヤードプレイヤー)。「ゴキブリスペシャル」というテクニックの他、特製キューシールなどの仕込みも使用する。また、麻雀打ちとしての顔も持ち、非常にえぐいイカサマ(ただし、その技術はずば抜けている)を用いる。
杜夢との勝負に負けて協力者となる(ただし、法外な報酬が目当て)。金銭に執着しているため、敗色濃厚となった時杜夢を見限ったが、杜夢に流れが傾くや戻るも、杜夢達にはめられて無一文になる。
後に阿鼻谷と麻雀勝負をするが敗北してしまい、杜夢と夢一郎の対面の際に人質として連れて行かれる。ビクトリー・フラッグでは賞金目当てで杜夢のチームに参加している。グリーンベレーの猛追や天狗の暴走で戦況が荒れる中、当事者である杜夢とエミリーを除いて最後まで生き残り、エミリーの「夜明けの虹」を受けた際も賞金に対する執念で催眠能力を弾いている。それでもエミリーの蹴りを食らった上に高台から転落して阿鼻谷の起こした雪崩に巻き込まれる。
最終章では杜夢から協力費を求めてマカオに渡り、ホテルに潜り込んで杜夢達と再会する。その後、OB懇談会の内容を情報料(と女性陣の暴力で)で語る。尚、前編からの生還は天狗によって助けられ、その後は意気投合したと単行本10巻で語られている。
阿鼻谷の人質にされた際に「孫がいる」(実はペットのカミツキガメの名前が孫太郎)と杜夢への説得に使った事がある。阿鼻谷の情報によるとバツイチで息子が一人いる。
樹村 達彦(きむら たつひこ)
菜摘の伯父で、世界大会での優勝経験を持つプロのビリヤードプレイヤー。金銭が関わっていると聞き杜夢への協力を断る。プライドが高く真面目な人柄。
しかし、菜摘の頼みと五木島への恨みで賭け試合に目をつぶり、杜夢の計画に協力した。

