ガムボール3000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ガムボール3000The Gumball 3000)とは主にヨーロッパを舞台に毎年展開される国際公道ラリーであり、その距離は3000マイル(5000キロメートル)に及ぶ。どの規定時間内にどれだけの距離を走破しなければならないというルールは無い。そのため一般的には車好きの富豪たちによる見せびらかしゲームと考えられている。主催者はこれはレースではなくラリーであると告知しているにもかかわらず、例年のようにポルシェランボルギーニフェラーリをはじめとするハイパワーな高級自動車でこのラリーに参加しスピード違反による罰金、自動車の没収などにより棄権するものが多いため、一般的には公道を使ったレースとして知られている。

創立[編集]

ガムボール3000は1999年に元アルマーニのモデルを務めていたマキシミリオン・クーパーによって創立された。クーパーは彼の富豪友達の中でも選りすぐりの50人を招待し、毎晩、パーティを行い、計6日間3000マイルのヨーロッパ横断の優雅なドライブを計画した。このドライブの初日はケイト・モスガイ・リッチーなどの有名人が参加した。

歴史[編集]

ガムボール3000の起源になっているのは、1933年にバイクレーサーだった"キャノンボール"ベイカーが、たったの54時間あまりでアメリカ大陸を横断したことにより始まった、通称キャノンボールである。ジャッキー・チェンなどにより、このキャノンボールを題材とした映画がいくつか作られた。しかし、アメリカでは1979年に、その危険性と道徳的な問題によりキャノンボールは禁止されることになった。 クーパーは1999年に、このスピードを重視したラリー形式に加え、有名セレブたちを集めた豪華絢爛なナイトパーティを伴ったガムボール3000を発表し、長年、表社会から抹殺されていたキャノンボールを復活させた。そしてガムボール3000はCNNMTVBBCなどの一般メディアからの注目を集めることになり世界的に有名になった。

ラリー[編集]

1999年[編集]

最初のラリーは創設者クーパーの50人の富豪友達によって行われ、ロンドンを出発し、イタリアのリミニまで行って引き返し、パリを通過して再びスタート地点まで戻るラリーだった。チェックポイントは、ル・マンサルト・サーキット、フェラーリミュージアムなどフランス、イタリア、オーストリア、ドイツ各国の自動車に関係する名所だった。優勝者は1963年式のジャガーEタイプだった。他の参加者たちの使った車の一例は、アストンマーチン・DB5ロータス・エスプリポルシェ・ボクスターなどである。

2000年[編集]

第二回は2000年の五月に開催された。ロンドンで初日パーティを行い、スペイン国内からスタートしたラリーは、今大会もドイツのニュルブルクリンクを通過するなど各国の名所を通過した。

2001年[編集]

第三回は四月に開催された。106台の車が参加し、その中にはF1元世界王者のデイモン・ヒルなどもいた。優勝したのはメルセデス・ブラバスSV12を使用したキム・シュミッツ。ルートはロンドンを出発し、ライプツィヒ、ベルリン、マルボルク(ポーランド)、ビリニュス(リトアニア)、サンクトペテルブルク、ヘルシンキ、ストックホルム、コペンハーゲンを経てロンドンに戻ってくるものだった。 本大会ではアメリカ・MTVのテレビ番組「ジャッカス」の出演者(ジョニー・ノックスヴィルクリス・ポンティアススティーヴォー)がジャガー・XJで参加、その模様が特別番組で放送されている。(DVD「ジャッカス・コレクターズセット」の映像特典として収録)

2002年[編集]

第四回は初めてヨーロッパ外で行われた。ニューヨークを出発しロサンゼルスプレイボーイマンションがゴールだった。ホワイトハウスを通過するなど今大会も名所もりどころだった。 参加台数175台。

2003年[編集]

