キン肉マン キン肉星王位争奪戦

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キン肉マン
キン肉星王位争奪戦
ジャンル 横スクロールアクション
プロレスゲーム
対応機種 ディスクシステム
開発元 ヒューマン
発売元 バンダイ
デザイナー 増田雅人[1]
シリーズ キン肉マンシリーズ
人数 1人
メディア ディスクカード両面
発売日 日本 198705011987年5月1日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
その他 型式:BAN-KNM
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キン肉マン キン肉星王位争奪戦』(キンにくマン キンにくせいおういそうだつせん)は、1987年5月1日バンダイから発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステムゲームソフト

概要[編集]

ゆでたまごの漫画作品『キン肉マン』を題材としている。原作のキン肉星王位争奪編のストーリーを元に作られた横スクロールのアクションゲームである。難易度が高いと評判だった[2]

プレイヤーはキン肉マンら正義超人のチームを編成し、ステージの道中でマリポーサ、ゼブラ、フェニックスの各チームと闘う。基本は横スクロールアクションで、相手チームのメンバーを倒すと天守閣でボスと闘うことになる。

PlayStation 2用ゲーム『キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛』(2008年[3]2018年7月7日発売のニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン[4]にも『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(1987年)と一緒に収録されている。

ゲーム内容[編集]

システム[編集]

ステージごと(ステージ3を除く)にキン肉マン以外の他の正義超人が闘いに挑む順番を決める。

各ステージは横スクロールの通常ステージを進み、各ステージのボスを倒すことで次ステージへと進む。4ステージ分をクリアした段階で天守閣での大将戦となる。大将戦は横スクロールではなく、リング内で必殺技を駆使しながら対決する。ただし、ステージ3は通常ステージがなく大将戦のみ、ステージ4は通常ステージの代わりに迷路があり、その後ステージボスと4連戦、さらに大将戦が2連戦となっている。

ステージ中ではスタートボタンでポーズにしてからセレクトボタンを押すことによりメンバーを変更可能。パワーが0になると、その超人は使用不可能になる。

ステージクリア後、残り時間数によってボーナスパワーが支給され、生き残った超人に限り、パワーを回復できる。

ステージ構成[編集]

ステージ01「熊本城」
  • 通常ステージ後、キン肉マンマリポーサチームとの戦闘。
ステージ02「姫路城」
  • 通常ステージ後、キン肉マンゼブラチームとの戦闘。
ステージ03「格闘城」
  • 通常ステージは存在せず、キン肉マンスーパーフェニックスとキン肉マンソルジャーの一騎打ちとなっている。
ステージ04「大阪城」
  • 通常ステージの代わりに「飛車角の迷宮」があり、その後「血縄縛りの門」にてステージボス戦となる。

登場キャラクター[編集]

プレイヤーキャラクター[編集]

大将戦[編集]

キャラクター名 必殺技 必殺技の操作方法 備考
キン肉マン キン肉ドライバー 相手を投げた後、ハイジャンプしてBボタン -
未完成マッスルスパーク→完璧版マッスルスパーク 相手を投げた後、ハイジャンプして十字キー↑+Aボタン 完璧版マッスルスパークは条件を満たすと使用可能。
キン肉マンソルジャー ナパームストレッチ 相手を投げた後、ハイジャンプしてBボタン ソルジャーはステージ3でのみ使用可能。
アタル版マッスルスパーク 相手を投げた後、ハイジャンプして十字キー↑+Aボタン

通常ステージ[編集]

キャラクター名 必殺技 必殺技の操作方法 備考
テリーマン カーフ・ブランディング 相手を投げた後、ハイジャンプしてBボタン -
ラーメンマン 九龍城落打 相手を投げた後、ハイジャンプしてBボタン -
ロビンマスク ロビンスペシャル 相手を投げた後、ハイジャンプしてBボタン -
ウォーズマン スクリュードライバー 相手が空中にいるときに、十字キー下+Aボタン ステージ1で人工心臓を手に入れればステージ2から使用可能。
ネプチューンマン 喧嘩ボンバー 相手と一定の距離をとって、十字キー下+Aボタン 条件を満たすとステージ4で使用可能。

