キア・ボンゴ

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2012年型キア・ボンゴ3、前部
2012年型キア・ボンゴ3、後部

ボンゴBongo )は、起亜自動車自動車ブランドである。、1980年に発売されたトラックシリーズであり、かつてはワンボックスカーの設定もあったが、現在は1トン、1.2トン、4X4のトラックのみが製造されており、ワンボックスカーと、一部の貨物型の生産は中止されている。

ボンゴトラックの歴史[編集]

初代 《BA2型, 1980年 9月 ~ 1993年 12月[編集]

  • 1980年 - 2代目マツダ・ボンゴを起亜が取り入れて、第1世代モデルを初めて発売した。
  • 1981年 - ヘッドランプが丸型2灯式から、長方形2灯式に変更された。
  • 1987年 - フェイスリフトバージョンのパワーボンゴ登場。

2代目 《SR型, 1989年 1月 ~ 1997年 3月[編集]

3代目 《W3型(トラック)/CT型(コーチとバン), 1997年 3月 ~ 2005年 5月[編集]

  • 1997年 - 乗用車に乗ったかのような静粛性を備えたJT 3,000cc・90馬力エンジン搭載の第3世代、ボンゴフロンティアが市場に投入された。
  • 1998年 - ボンゴフロンティアに、従来は大型トラックでのみ見られたティルティング・キャブを追加して、エンジンの整備性を向上させた。同時にジャンボタイタンの生産終了に伴い1.4トン、2.5トンが追加発売された。
  • 2000年 - 四輪駆動トラックのセレスを代替する形で、ボンゴフロンティアに四輪駆動のバージョンが追加され、悪路走破などに卓越した能力を発揮した。次いで、ボンゴフロンティアがフェイスリフトされた。
  • 2001年 - ボンゴフロンティアにJT3000cc・94馬力のディーゼルエンジンをチューニングして騒音を減らした「サイレント」モデル登場。
  • 2003年 - 名称がボンゴフロンティアから、「ニューボンゴ」と改められた。その年の末、環境規制によりボンゴフロンティアは生産中止された。

4代目 《PU型, 2004年 1月 ~ 現在》[編集]

  • 2004年 - 車体を完全に独自開発した第4世代のボンゴ3が発売された。JT 3,000cc、ユーロ3基準の環境にやさしいコモンレール123馬力のエンジンと94馬力のターボインタークーラーエンジンを採用した。
  • 2005年 - 円形の起亜マークから、現在の起亜マークに変更され、デカールも変えられ、黄緑色のコーポレートカラーを取りやめた。
  • 2006年 - ターボインタークーラーエンジンがラインナップから削除され、コモンレールエンジンに一本化され、最高出力が126馬力に上昇した。
  • 2009年 - ボンゴ3に2.4Lシータエンジン、LPG 159馬力を搭載したボンゴLPI追加。
  • 2010年 - 木目調を採用し、デカールのデザインが変更された2011年型ボンゴ3に年式変更。
  • 2011年 - 環境規制でボンゴ3トラックは完全に生産中止。1トン、1.2トンを再生産することを決定したが、4x4トラックは完全に中止となった。
  • 2012年 - 起亜特有のラジエーターグリルと外観の一部がマイナーチェンジされた第5世代2012年型ボンゴ5G誕生。2012年型ポーターのような環境にやさしいユーロV基準のA-2 133馬力・コモンレールエンジンと5速 / 6速マニュアルトランスミッションを組み合わせた。

名前の意味[編集]

英語で、アフリカに生息する野生の羚羊を意味する[1]。アフリカのガボン共和国の大統領オマール・ボンゴの名前をとって命名されたという説もあるが、これは2007年、彼の韓国訪問時の、盧武鉉大統領との昼食会の席での発言が誤って伝わったもので、事実と全く異なる。ボンゴという名前は、1980年の韓国での発売当時、日本のマツダの車種名をそのままひいてきたものである。

ボンゴトラックの種類(2000年代以降)[編集]

ボンゴフロンティア[編集]