[編集] 学園祭編

蛭子 奈々(ひるこ なな)
キャッチコピー“淫楽の毒婦”。中学一年生で阿鼻谷ゼミ所属。獅子堂学園に入学した理由が「売春に箔がつくから」と言う筋金入りの娼婦。その営業ヤクザ政治家に手を出してしまった為、阿鼻谷ゼミに送られる。
ロリータコンピューター”の異名を持ち、驚異的な計算能力と変装を得意とする。
杜夢たちに敗北したため退学となってゼミを追い出されたが、結果的に自由の身になれたことで本人は良しとしているようである。花咲真世はゼミ唯一の友人であり、彼女の頼みでエミリーとの対戦時に杜夢に協力することとなる。
もう一つの特殊能力としてフェロモンを自らの意志によって放出することが可能。放出されるフェロモン(自称:蛭子汁)は鍛えられた兵士でも思考を麻痺させてしまうほどの効果を持つ。ビクトリー・フラッグではこの能力を用いてグリーンベレー隊員を苦しめるが惜しくも敗れ、拘束されてしまう。
現在はバンコクに旅立った。
宵鮫 ヨシヲ(よいざめ よしを)
阿鼻谷ゼミ所属。
地獄の優等生(ヘルズエリート)と呼ばれており、アメリカストリートギャング界でも一目を置かれるほどだった。そのため、学園祭で初めて姿を現した時には悪魔の申し子的な外観と相まって一般の生徒達からブーイングを受けた。阿鼻谷から悪の帝王学を学ぶ為に獅子堂学園に入学し、自らゼミに入った経歴を持つ。
阿鼻谷を心から尊敬しており、阿鼻谷を批判した水原に怒りを燃やしていたが、杜夢達に敗北した為にゼミを追い出されビクトリー・フラッグでは杜夢に協力する事になる(ただし協力の動機はエミリーに勝つことで再び阿鼻谷に自分を認めてもらうことである)。団体戦を持ちかけたり、初戦のメンバーチェンジを逆手に水原を指名するなどあざといくらい勝ちに徹するが、その風貌と言動や威圧感などで相手に恐怖感を与えて有利な立場から勝負を進めてきた為、逆境など精神的弱さがあった。
阿鼻谷ゼミ編では利己的で残虐な性格が描かれていたが、元ゼミ仲間の蛭子奈々にはビクトリー・フラッグ編において「女には甘い」と評され、それを裏付けるかのように天狗の仕掛けた罠から相手の女性グリーンベレー隊員ライカを庇って重傷を負い、リタイアしている。
現在は修行の為、再び渡米した。
花咲 真世(はなさき まよ)
阿鼻谷ゼミ所属。17歳。銀色の髪と色素の薄い蒼白い肌を持つ妖艶な美少女
獅子堂学園の園芸部に所属していたが、彼女の育てていた植物猛毒をもつ種ばかりであった為、危険人物とみなされ阿鼻谷ゼミでも拘束されていた。
幼少時に両親が離婚して父親に引き取られたが、その父から虐待を受ける。このため母親の元に向かうが、母親は再婚相手との仲がこじれるのを恐れて、真世を拒絶した。真世が小学6年生になった時に父親は心臓麻痺で死亡したが、母親に獅子堂学園に入れられた。その後、連絡も全くない事から、両親の件は未だ真世のトラウマとなっている。
毒草の持つ成分や効能に興味を持ち、自らの身体を実験台にして研究を重ねた結果、自己催眠と調合した毒草を服用することにより、体温を体のどの部位でも短時間であれば50度近くまで上昇させることができる能力を身につけている。
度重なる研究・実験の影響で内臓を蝕まれており、勝負に敗れた際に服毒自殺を図るが杜夢に制止され、彼の説得により入院。
ビクトリー・フラッグ編では阿鼻谷ゼミの友人であった蛭子奈々に、杜夢への協力を要請している。後にリハビリを兼ねた温泉旅館で杜夢と再会した。

[編集] ビクトリー・フラッグ編

エミリー・ドーン
アメリカ人で米国の軍事特許を握り政財界への影響も強いドーン財閥の令嬢で、血は繋がっていないが阿鼻谷に娘のように可愛がられている。15歳。
杜夢に好意を抱いて積極的なアプローチを行うが、阿鼻谷の策略によって「ドーン財閥の富と名声に群がる男」と誤解してから一転して敵愾心を燃やすようになり(彼女の言動から、この手の人間に迫られたのは以前からあった模様)、ビクトリー・フラッグでの対決を挑む。
一見してざっくばらんで明るい性格だが、相当の自信家であり、杜夢の器量を図る為に銃を向ける、明らかに不利な状況にも拘らず美華のテニス対決を受けて立つなど感情の起伏が激しく行動は極端。しかし、ビクトリー・フラッグでは囮にされた生徒には救護を指示し、勝利と同時に負傷や被害を最小限に抑えるべくプロ中のプロであるアメリカ軍特殊部隊「グリーンベレー」の面々を選択しており、相手を思い遣る優しさを持っている。
かつて先祖が現在の地位を築くのに大きく利用されていた催眠能力「夜明けの虹」を持っており、生後すぐにその能力は消えたが天狗と戦った際に発動し行動不能に追い込んだ。ただし、この能力は人間にしか効かず、勝負に敗れ杜夢と和解後は再び消えてしまった。そのため、ドーン財閥の研究対象となることも無くなった。
また後述する十文字とも知りあいで彼から求婚の証としてダイヤ鉱山を贈られるもエミリーは彼の求婚を迷惑がっている。
ジョシュア
ドーン家に仕える執事。ビクトリー・フラッグの際にエミリー側のレフリーとして待機する。阿鼻谷とは三十年来の仲で、杜夢を攻撃しようとした阿鼻谷を説得した。後に杜夢達に阿鼻谷の過去を教える。
ジャクソン大尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊長。
ファレル中尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊員。漢字検定を持ち、天狗を説明したりと日本について詳しい。
ラングレン中尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊員。専門は破壊工作。
レイノルズ少尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊員。軍隊格闘術をマスターしておりレスリングの全米大会優勝の経験も持つ。愛妻家で、妻の下着をお守りとして所持している。
ウォン少尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊員。
ライカ少尉
エミリーが雇ったハンター隊の隊員。唯一の女性。ヘリの操縦を得意とする。
天狗(仮称)
獅子堂学園裏の山中に潜む謎の人物。ビクトリー・フラッグ戦で杜夢達や米軍兵士を襲いゲームを混乱させる。
氏名や素顔は謎のままとなっているが、正体は過去に活動していた凄腕のマタギ天塩山地ヒグマ「黒マダラ」との戦闘により顔面に大怪我を負って鼻を失ったため、高い義鼻を着用。その風貌から天狗と呼ばれていた。
美華を菊江と誤解しゲームに乱入。グリーンベレーの兵士たちもことごとく戦闘不能に追い込み、エミリーの「夜明けの虹」により戦えなくなった際も野生動物達を呼び寄せ回避して美華を捕らえるが、杜夢の機転で美華を奪還されてしまう。
(作中の)50年以上前に祖母・菊江と恋に落ちるが、菊江との仲を裂くために獅子堂グループの薬学研究の実験台にされ、超人的な能力を得たものの実験の失敗で正気を失う。事実の隠蔽に殺害される予定だったが、それを知った菊江が自らの写真を入れた獅子堂家の家宝「水晶の獅子」(ロケット)を手渡して森に逃がした。天狗はこのロケットを大切にしており、獅子堂家も天狗の殺害で家宝が行方知れずになる事態を恐れた為に取り返せないまま放置されていた。
単行本10巻巻末にてビクトリーフラッグ終了後、雪崩に巻き込まれた五木島と意気投合し、雪解け後に故郷の山へ帰ったと語られている。

