キングスナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
キングスナイト
ジャンル フォーメーションRPG
対応機種 ファミリーコンピュータ[FC]
MSX
PC-8801
X1
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア
人数 1人
メディア ロムカセット[FC,MSX]
フロッピーディスク[PC-8801,X1]
発売日 1986年9月18日
対象年齢 CERO:A(全年齢対象)
テンプレートを表示

キングスナイト』(KING'S KNIGHT)は1986年9月18日スクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたゲームソフト。ジャンルはフォーメーションRPGファミリーコンピュータ版は2007年11月27日よりWiiバーチャルコンソールで、2014年2月5日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信されている。

概要[編集]

4人の勇者がドラゴンにさらわれたお姫様を救い出すという王道的なストーリーである。フォーメーションRPGというジャンルであると製作元のスクウェアが主張しているが、実際には縦スクロールシューティングゲームに近い。1ステージにつき1人の勇者を操作して敵を倒したり、アイテムを取ったりしながら4つのステージを攻略し、ドラゴンのいる最終ステージを目指す。勇者のHPが0になったり、スクロール画面と障害物にはさまれたりするとそのステージはクリア失敗となり、次のステージに進むことになる。最終ステージでは、4人全員が生き残っていないとドラゴンに勝つことはできず、失敗したステージをコンティニューでやり直して全員が生き残るようにしなければならない。

ストーリー[編集]

オルセア王国の王女クレア姫が、邪悪なドラゴン・トルフィダンが支配するイザンデ王国に捕らわれた。オルセア王は姫を救い出すために4人の勇者に助けを求めた。誇り高きナイトの「レイジャック」、豊富な知識を有するウィザードの「カリバ」、正義の心を持つモンスターの「バルーサ」、年は若いが勇敢なシーフの「トビー」。4人はそれぞれの地からイザンデの魔城を目指す。

キャラクター[編集]

レイジャック
に身を固めたナイト。剣からショットを放つ。バランスに優れた能力で、扱いやすい。
「まんが攻略本」(後述)によると戦った経験がまるでない平民だが、勇敢さに溢れる少年。他の3人同様にオルセアで崇拝される神カーラムの神託を受けた事でクレア姫救出に名乗りを上げた。騎士の装備は城から借り受けたもの。
カリバ
白い髭が特徴の老ウィザード。武器は魔法弾。ジャンプ力に優れる。
「まんが攻略本」によると、かつて関わった戦いで仲間を救う事が出来なかった過去を持つ。クレア姫を誘拐されたオルセアはイザンデとまさに一触即発の状態で、もし自分たちが救出に失敗すれば戦争が勃発して自分が味わった悲劇が繰り返されると考え戦いに臨んでいた。ステージ後半の舞台となる廃墟は、彼にとって因縁の地である。
バルーサ
恐竜のような外見のモンスター。口から炎を吐いて戦う。防御力が高い。
「まんが攻略本」によると弱っていたところをクレア姫に助けられ、以後遊び相手になったという。気弱な性格で、姫が襲われた時はそばにいながら彼女を救えなかった。その事を悔やんでいたが、神託を受けた事で勇気を振り絞って姫の救出に向かう。なおゲームの最終ステージ・イザンデ城において、バルーサを先頭にして使う魔法で出現する龍はバルーサが魔法の力で変身したもの。
トビー
少年シーフ。武器は投げナイフ。動きが素早い。
「まんが攻略本」においては、そばかす顔の少々小生意気な少年。若干の戦闘経験もある事が示唆されていた。盗みの仕事を終えた後、手に入れた宝石を眺めながら「宝石よりも美しい」といわれるクレア姫を一度見てみたいと考えていたところで神託を受け、彼の望みは思いもよらない形で叶えられる事となった。

ステージ[編集]

ステージ1・草原地帯
操作キャラクターはレイジャック。難易度は低い。
ステージ2・廃墟の街
操作キャラクターはカリバ。障害物が多い。
ステージ3・夜の森
操作キャラクターはバルーサ。同じ森だがステージ1より難易度は高い。
ステージ4・砂漠と海
操作キャラクターはトビー。水の中を歩く場面が多く、動き難い。
ステージ5・ガルガチュア城
これまでのステージをクリアしたキャラクターが1つのユニットを形成して登場するが、攻撃は先頭のキャラのみでステータスも先頭キャラのものが反映される。難易度は最高。

アイテム[編集]

命の石(HPアップ)
形状は上向きの矢印。HPを回復させる。
ニセ命の石(HPダウン)
形状は下向きの矢印。HPをダウンさせる。
カーラムの石(???)
世界に2つだけ存在。奇跡が起きる。

古代の宝[編集]

ステージ1~4に4つずつ配置され、1つ取るとレベルが1つあがる。

力の石(ジャンプ力UP)
形状はスプリング。素早くジャンプできるようになる。
速さの靴(スピードUP)
形状は靴。移動速度をアップさせる。
力の水晶(攻撃力UP)
攻撃力がアップ。弾の数も増える。
守りの楯(防御力UP)
形状は楯。防御力がアップ。

