ガンフロンティア (ゲーム)

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ガンフロンティア』(GUN FRONTIER、海外名"Gun & Frontier")は、1991年タイトーが制作・発売したアーケードゲームである。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム

ストーリー[編集]

22世紀初頭、宇宙開拓時代を迎えた人類は、ゴールドラッシュの流れに乗って、辺境の惑星へ次々と移民していった。そんな開拓惑星のひとつグロリアでは、開拓団の人々が夢と希望に胸を膨らませながら平和に暮らしていた。しかしそんなある日、宇宙賊ワイルドリザードが大軍団を引き連れて突如襲来。多くの住民が殺害され、残った人間も奴隷として過酷な生活を強いられていった。

そして時は西暦2120年。荒れ果てたグロリアの空に、二機の戦闘機が降り立った。

概要[編集]

  • 8方向レバー(移動)と2ボタン(ショット、ボム)を用いて自機を操作する。エネルギーなしの残機制、二人同時プレイ可能、全6ステージ×1周。
  • ショットは、特定の敵を倒すと出現するアイテムを5つ集める毎に1段階ずつ、第6段階までパワーアップする。また、画面内に同時に存在できるショットの数が限られている。
  • ボムは、地上物を破壊すると出現する金塊を25個集める毎に1個追加され、最高5個までストックできる。金塊が25個集められていない時点でもボムを発射することは可能だが、威力や射程距離は著しく低下する。発射すると、まず自機前方に向かって衝撃波が高速で飛んだ後、それに続いて衝撃波の進路に沿って爆風が走り、敵を破壊する。衝撃波の進路はプレイヤーの手で操作できるため(レバー入力と逆方向に進行)、緊急回避としてだけでなく、攻撃の手段として戦略的にボムを使うことも可能になっている。
  • 本作ではショットの連射速度やスコア等、プレイ内容に応じて内部ランク(難易度)が上昇する様になっている。尚、プレイヤーの間では長らく「自機の発射したショットが命中せず画面外に出るとランクが上昇する」と言われてきたが、これに関しては後にスタッフが否定している[1]
  • 最終ボス戦は通常戦闘とは違い、6発の弾数制限の下での一騎打ちとなっている。これに敗北すると、強制的にバッドエンディングに突入する[1]

解説[編集]

本作は、その演出面において現在でも特に評価が高い。当時のシューティングゲームとしては珍しかったストーリー性、西部開拓時代を彷彿とさせる舞台設定、リボルバー拳銃をモチーフにしたメカニックデザインといった独特の世界観が展開されている。またゲーム中においても、印象的なBGM効果音に加えて、各ステージボスの派手な登場・撃破シーンなど、数々の意欲的かつ斬新な演出が盛り込まれていた。これらが後続に与えた影響は非常に大きく、本作で用いられた手法は、その後の様々な作品において窺うことができる。特に1996年ライジングが発表した『バトルガレッガ』は、製作者が「ガンフロンティアのようなゲームを作りたかった」と公言している通り、本作のオマージュと言える外見の作品となっている[2]。また、本作における弾丸をかたどった棒状の敵弾は、その進行方向が直感的に判別しやすいため、後の弾幕系シューティングにおいて「針弾」として多く採用されている。

1991年当時の作品としては弾幕が厚くかつ当たり判定が大きく、またショットの同時発射数に制限があることや、様々な要因でランクが上昇していくシステムなどから、ゲームとしての難易度はかなり高かった。しかし当時からゲーマーの人気は高く、1991年ゲーメスト大賞においても多くの部門にノミネートされ、編集部特別賞を受賞している。

関連商品・移植[編集]

  • 1991年にはポニーキャニオン、サイトロンレーベルから「G.S.M.1500シリーズ ルナーク・ガンフロンティア」の音楽CDが発売されている。このCDのライナーノーツには当時ゲーメスト編集部に所属していた栗原桃郎の原稿が寄稿されている。
  • 1997年9月25日、「アーケードギアーズ」シリーズの一作として、エクシングエンタテイメントよりセガサターン移植された。ゲーメストが編集した攻略冊子「ゲーメストギアーズ」が付属している。原作と食い違う部分が多々見られ、完全移植とは言い難い内容であり、移植を担当した中心人物である藤野俊昭もこれを認めている[3]
  • 2005年8月25日発売のプレイステーション2用ソフト「タイトーメモリーズ 下巻」に収録。最初は本作で遊ぶことはできないが、一定条件を満たすか隠しコマンドを入力することにより、プレイが可能になる。廉価版では最初からプレイできる。

脚注[編集]

  1. ^ 2人プレイ時には2人別々にラスボスと戦い両方共勝利しなければならず、一方が負けるとバッドエンドとなる。
  2. ^ エンターブレイン月刊アルカディア』2011年12月号 88ページ
  3. ^ INH『THE SHOOTING LOVE トゥエルブスタッグ&トライジール』ブックレット

関連項目[編集]