カール・ジャコビ

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カール・ジャコビ(Carl Richard Jacobi、1908年7月10日 - 1998年8月25日)は、アメリカ合衆国怪奇小説作家、ファンタジー作家SF作家ミネソタ州ミネアポリス生まれで、生涯をミネアポリス近郊で過ごした。

生涯[編集]

ハイスクール時代から小説を書き、ミネソタ大学在学中の1928年に同大学の文芸誌『ミネソタ・クオータリィ(Minnesota Quarterly)』誌の短編小説コンテストに「マイヴ (Mive)」が入賞。この作品はH・P・ラブクラフトの賞賛をもってウィアード・テールズ誌に買い取られ、同誌1932年1月号に掲載された。

1931年、ミネソタ大学を卒業後『ミネアポリス・スター(Minneapolis Star)』紙の記者となる。同年1月、ドナルド・ワンドレイに会うためにミネアポリスを訪問していたオーガスト・ダーレスと出会い、その後40年以上に及ぶ知遇を得る。

その後、広告と放送関係の雑誌『ミッドウェスト・メディア(Midwest Media)』誌の編集者として働き、退職後はフルタイムの作家となる。

『黒い黙示録 (Revelations in Black)』(1947)、『Portraits in Moonlight』(1946)、『Disclosures in Scarlet』(1972)の3冊の短編集がアーカム・ハウス社から、短編集『East of Samarinda』(1989)が Bowling Green State University Popular Press 社から、短編集『Smoke of the Snake』(1994)が Fedogan & Bremer 社から出版された。

邦訳作品[編集]

黒い黙示録[編集]

1987年、国書刊行会アーカム・ハウス叢書、訳:矢野浩三郎

  • 「黒の告知」 Revelations in Black (他に「黒の告白」、「黒の啓示」などの訳題もある)
  • 「幽界通信」 Phantom Brass
  • 「呪いのステッキ」 The Cane
  • 「二百年の疾駆」 The Coach on the Ring
  • 「凧」 The Kite
  • 「運河」 Canal
  • 「悪魔のピアノ」 The Satanic Piano
  • 「最後のドライブ」 The Last Drive
  • 「魔銃」 The Spectral Pistol
  • 「サガスタの望遠鏡」 Sagasta's Last
  • 「湖の墓地」 The Tomb from Beyond
  • 「ピストル小島の宝」 The Digging at Pistol Key
  • 「苔の島」 Moss Island
  • 「カーナビーの魚」 Carnaby's Fish
  • 「キングとジャック」 The King and the Knave
  • 「宇宙交信」 Cosmic Teletype
  • 「二振りの剣」 A Pair of Swords
  • 「色彩の研究」 A Study in Darkness
  • 「マイヴ」 Mive
  • 「落書き」 Writing on the Wall
  • 「風の中の顔」 The Face in the Wind

その他短編[編集]

  • 「水槽」 The Aquarium
  • 「大鴉を刻む扉」 The Corbie Door
  • 「カーバー・ハウスの怪」 The Unpleasantness at Carver House

出典[編集]

  • 黒い黙示録(1987年、国書刊行会アーカム・ハウス叢書)著者略歴、訳者あとがき