第五回は五月に行われ、サンフランシスコを出発しマイアミがゴールだった。優勝したのはドイツ警察車両の外装が施されたBMW・M5を駆ったアレックス・ロイ。スケートボーダーのトニー・ホークバム・マージェラダッジ・バイパーで参戦した。

2004年[編集]

第六回は再びヨーロッパで行われ、参加台数は192台だった。パリのエッフェル塔を出発しアフリカに向かった。この大会では、元ボクシング王者のクリス・ユーバンクや映画「ピアニスト」でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディなどの著名人が参加した。前回優勝者のアレックス・ロイは今大会では王立カナダ騎馬警察の外装で参加しスタイル賞を獲得した。

2005年[編集]

第七回は5月14日にロンドンのトラファルガー広場を出発しクロアチアのドゥブロヴニクに向い、そこからフェリーで移動しイタリアのバリから再スタートしてモナコカジノ広場に向った。スピリットトロフィーはゴール直前で壊れたケータハム7を駆ったスゥー・バラービィとケイシィ・ハダートに送られた。ちなみに、それをゴールまで移動するのを手伝ったのはスペイン警察の外装をつけたBMW・M5を駆った「ガムボールの生きる伝説」ことアレックス・ロイであった。

2006年[編集]

第八回のこの大会は過去最大規模のものであった。4月29日にロンドンを出発し、参加者の車をアントノフAn-124で空輸(参加者はアイスランド航空のチャーター機で移動)しながらアジアを渡り、アメリカに上陸し、ロサンゼルスでゴールした。ラッパーのスヌープ・ドッグがパーティでライブを行った。この大会でも例年のようにスーパーカーが集結したが、中でも珍しいのはダーティ・サンチェスの駆った大幅な改造を施した日産・シルビア(S15)だった。今大会ではアレックス・ロイは前半戦で好調だったものの、タイでのアクシデントにより棄権した。

2007年[編集]

第九回のこの大会はロンドンを出発しイスタンブルに向うものだったが、後述の事故により大会は途中終了することになった。今大会も100人以上が参加し8日間で16カ国を駆け巡るという過密日程となった。また参加費は$55,060米ドルであり、日本円にすると約600万円強という値段だった。 今大会では大会の公式ウェブサイトにルートが載せられていたため、各国の警察による取締りが厳しく、オランダでは21台の警察車両が用意され、ドイツではスピード違反により70台あまりの車が捕まった。 そして5月2日マケドニア共和国国内で大会を終了させることとなった事故が起こった。郊外の道路でフォルクスワーゲン・ゴルフを運転していた67歳の老人とその妻が、このラリーに参加していたポルシェ・911ターボと接触事故を起こし、両者の車は道路わきの茂みに滑り落ち、ゴルフを運転していた老人とその妻が帰らぬ人になった。彼らが病院に向っている矢先での出来事だった。この事件後にポルシェに乗っていたニックとマシューは、被害者を助けるどころか一目散に逃げ出し国外逃亡を図ったが、失敗に終わり警察に逮捕された。この事件後、一時的にラリーは再開されたが翌日には、中断の発表がなされた。

2008年 10周年記念[編集]

第十回は8月8日にサンフランシスコのフェアモントホテルからのスタート、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴ、平壌から上海からゴールの北京(16日)まで行われました。

過去に前例のない北朝鮮で一夜を過ごしました。この年の参加費用は、車一台につき£60.000(90.000ユーロまたは120.000ドル)(2人)(Gumball3000 敢搏-三零零零)

2009年[編集]

第十一回はCoast to Coastこの年はサンタモニカ、ラスベガス、サンタフェ、ダラス、ニューオリンズ、そしてゴールマイアミまで。 ナイト・ライダーの俳優デビッド・ハッセルホフも参加した。

2010年[編集]

第十二回は100台以上の車はロンドンで始まってアムステルダム(コペンハーゲン、ストックホルム、ボストン、ケベック市とトロント)、 そしてニューヨークで終わりました。

2011年[編集]