標準キャブ、キングキャブ、ダブルキャブ、ティルティングキャブ、冷凍トップ車、冷蔵トップ車、プラス冷凍トップ車、プラス冷蔵トップ車、ウィングボディ、4X2ダンプ、パワーゲート、自動車教習車(場内試験用、路上試験用)、保冷トップ車、宅配トップ車、4X4ダンプ、多目的トップ車、ウォークスルー・バン、清掃車(2.5トン)、活魚車

ボンゴ3トラック[編集]

標準キャブ、キングキャブ、ダブルキャブ、ティルティングキャブ、冷凍トップ車、冷蔵トップ車、 プラス冷凍トップ車、プラス冷蔵トップ車、活魚車などがある(ただし1.4トン、1.2トンにはダンプの設定がない)[2]

2010年式ボンゴ3トラック[編集]

標準キャブ、キングキャブ、ダブルキャブ、ティルティングキャブ、冷凍トップ車、冷蔵トップ車、プラス冷凍トップ車、プラス冷蔵トップ車、ウィングボディ、4×2ダンプ、パワーゲート、自動車教習車 (1種普通免許の技能、道路走行試験および教習に使用されるボンゴ) 、保冷トップ車、宅配トップ車、4X4ダンプ、ウォークスルーバン、緊急救助車、冷温トップ車、多目的トップ車、活魚車などがある。

2.5トンの場合、他のトラックタイプとは異なり、ボンゴ3からのフルモデルチェンジを経ずに継続的に生産されたが、新たな排気ガス基準を満たすことができず、2005年10月に生産中止されたのを皮切りに、1トン運転教習所用と活魚車の場合、2006年11月に生産が中止され、以後1トン標準キャブと冷蔵トップ車、1.2トン、4×4トラックを除いたトラックを元とした変種は販売不振により2007年12月に乗合型車とともに後継車種なしに生産が中止された。以後、2011年10月に排出ガス規制で1トン、1.2トン、四輪駆動の生産までもが打ち切られ、ボンゴ3というモデルは完全に消滅し、現在は車名を表す英文がスターウォーズ風の書体で書かれた「ボンゴ5G」が販売に入った。

消防署の第一線で救急車として見かけることがあるが、それらは忠清南道礼山郡に所在する自動車部品関連業者であるオーテック[3]で改造され再出荷されたものである。

コーチ / バン[編集]

1トントラックが市場に投入された1年後の1981年には、乗合車 (バン) であるボンゴコーチボンゴナインが発表された。当時、自動車産業の合理化措置により、起亜自動車が乗用車を生産することができなくなった後、ボンゴコーチは大人気を博し、今でもバンを指してボンゴ車と呼ぶくらいにワンボックス・ワゴン車の代名詞となっていた。以後、フルモデルチェンジを経た車種には、キア・ベスタキア・プレジオという違う名前を用いたが、2004年にキア・プレジオがフェイスリフトされ、ボンゴ3コーチという名前でボンゴ3トラックとともに市場投入された。ボンゴ3コーチは安全性が強化され、優秀な燃費と広い室内空間を備えていた。しかし販売は振るわず、2005年、グランドカーニバルのリリースで車種の相当部分が重複すると判断され、3人乗りと12人乗りは生産中止され、スターレックスとの市場競合および新たな排気ガス基準を満たすことができず、2007年末に車種削減を通じ6人乗りと15人乗りまでの大多数のトラックをベースとした変種シリーズや、リベロとともに後継車なしに生産中止され、乗合車は初出荷後26年、トラック (1トン除く) は初出荷後27年にして幕を閉じ歴史のかなたへと消え去った。かくしてボンゴコーチの地位はモハベに取って代わられた[4]

写真[編集]

関連車種[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 国産自動車の名の中に時代の流れがある ノーカットニュース2005年9月2日付
  2. ^ ボンゴ3トラック 起亜自動車公式ウェブ [1]
  3. ^ 日本のオーテックジャパンとは無関係の会社である。
  4. ^ イ・サンウォン ボンゴ乗合車26年で断種 自動車新聞ウェブ