[編集] OB懇親会編

周王銘(しゅう おうめい)
未来を3度変えたと畏れられる伝説の「絞り師(ギャンブラー)」。30億の資産を持つ。杜夢の父夢一郎とも古くからの友人で、杜夢に伝言を預かっていた。
一見、セクハラ好きのエロ爺で杜夢もその外面に騙されるが、勝負に臨むや伝説のギャンブラーらしい強烈な表情を浮かべて本性を表し、勝負では彼に勝利の突破口を与えるに見せかけて敗北へと誤誘導して完全に手玉に取り、経験や実績から得た格を見せ付けた。
十文字アキラ(じゅうもんじ-)
獅子堂学園の卒業生。先見性と強運の持ち主で、在学時から株で儲けており、卒業後も天才相場師として最も成功を収めたOBである。
ポーカーで荒稼ぎする水原と一対一で勝負し勝利をおさめるが、杜夢に倍プッシュのリベンジマッチを挑まれ、挑発に乗って樹村、月夜野、朝比奈による脱衣を条件に勝負を受ける。あるイカサマを行っていたが、見抜いていた杜夢に裏をかかれ敗北。
エミリーにダイヤ鉱山をプレゼントするなど求婚したが袖にされたらしく、賞金以外に腹いせで杜夢の友人である水原が脱衣ポーカーで名を馳せている事を公衆の前でばらし、勝負後も過剰に侮辱した事で杜夢の怒りを買う。しかし、自身も脱衣ポーカーの常連である事を水原に気づかれると、杜夢との勝負でリアル脱衣を提案して女性陣や周囲を呆れさせた。阿鼻谷にザコ扱いされており、杜夢にもビジネスの如く勝利しておりギャンブラーですらないと断言される。
フェイスマン
国際的な詐欺師グループ「虹のオウム」のリーダーで、富裕層を中心に狙いを定めている。更にナイジェリアの手紙振り込め詐欺の大元との噂もある。一瞬で容姿を変化させる技量の持ち主で、朝比奈里緒の実家を陥れた張本人。人を欺いて、負の感情に囚われさせることに哲学を持つ。
ギャンブラーを見下し、詐欺師の方が上であると証明するためにOB懇談会へ参戦。自身の能力を生かす為に仮面を被り「ミスターX」と名乗っていた。初戦で杜夢と対戦し夢一郎の顔と部下に母を騙らせた上に、勝負の最中に腕時計に仕込んだレーザーで視力を一時的に奪うなど杜夢を追い詰めていく。しかし、杜夢の捨て身の策で逆転負けとなり、敗北を認め部下と共にマカオ警察に逮捕された。

