ガラスのうさぎ

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ガラスのうさぎ像(東海道線二宮駅南口)

ガラスのうさぎ』は、戦争で家族を失った少女を描く高木敏子ノンフィクションである。作者自身の経験を元に執筆され、1972年金の星社から出版された。第24回青少年読書感想文コンクール課題図書。

目次

[編集] 概略

第二次世界大戦末期、東京を標的としたアメリカ軍による大規模な空襲が行われた(1945年3月-5月。本作で扱われるのは3月10日。東京大空襲参照)。ヒロイン・敏子の父親はガラス工場を営んでいた。敏子の母と妹を奪った空襲の焼跡には、父が作ってくれたガラス細工のウサギが歪んだ形でありながら残っていた。その父も疎開途中の二宮町で敵機(P51ムスタング)の機銃掃射に遭い、敏子の目の前で命を落とす。

1977年、高木の両親と妹たちの33回忌に寄せて自費出版した「私の戦争体験」を加筆・訂正したものである。2005年、高木はこの作及び後の平和活動を評価されエイボン女性大賞を受賞した。

2005年11月現在、累計発行部数は223万部[1]

[編集] 関連作品

本作は三度にわたって映像化された。

主題歌は海援隊の「肩より低く頭をたれて」。

作家本人による朗読版も出版された。

[編集] 関連図書

  • 『ガラスのうさぎ』:未来への伝言 平和の語り部 高木敏子の軌跡 DVD付(金の星社

[編集] その他

写真にもあるように二宮駅南口に銅像がある。銅像の特徴として、手に持っているガラス製の兎は空襲による熱で溶けた事を表現する為いびつな形に整形されている。なお、小説では二宮駅汽車を待っているうちに攻撃されたという記述になっているが、東海道本線東京沼津間は昭和9年に電化が完了していたので、電気機関車である。なお、二宮駅は周辺に軍事施設はなかったが、隣接駅が国府津駅という御殿場線接続駅であり、さらに海岸線に近く航空機による視認が容易という位置関係から列車運行妨害を目的とした攻撃を受けたものと思われる。

父のガラス工芸工場は、現在江戸切子として知られているもの。特に時計枠・シャンデリア・香水瓶の加工を行った「平物」加工の分野。

[編集] 脚注

  1. ^ エイボン女性大賞を受賞した 高木 敏子(たかぎ としこ)さん 73、読売新聞、2005年11月18日付。

[編集] 外部リンク