ギガノトサウルス

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ギガノトサウルス
生息年代: 98–96 Ma
Giganotosaurus AustMus email.jpg
ギガノトサウルスの骨格化石複製(オーストラリアはシドニーオーストラリア博物館en〉)
地質時代
約9,800万年- 約9,600万年前(中生代白亜紀後期初頭セノマニアンen〉)
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : テタヌラ下目 Tetanurae
階級なし : (未整理[1]カルノサウルス類 Carnosauria
上科 : アロサウルス上科 Allosauroidea
: カルカロドントサウルス科 Carcharodontosauridae
: ギガノトサウルス属 Giganotosaurus
学名
genus Giganotosaurus
Coria et Salgado, 1995
タイプ種
G. carolinii
和名
ギガノトサウルス
英名
Giganotosaur
下位分類(
  • ギガノトサウルス・カロリニイ
    G. carolinii Coria et Salgado, 1995
人()と巨大な獣脚類のスケール比較 左から順に スピノサウルス ギガノトサウルス カルカロドントサウルス ティラノサウルス マプサウルス
(生態復元想像図)
(生態復元想像図)

ギガノトサウルス学名genus Giganotosaurus)は、約9,800万年- 約9,600万年前(中生代白亜紀後期初頭セノマニアンen〉)の南アメリカ大陸に生息した、大型肉食恐竜である獣脚類の一種()。化石アルゼンチンで発見されている。

大型肉食恐竜として有名なティラノサウルスなどに並ぶ、史上最大級の獣脚類の一つである。

呼称[編集]

属名(ラテン語Giganotosaurus古代ギリシア語: Γίγας (Gigas; ギガース)「ギガース、巨人」、 νότος (notos; ノトス)「南風」、 σαύρος (sauros; サウロス)「とかげ」の合成語であるとされる。

英語名 Giganotosaur 「ジャイガノトソア」[2]

中国語では「南方巨兽龙」(nánfāng jùshòulóng; ナンファン・チューショウロン、「兽・龙」は獣・竜の簡体字)と呼ぶ。

発見史[編集]

模式種であるG. carolinii は、1993年パタゴニアのリメイリバー塁層(cf.)の堆積物でこの化石を発見したアマチュアの化石ハンター Ruben Carolini にちなんで命名された。

1995年には、アルゼンチン古生物学者ロドルフォ・コリア(en)とレオナルド・サルガド(en)により、『ネイチャー』誌上で発表された。最初の化石は、アルゼンチンはネウケン(Neuquen)にあるカルメンフュネス博物館(Carmen Funes Museum)に保管されているが、レプリカが他の博物館でも公開されている。

生物的特徴[編集]

形質[編集]

ギガノトサウルスの頭蓋骨化石標本
イスラエルハイファ

模式標本(MUCPv-Ch1)は約70%完全で、頭蓋骨骨盤、足の骨と背骨の大部分を含んでいる。模式標本より8%大きい標本(MUCPv-95)が発掘されている。最大のギガノトサウルス標本は体長約14.3メートル、体重は最高8 - 9トンと推定される。現時点で発表されている世界最大のティラノサウルスの標本である、フィールド自然史博物館のスー(FMNHPR2081)でさえ頭骨の長さが1.5メートルであったのに対し、ギガノトサウルスの頭骨は1.7メートル以上と推定されている(但し頭骨の後部は発見されておらず、後述のように近縁のテタヌラ類ではなくケラトサウルス類の頭骨を参考にしており、当初言われていたよりも頭骨長は短い可能性がある。また、体格もティラノサウルスやカルカロドントサウルスと比べて著しい差はなく体重見積もりについても6トン前後に下方修正される可能性がある)。

体つきはティラノサウルスより大型かつ重厚であったが、比較的細長く小さな頭蓋骨を持っていた。顎の力自体は、より幅と厚みに富む頭蓋骨を持つティラノサウルスのほうが上回ったと考えられる[3]

保存された脳函からギガノトサウルスのはバナナ程度のサイズであったと推測される。よく発達した嗅覚野の存在から、良い嗅覚を持っていた可能性が示されている。ティタノサウルス科の化石がギガノトサウルスの化石の近くで発掘されるため、これらの巨大な草食動物を捕食したと思われる。巨大な体型だが走る速度は20~40km/hに達すると考えられる。

ギガノトサウルスの頭骨長について、標本では眼窩の後ろの穴(下側頭窓)が不自然に感ぜられるほど長いため、「復元する際、人為的に延長されたのではないか」という説が一部から挙がっている。事実、本種を記載したロドルフォ・コリアは、化石が発見されなかった下側頭窓の復元に、ギガノトサウルスの属するテタヌラ類でなく、ケラトサウルス類(テタヌラよりも、下側頭窓がより大きく開く傾向がある)を参考にしたと証言している[4]

分類[編集]

北アフリカのカルカロドントサウルスとともにカルカロドントサウルス科とされ、アフリカ大陸南アメリカ大陸の分離が遅かった証拠とされる。同じく南米のマプサウルスとも近い。これらの恐竜はジュラ紀アロサウルスに近縁であり、アロサウルス上科en)の一員である。

フィクションでの扱い[編集]

BBC製作のDVDシリーズ『ウォーキングwithダイナソー タイムスリップ!恐竜時代』にて、リアリティー溢れる映像化がなされている。

脚注[編集]

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  1. ^ 分類学上、未整理の階級。階級未定の分類群(タクソン)
  2. ^ 音声資料: Giganotosaurs - howjsay.com
  3. ^ 主な捕食対象と考えられている相手のサイズが大きく異なる(ティラノサウルスは角竜類ハドロサウルス科、ギガノトサウルスは竜脚類)。ギガノトサウルスがいくら強力な顎を具えていたとしても、竜脚類の骨を噛み砕くことは現実的ではない。彼らの強靭な皮膚と筋肉を裂くにあたっては必要にして十分な力を持っていたと考えられている。
  4. ^ サイズの誇張なども含めて、ある分野における最大数値を(やや無理を推しても)求める行為は、様々な理由(主に利己的なものではあるが)から、生物・無生物を問わず、日常的かつ広範囲に行われている。

関連項目[編集]