[編集] 用語

双鷺(ふたつさぎ)
二羽の鳥が彫られた、日本刀豊臣秀吉が作らせ、白鷺家に授与したと伝わる。
大正時代に、白鷺家の祖先が獅子堂家に捕えられ、500万円(現在の価値で100億円)を賭けて争った。
水晶の獅子と揃う時、何かが起こるらしい。
水晶の獅子
伝説では、双鷺と同じく豊臣秀吉が作り、獅子堂家に与えられた。
長らく、ペンダントに加工され、天狗が所有していた。
双鷺と揃う時、何かが起こるらしい。
獅子堂学園
山間部にある、全寮制の私立学校。大正時代にリーダー育成を目的に創設され、現在でも当時の建物を校舎・学生寮として使用。
中学2年生時点で、高校のカリキュラムも習う等、ハイレベル。部活動も盛んで、数学オリンピックや弁論コンテスト等に限らず、スポーツも全国レベル。
学校周辺は、平均標高500mの山に囲まれている。学校敷地内にも広大な森林(通称:獅子堂の森)が広がっており、立ち入り禁止地区には第二次世界大戦による米軍の空襲以来、現在も炎上を続ける炭坑の跡地がある。
阿鼻谷ゼミ
エリート校ではあるが、問題行為により反省室送りとなった生徒のうち、特に問題児が送り込まれるゼミ。実態は、阿鼻谷の監視下で生徒を監禁・再教育している。主に素行不良の生徒(花咲の毒草栽培、蛭子の援助交際など)が送り込まれるが、青戸、貝塚の様に阿鼻谷の逆鱗(敗北者)に触れてしまった者もいる。(阿鼻谷を慕う宵鮫のみ例外で自主参加)
数年以上の隔離も辞さず、ゼミの脱退には卒業証書を得るか退学することだが、どっちも阿鼻谷から下されるもので、本人の希望から出るものではない。その空間は「勝者こそ正しく美しい」と言う阿鼻谷の思想に染まり、女子でも過激な暴力を辞さない環境にある。
学園内ではタブー視され、その名を公然と出すのは憚られる存在。
OB懇親会
名目上は毎年夏に行なわれている同窓会であったが、現在は獅子堂の卒業生である政界や財界の人間が中心となった一種の経済サミットと化している。余興としてゲームも行なわれていたが、阿鼻谷が獅子堂に来てからは獅子堂の代表とゲストによる多額の賭け金を課した過酷なギャンブルに変貌した。
ギャンブルの種目などは毎回異なっており、1対1ではなく獅子堂代表とゲストの人数に合わせたトーナメント形式となっている。
毎年、獅子堂系列のホテルで行なわれており、作中ではマカオのホテルを貸し切って執り行われている。

[編集] 備考

  • 近年開始した作品としては珍しく表紙や巻頭カラーの比率が高い。また、2009年にはコンビニコミック版・秋田トップコミックスWIDEから、ブラックジャック編とビリヤード編をまとめたワイド版が発売された。
  • 単行本では作中でのゲーム内容などに関する説明や補足が、原作者による後書きで掲載されている(巻によってはページ数の都合で掲載されていない)。
  • 単行本の表紙は基本的に女性キャラが描かれており、主人公の杜夢やレギュラーキャラの水原などは一度も表紙で描かれていない(10巻では阿鼻谷が表紙を飾った)。