第十三回はロンドンからスタートしてイスタンブール(パリ、バルセロナ、カンヌ映画祭、モナコグランプリ、ベニス、ベオグラード、イスタンブール) これは、参加する車につき£25,000を要した。

2012年[編集]

第十四回はニューヨークのタイムズスクエアからスタートしてカナダのトロント、インディアナ、デトロイト、カンザス、ニューメキシコ、ネバタなど 12州を横断し、ゴール地点となった西海岸のロサンゼルスに5月31日に到着しました。参加費は2万5000ポンド(約310万円)で今年はおよそ200人が参加。

(2007年に英国の有力誌フォーブスが「ガムボール3000」のブランド価値を2億ドル(約160億円)と評価して、米国の主要メディアも毎年大きく取り上げた。)

2013年 15周年記念[編集]

第十五回はコペンハーゲンを通過し、ストックホルム、ヘルシンキ、サンクトペテルブルグ、タリン、リガ、ビリニュス、ワルシャワ、クラクフ、そしてウィーン、モナコ。

2014年 Maiami2Ibiza[編集]

第十六回はマイアミからアトランタ、ニューヨーク、エディンバーグ、ロンドン、パリ、バルセロナ、最後はイビザ(スペイン・イビザ島)。

2015年 Stocholm2Vegas[編集]

第十七回、ルート予定は、スウェーデン・ストックホルムからオスロ、コペンハーゲン、アムステルダム、サンフランシスコ、ロサンゼルス、最後はラスベガス。

大会に対する批判[編集]

  • 主催者側もラリーとは発表しているが、現実には公道を使った自動車レースであり、毎年のように接触、自損事故による死傷者が出ており、一般運転手たちの安全が危険にさらされている。ほとんどの運転手たちはただの金持ちでありスピードの出る車を運転して参加しているが、それだけの車を扱う運転技術が欠如していることに問題がある。また、平気で法をやぶり、猛スピードで無理な追い越しなどを繰り返し、一般人に迷惑をかけている姿が公式DVDにも載せられており、モラルの欠如がうかがえる。
  • 2007度の大会で起こった事故により、マスメディアやその他の方面から今後の大会の運営に対して何らかの圧力がかけられることは必至である。

関連グッズ[編集]

DVDs / VHS[編集]

  • 2000 Rally - VHS
  • 2002 Rally - DVD - Mischief 3000
  • 2003 Rally - DVD - Gumball 3000 The Movie
  • 2004 Rally - DVD - 6 Days in May
  • 2004 Rally - DVD - Driving me Crazy - A video diary of the Trip
  • 2006 Rally - DVD - 3000 Miles - トニー・ホークらによる旅日記
  • 2006&2007 Rally - DVD - The Gumball Diaries -

CDs[編集]

サウンドトラックも発売中:[1]

  1. Fool's Paradise - UFO
  2. Chocolate Lovely - Amon Tobin
  3. Mission Improbable - Herbaliser
  4. Groovin' With Mr Bloe - Mr Bloe
  5. To Kiss You - Howie B
  6. Time 2 Build - Herbaliser
  7. Rock'n'Roll Lies - Razorlight
  8. Spandex Man - Mr Scruff
  9. Wayward Bob - Bonobo
  10. Popsicle - Cujo
  11. Superstars - Loose Canons
  12. Rich - Yeah Yeah Yeahs
  13. Angelica - Lamb
  14. Tres Amigos - UFO
  15. You Are The Sun - Magic Eye
  16. Departure - Cabbage Boy
  17. Shattered Soul - Herbaliser
  18. Psyche Rock - Pierre Henry and M. Colombier (Fatboy Slim Malpaso Mix)
  19. Vehicle - Chet Baker

ゲーム[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ Gumball 3000 The Soundtrack”. amazon. 2007年5月4日閲覧。
  2. ^ Gumball 3000 (PS2)”. GameSpy. 2007年5月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]