ガンダムエース

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ガンダムエース』(GUNDAM A) は、KADOKAWA(二代目法人)角川書店ブランドが発行する漫画雑誌ガンダムシリーズの専門誌である。略称はダムエー。

2001年6月25日に創刊された。月刊化されてからは原則毎月26日発売。当初は定価580円だったが、号によっては特別定価と称して600円以上になることもあった。なお、2023年現在の定価は840円(10%の消費税込み、ごくまれに1,100円以上の場合もあり)となっている。

概要[編集]

刊行間隔は、vol.1からvol.4までが季刊、vol.5(7月号)からvol.9(3・4月合併号)までが隔月刊で、2003年4月25日発売のVol.10(6月号)から月刊誌になる。vol.4までは『Newtype.com』の増刊として発行。vol.5より独立誌となる。発行人は(旧)角川書店で『月刊ニュータイプ』や『月刊少年エース』を手がけた井上伸一郎。初代編集長は古林英明。2007年12月号より平尾知也が2代目編集長となった。

創刊号は10万部を即完売し、雑誌としては異例の増刷を行って25万部を発行した[1]。不定期で増刊号が発売されている。

創刊の経緯として、安彦良和が『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を執筆するにあたって、1回100ページ程度(月刊化後は50ページ前後)を掲載できる場として興されたといわれている。創刊号から『THE ORIGIN』が完結した2011年8月号までの表紙イラストが安彦の描き下ろしとなっている。

他にも『機動戦士ガンダムΖΖ』のキャラクターデザイナーの北爪宏幸や『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のキャラクターデザイナーの美樹本晴彦などによるストーリー漫画、ガンダムシリーズのゲーム作品のコミカライズ、ガンダムをネタにしたギャグ漫画、小説家福井晴敏などによる小説作品、ガンダムシリーズの新作アニメーション情報や、富野由悠季による対談企画、プラモデル・フィギュア・ゲームについての商品情報なども掲載されており、まるごと1冊がガンダム関連の記事で埋め尽くされている。

また、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ、『機動戦士ガンダム00』、『機動戦士ガンダムUC』などの新作アニメーションシリーズの放送・公開時には、新たなガンダムファンを読者に取り込む事を目的とし、作品情報や関連作品が積極的に掲載されている。特に福井晴敏によって連載された小説『機動戦士ガンダムUC』は、本誌の小説作品からOVA化されるというガンダムシリーズでも初の試みとなっている。

「教えてください。富野です」「データガンダム〜俊傑群像〜」など後述の一部コーナー企画は、単行本化もされている。

連載作品[編集]

現在[編集]

過去[編集]

漫画以外の主な記事[編集]

データガンダム〜俊傑群像〜
ガンダムに登場するキャラクター一人に的を絞り、経歴や搭乗MSなどの詳細なデータをまとめる。
ガンダムの時代
ガンダムのアニメーション作品についてテーマを絞って魅力を紹介する。
大河原ファクトリー
大河原邦男が作成した造形物の制作過程を紹介する。
ガンダムグッズナビゲーション
プラモデルやトイ、フィギュアなどガンダムグッズに関する情報。
ガンダムゲームインフォメーション
ガンダムに関係したビデオゲームに関する情報。
GUNDAM"ACE"FIX
GUNDAM FIX FIGURATIONについての情報を掲載する。
GAME'S MSV
ガンダム関連ゲームに登場したMS1機について詳細なデータを掲載する。
教えてください。富野です 達人たちによるG(ガンダム)世代への提言
富野由悠季による対談コーナー。対談相手はアニメ等のオタク系カルチャーとは無縁の人物が選ばれている。
ガンダムマインド
読者投稿によるお便りとイラストのコーナー。
機動戦士ガンダム0083カードビルダーブリーフィングルーム
ガンダムカードビルダーについての情報。
ガンダムウォーnabi
ガンダムウォーについての情報。

発行部数[編集]

  • 2004年(2003年9月 - 2004年8月) 211,416部[11]
  • 2005年(2004年9月 - 2005年8月) 209,292部[11]
  • 2006年(2005年9月 - 2006年8月) 195,500部[11]
  • 2007年(2006年9月 - 2007年8月) 184,750部[11]
  • 2008年(2007年10月 - 2008年9月) 179,084部[11]
発行部数(2008年4月以降)(社団法人日本雑誌協会
1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月
2008年 180,000 部 175,000 部 170,667 部
2009年 164,667 部 160,334 部 150,000 部 144,667 部
2010年 138,334 部 130,000 部 128,667 部 139,000 部
2011年 132,000 部 131,667 部 131,667 部 118,000 部
2012年 113,000 部 106,667 部 105,000 部 109,334 部
2013年 113,000 部 106,667 部 105,000 部 109,334 部

増刊号[編集]

ガンダムシリーズ
  • ガンダムエーススペシャル 2002年12月号増刊
  • ガンダムエース特別号 2003年5月号増刊(月刊準備号)
  • ガンダムグッズエース 2003年9月号増刊
  • ガンダムゲームエース
    1. 2003年10月号増刊
    2. 2004年12月号増刊
  • ガンダムエースコレクターズ 2004年11月号増刊
  • Ζガンダムエース
    1. No.001 2005年7月号増刊
    2. No.002 2005年11月号増刊 (10月26日発売)
    3. No.003 2006年4月号増刊
  • ガンダムエーススペシャルお笑い特集号 2006年11月号増刊
  • ガンダムエーススペシャルゲーム特集号 2006年12月号増刊
  • ガンダムエーススペシャル
    1. 2007年5月号増刊
    2. 2007年11月号増刊
    3. 2008年2月号増刊
    4. 2008年5月号増刊
  • ガンダムダブルオーエース 2010年10月号増刊
  • ガンダムUC(ユニコーン)エース
    1. 2010年12月号増刊
    2. 2011年4月号増刊
    3. ニュータイプ』2011年12月号増刊[12]
    4. 『ニュータイプ』2012年7月号増刊
    5. 『ニュータイプ』2013年5月号増刊
    6. 2014年7月号増刊
ガンダムシリーズ以外

書籍[編集]

漫画や小説の連載作品、およびその関連書籍は除外する。

脚注[編集]

  1. ^ 皆川ゆか「現代の肖像 シャア・アズナブル」『AERA』2007年9月17日号、朝日新聞社、p54.
  2. ^ ガンダム Gのレコンギスタ”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e 「BOYS BE…」玉越博幸がガンダムUC描く新連載など、ダムエーで一挙5本開始”. コミックナタリー (2019年11月26日). 2020年1月31日閲覧。
  4. ^ 機動戦士ガンダムF91 プリクエル”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  5. ^ 機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  6. ^ 機動戦士ガンダム ヴァルプルギス”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  7. ^ 機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争”. ガンダムエース. 2022年4月12日閲覧。
  8. ^ アラサーOLハマーン様”. ガンダムエース. 2022年4月14日閲覧。
  9. ^ 新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  10. ^ 機動戦士ガンダム GROUND ZERO コロニーの落ちた地で -RISE FROM THE ASHES-”. ガンダムエース. 2020年3月26日閲覧。
  11. ^ a b c d e 社団法人日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる該当期間中に発売された雑誌1号当たりの平均印刷部数。
  12. ^ 表紙などにも記載されており、巻数も「第27巻 第18号」となっている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]