敵キャラクター[編集]

ステージ01 熊本城[編集]

種別 キャラクター名 必殺技 備考
ステージボス ザ・ホークマン スパイラルブレット -
ミスターVTR ストップモーション光線 -
ミキサー大帝 パワー分離機 -
キング・ザ・100t 鉄球変形体当たり -
大将 キン肉マンマリポーサ 偽マッスルリベンジャー -

ステージ02 姫路城[編集]

種別 キャラクター名 必殺技 備考
ステージボス ザ・マンリキ スクランブルバイス -
モーターマン ドリル・ア・ホール・スパーク -
バイクマン エレキリング -
バイク変形体当たり -
パルテノン 化石飛ばし -
神殿瓦礫崩し -
大将 キン肉マンゼブラ マッスルインフェルノ -

ステージ03 格闘城[編集]

種別 キャラクター名 必殺技 備考
大将 キン肉マンスーパーフェニックス マッスルリベンジャー -

ステージ04 大阪城[編集]

種別 キャラクター名 必殺技 備考
ステージボス サタンクロス 手裏剣 -
トライアングルドリーマー -
プリズマン カピラリア7光線 -
マンモスマン ビッグタスク -
ノーズフェンシング -
ジ・オメガマン オメガカタストロフドロップ -
大将 プリンス・カメハメ ゴリー・エスペシャル -
ボーバックブリーカー -
バックフリップ -
キン肉マンスーパーフェニックス マッスルインフェルノ -
マッスルリベンジャー -

その他の敵キャラクター[編集]

鬼・超人警察
  • 道中で多数登場し、棍棒や弓で攻撃してくる。鬼はステージ1、超人警察はステージ2に登場する。
邪悪の神
  • 運命の王子に協力している超人の神。一定時間に登場し、プレイヤーを追撃する。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通22/40点[5]
ファミリーコンピュータMagazine15.76/25点[6]
ユーゲー肯定的[7]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは、5・6・6・5の合計22点(満40点)となっている[8][5]。レビュアーの意見としては、「キャラクターがよく描けてるのにね。操作が難しいのだ」などと評されている[8]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.76点(満25点)となっている[6]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では、「超人同士の必殺技の応酬が迫力モノ」、「全20人の登場超人全員が原作どおりの必殺技を使うのが楽しい」と紹介されている[6]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.54 2.98 2.86 3.28 - 3.10 15.76
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「対戦モードがなくなったのは残念だが、前作『マッスルタッグマッチ』に比べキャラの動き、グラフィックともに格段に進歩しており、技術の進化を強く感じさせてくれる」、「各超人の必殺技も忠実に再現されており、キャラゲーとしてのクオリティはかなり高かった」と評している[7]

脚注[編集]

  1. ^ 結城昌弘「プロレスゲームの父・増田雅人ロングインタビュー」『CONTINUE』Vol.11、太田出版、2003年8月20日、65 - 71頁、ISBN 9784872337846 
  2. ^ ゆでたまご「キン肉マン29年激闘史」『肉萬 〜キン肉マン萬之書〜』集英社、2008年8月31日、ISBN 978-4-08-908081-8、23頁。
  3. ^ キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛公式サイト・SPECIAL
  4. ^ ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン”. 任天堂 (2018年5月14日). 2018年5月14日閲覧。
  5. ^ a b キン肉マン キン肉星王位争奪戦 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年11月27日閲覧。
  6. ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、28頁。 
  7. ^ a b 「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、27頁、雑誌17630-10。 
  8. ^ a b ファミコン通信』第9号、アスキー、1987年5月1日。 

外部リンク[編集]