ガラス工芸

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Tyler Hopkinsによるガラスボール
ローマングラスの発掘品
江戸切子

ガラス工芸(ガラスこうげい、英語:Glass art)とは、ガラスを用いた工芸美術の総称である。ガラス造形・ガラスアート・グラスアートと言う場合もある。

日用品、骨董・アンティーク、美術品・工芸品、現代アートまで、非常に広い範囲の創作表現方法、創作物を含む。

「ガラス工芸」は、制作工法・素材・年代・地域・素材・メーカーなどに多岐の分類が可能。その歴史は、紀元前以来のガラスの歴史に遡る。

スタジオグラス[編集]

スタジオグラスは、現代ガラス・スタジオガラス・モダングラスともいわれる。

主に工業的なプロダクト製作やデザインの活動をしていた企業内のガラスデザイナー・ガラス作家・職人(クラフトマン)による会社による発展から、1970年代に主としてでアメリカで起こった「スタジオグラス」運動(ムーブメント)を受けて、個人制作者(作家・工房)による非営利的な部分を持った独自で多彩なアート表現を持った制作も盛んになり発展をしてきた。

当初は、工業生産的な流れから発展したものと、個人制作家たちによるものの流れが別種のものとしてあったものの、現在では、販売やギャラリーを通じてやガラス学校の創設による師弟の関係、あるいは作家の団体や各種コンテストなどの場において、個人・企業出身を問わず多くの接点をもって発展している。また観光地でのお土産や体験を中心にした地方での工房展開も見られる。

ガラス工芸技法[編集]

ガラスが熱く、やわらかい状態で加工する「ホットワーク」と、冷めた固体の状態で加工する「コールドワーク」に分けられる。

ガラスの成形技法も参照のこと)

ホットワーク(ホットテクニック)[編集]

コールドワーク(コールドテクニック)[編集]

ガラス工芸を収集する博物館[編集]

ガラス教育機関[編集]

日本の国内にある専門学科・コースを持つ学校は、ガラス教育者ネットワーク(通称 GEN)を組織し交流している。

また、了徳寺大学東京都立大江戸高等学校等のようにガラス工芸を科目として開講している学校や、各種カルチャースクールはステンドガラス・トンボ玉など小規模なものを中心に講座も見られる。

主なガラス工芸作家[編集]

日本[編集]

日本の著名なガラス作家の多くは、創作作家やデザイナーの組織である“ガラ協”こと日本ガラス工芸協会(JGAA)に所属している。3年に一度所属作家の作品展「日本のガラス展」を実施している。

また、ガラス工芸・文化・歴史・考古の研究者や作家等の組織で、研究と振興を目的とする日本ガラス工芸学会に参加しているものも多い。

日本以外[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 唯川恵の短編小説「玻璃の雨降る」(『病む月』集英社文庫)によれば、「グラヴィールは、色ガラスを多層に重ねた被(かぶ)せガラスに、銅板を使った研磨機で表面を少しずつ削り取り、ガラスを通る光の濃淡で文様を浮かび上がらせるというものだ。根気と繊細さが必要とされる作業だった」。
  2. ^ 神戸市立博物館 びいどろ史料庫コレクション

関連項目[編集]

外部リンク[編集]