ガチャ子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガチャ子(がちゃこ)は藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するアヒル型ロボット。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 外見など
ガチャ子は白い体に大きなくちばしを持ち、ワンピースを着て頭にリボンが結んであるという容姿であり、また仕草や言動からして女性と推測される。人間の言葉を話すが、鳴き声も上げたりするなど半動物的な習性も持つ。ドラえもんと同じくひみつ道具を所持しているが、ポケットではなく口から吐き出して使う。
日本テレビ版アニメでの担当声優は堀絢子。親近感を持たせるためか、原作よりも可愛らしいキャラクターにデザインされている。なお同アニメーションにおいては「あたい、ガチョウのガチャ子」という自己紹介の台詞があるが、後年、藤子・F・不二雄がインタビューで「前に、アヒル形のロボットを登場させましたが・・」と語っていたことから、モデルはアヒルであったことが分る。また同アニメーションにおけるガチャ子の体色は黄色かった。アニメではしずかの家に居候しているという設定が追加された。
[編集] 登場の経緯
セワシはドラえもんを野比のび太の元へ送って彼を助けようとするが、ドラえもんが成果を上げないためセワシが急遽のび太の元へ送り込んだ第2のロボットがガチャ子である。ガチャ子が初登場した話(『小学一年生』1970年5月号掲載話(無題))では、ドラえもんが「あ、ガチャ子、何しに来た?」と言っていることから、もともとセワシの元でドラえもんと一緒に生活していたと思われる。
日本テレビ版アニメでは、ドラえもんはガチャ子には頭が上がらない、といった性格が付与されている。その理由はガチャ子の産む卵をドラえもんが非常に恐れているからで、機嫌を損ねると必ずガチャ子は「卵産むわよ」という脅し文句をドラえもんに対して吐く。しかしなぜガチャ子の卵をドラえもんがそんなに恐れるのか、その理由は明確にされておらず、産まれた卵から何が孵るのかの描写もされていない。
[編集] その後
原作においてガチャ子はドラえもんの助っ人として登場したものの、結局はドラえもんと「のび太の手助け合戦」を行っては滅茶苦茶にするというスラップスティック的な路線を繰り返した挙げ句、唐突に作品から姿を消し、特に「未来へ帰る」等の離別エピソードは描かれていない。登場した話はわずか5話に過ぎない(『小学二年生』1970年5月号掲載「ロボットのガチャ子」、『小学一年生』1970年5月号掲載話(無題)、6月号掲載話(無題)、7月号掲載「まほうのかがみのまき。」、11月号掲載「クルパーでんぱのまき」)。
また、藤子・F・不二雄は後年のインタビューにおいてガチャ子について、「ガチャ子の存在は、当初意図していた作品の方向性とは別の方向へ走らせてしまいそうだったので、いなかったことにしました。」と語っており、公式に存在を抹消されているようである。
そのため現在発売されている単行本(てんとう虫コミックス)にはガチャ子の登場するエピソードは一切収録されておらず、現在のテレビ朝日版アニメにも登場していないため、カルト的な大ファンか、連載初期の読者を除けば、知名度は極めて低い。 そんな不遇なキャラクターであったガチャ子だが、2009年7月24日に藤子・F・不二雄大全集が発売されることになり、藤子・F・不二雄大全集では今まで未収録であった作品も含めすべての作品がコミックス化されることが決定し、日の目を見る機会を手に入れた。
シンエイ動画版では、2006年6月2日放送の「クリスチーネ剛田大先生! ジャイ子の新作マンガ」にゲストとして特別出演している。役所は作品世界のTVアニメに登場するキャラクター(この回の原作である「ジャイ子の新作まんが」ではオバQが登場していた部分)。

