カーマ・スートラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
世界遺産であるカンダーリヤ・マハーデーヴァ寺院のミトゥナ(交合)像もカーマ・スートラに基づく
| シリーズからの派生 |
| ヒンドゥー教 |
|---|
|
聖典
ヴェーダ
リグ・ヴェーダ ヤジュル・ヴェーダ サーマ・ヴェーダ アタルヴァ・ヴェーダ アーラニヤカ 副ヴェーダ アーユルヴェーダ ナートヤ・シャーストラ (英) ヴェーダアンガ(英語版) ウパニシャッド プラーナ文献 マハーバーラタ (バガヴァッド・ギーター) ラーマーヤナ 六派哲学の諸経典 |
|
法典・律法経
|
|
一覧
|
カーマ・スートラ(サンスクリット: कामसूत्र, 英: Kama Sutra)は、古代インドの性愛論書(カーマ・シャーストラ)で、推定でおよそ4世紀から5世紀にかけて成立した作品といわれており[1]、現存するもとのとしては最古の経典である。『アナンガ・ランガ』『ラティラハスヤ』と並んでインド3大性典のひとつとされ、そのうちで最も重要なものとされる。
著者はヴァーツヤーヤナ[2]で、正式なタイトルは『ヴァーツヤーヤナ・カーマスートラ(Vātsyāyana Kama Sutra)』となる。
目次 |
概要 [編集]
カーマ・スートラは、1000編におよぶといわれる現存する古代インドの性愛論書『カーマ・シャーストラ』のうち、最も古く重要な文献である[3]。
カーマ(性愛)は、ダルマ(聖法)、アルタ(実利)とともに古来インドにおける人生の三大目的とされてきたが、ヴァーツヤーヤナはカーマの研究の重要性を説き、本書の最後には、情欲を目的としたものではないことをことわっている[3]。
『カーマ・スートラ』は、7部35章に渡って書かれており、その内訳は以下の通り。第2部は赤裸々に性行為について綴ってあるため、特に有名である。
- 導入部(全四章) 一般的な愛について。
- 性交について(全十章) 接吻、前戯、性的絶頂、 88手の体位のリスト、 オーラルセックス、スパンキング、 変態性欲、三人婚、インド版九状(玉茎の動かし方)、性器の種類と大きさ。
- 妻を得るには(全五章) 求愛 と 結婚
- 妻について(全二章) 妻の適切な行為
- 人妻について(全六章) 主に婦女誘惑の方法。
- 娼婦(妓生)について(全六章) 妓女必須の64芸に巧み。特に演劇に詳しいことを求める。最高位はガニカー。
- 他人を惹き付けるには(全二章)
当時のインド社会や人びとの生活を知るうえでも重要な歴史資料である。
映像化 [編集]
- 『カーマ・スートラ 愛の教科書』
- 『カーマ・スートラ 悦楽の香り』
- 『完全なる結婚 (1968年の映画)』(一部に導入されている)
脚注 [編集]
- ^ ただしこの成立年代の根拠は確かではない
- ^ バーツヤーヤナ(マッラナーガ)とも表記。生没不明。(Vātsyāyana)
- ^ a b 『南アジアを知る事典』辛島昇・前田専学ほか監修、平凡社、1992年、増補版2002年、ISBN 4582126340
主な文献 [編集]
- 『完訳 カーマ・スートラ』 岩本裕訳著、平凡社東洋文庫、1998年、ISBN 4582806287
- 『ビジュアル版 カーマスートラの世界』 ランス・デイン、山下博司訳、東洋書林、2009年、ISBN 4887217633
- 『バートン版 カーマ・スートラ』 大場正史訳、角川文庫ソフィア 改版1997年、リチャード・バートンの英訳に基づいた版
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
- グーテンベルク・プロジェクト フランス語訳
- バートン版 カーマ・スートラ
- 魅惑のカーマストラ
- カーマ・スートラ~古代インドの性典
- カーマ・スートラの体位画像・48手・四十八手
- Best Kama Sutra Positions