勇者の魔法[編集]

ステージ1~4に1つずつパーツが配置され、1つ取るとレベルが1つ上がる。パーツを全て揃えることにより、ステージ5で1回ずつ使用可能となる。1つでも欠ければ使用することはできない。

ネイザス
火を象徴する魔法。画面内にいるカッパを焼き払う。
バルバス
土を象徴する魔法。画面内のモノリスを破壊できる。
セチューン
水を象徴する魔法。一角獣を龍に変身させる。(無敵状態・攻撃不可)
ザイネン
風を象徴する魔法。ファミリーコンピュータ版はペガサスを召喚する(無敵状態・攻撃可能)、MSX版は敵を金縛りにして攻撃させないようにする。

ローテーション[編集]

ステージ5に配置されたアイテムで、取るとフォーメーションが変わる。

ライト
フォーメーションが時計回りに1つ変更される
レフト
フォーメーションが反時計回りに1つ変更される
ランダムチェンジ・ライト
フォーメーションが時計回りにランダムで変更される
ランダムチェンジ・レフト
フォーメーションが反時計回りにランダムで変更される。なおMSX版ではランダムチェンジ・ライト、レフトの区分は無く、ランダムチェンジのみ用意されている

勇者の剣[編集]

ステージ5に配置されている3本の剣。単体では効果を成さないが、全て集めるとボスのトルフィダンの撃破が可能となる。

レッドアース
まんが攻略本においてがトビー使用。
シルバームーン
まんが攻略本においてカリバが使用。
グレートサン
まんが攻略本においてバルーサが使用。
聖剣フィクサー
3本の剣が集まった聖剣でまんが攻略本においてレイジャックが使用。

関連書籍[編集]

飛鳥新社が2種類の攻略本を発売した。共に企画・編集はマイクロデザイン出版局(現:マイクロマガジン社)で、奥付記載の発行日は1986年10月。従来までと同じゲーム画面の写真をふんだんに使用した攻略本「ファミリーコンピュータパーフェクト攻略本(1) キングスナイト パーフェクト攻略本」はアイテムの位置を克明に記したマップも掲載され、最終面の攻略記事については袋とじという形で掲載した。プロローグからゲーム中の展開、そしてエンディングまでをも漫画で表現した「キングスナイト まんが攻略本」は、作画を当時マイクロデザイン出版局での仕事が多かった漫画家のおおやま黎が担当(但し作者名の明記はない)。各キャラクターのバックボーンが描かれていたり、全体の流れを漫画ならではの躍動感溢れる作画で表現しているなど、コミカライゼーション版としても楽しめる。

当時流行していたゲームブックも発売されている。タイトルは「キングスナイト クレア姫を救え!」で、著者はMDクラブ。この名前からも分かる通りこちらもマイクロデザイン出版局の企画・編集だが、本文の執筆はフリーのライターが担当。発行日は奥付によると1986年6月。スクウェア自ら発行した形で「スクウェアゲームブックス」というシリーズ名も冠されてはいるが、当時スクウェアは出版事業を手がけていないため実際にはマイクロデザイン出版局の販路で流通させていたと思われる。こちらはレイジャックを主人公としたオリジナルストーリーで、ゲームからはクレア姫とトビーが登場。設定や展開はゲーム版と比べて大幅に異なっている。

以上の様にマイクロデザイン出版局との繋がりが深い本作だが、これは同社の親会社である広告代理店・マイクロハウスが本作の広告を手がけていた事と関連している。

関連作品[編集]

MSX
基本的には同内容だがビジュアル面の性能が必ずしも高いとはいえなかったハードの為、キャラクターが単色表示になっているなど見た目の印象はファミコン版と比べて劣る事は否めない。
ただし画面右に情報ウインドゥが設けられ、各種アイテムをどれだけ取ったか(すなわち各能力値がどれだけ向上したか)と魔法アイテムを確保したかが一目で分かるようになっている。これはファミコン版よりもユーザーフレンドリーで、よりRPGらしさを感じさせる工夫といえるだろう。
しかしゲーム自体の完成度はお世辞にも高いとはいえず、広告で強調された「4ドット単位でのスクロール」(MSXゲームでは8ドット単位でのスクロールが主流だった)も、実際には、スクロールのたびにゲームの処理が止まり、自キャラ・敵キャラ共に金縛りにあうことが延々と繰り返されるというお粗末なものであった。
コンティニュー機能はあるがバグもある。ファミリーコンピュータ版とMSX版とではMapが微妙に異なる。エンディング画面はMSX2と見まがうほど非常に美しい。
パッケージイラストはファミコン版と同じものが使用された。
その他
NECPC-8801mkIISRシャープX1用には、『キングスナイト・スペシャル』が発売された。ファミコン/MSX版と比べて、より2D視点のRPGとしての内容強化が図られている。富士通FM-7用も発売が予定されていたが、発売中止となった。パッケージイラストはアニメーターの塩山紀生の手による。明らかに宮崎駿の影響が伺えるファミコン版のパッケージイラストと比べて、重厚なイメージになっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]