カート

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2006年カート世界選手権チャンピオン、ダヴィデ・フォーレ駆るレーシングカート
2006年カート世界選手権チャンピオン、ダヴィデ・フォーレ駆るレーシングカート
レンタルカート(無限プレイングカート90)
レンタルカート(無限プレイングカート90)

カート (kart) とは、パイプフレームにむき出しのエンジン、タイヤ、シートなどを取り付けた、シンプルな構造の自動車の一種。スプリントカート。レーシングカート。

現在日本語では遊園地など遊技場のカートは「ゴーカート」と区別されて用いられる場合が多い。また、米国のオープンホイールシリーズは「CART」で、こちらはレーシングカートと誤解されることを防ぐためカタカナではなく英字表記されることが多い。

目次

[編集] 概要

操作はステアリングホイール・右足アクセル・左足ブレーキの3点でのみ行い、車を速く走らせることを楽しみ、競う。手だけで操作するもの、ミッションが付いているもの、EVカートなど、ほかに種類はたくさんある。また、クラスも細分化され、一般の人間でも楽しめるレンタルカートを代表する4ストロークエンジンや、レース仕様の2ストロークエンジンに大きく分けられ、その中でも本場F1仕込のミッションも出現したりとか、多くのニーズを取り組んでいる。最近ではアメリカで時速200km以上のカートも出現し、幅広い世代から支持を得ている。

カートと乗用車や他の競技車両とは構造が幾分異なり

  • サスペンションがカートにはない。これにより、シャーシだけでタイヤのグリップを得る技量が要求される。
  • ブレーキはリアのドライブシャフト上に一つだけしかない。
  • ステアリングがフロントシャフトと直結しており、乗用車の2回転半に比べて左右に50度程度しか回らない。(走行中は30度以上回すことは少ない)
  • シートベルトはなく、バケットシートとよばれるFRPまたはカーボン製のシートのみで体を支える。

近年は、レーシングドライバーの入門クラスに位置づけられており、F1などの上級クラスのドライバーのほとんどはカートの経験があるといっても過言ではない。

[編集] 楽しみ方・競技への参加

[編集] レース(競技)

FIA-CIKにより統一されたルールの下、レーシングカートのクラスおよび格式は多種類ある。 クラスによって使用するフレームやタイヤ、エンジンなどが細かく規定される、 スプリントカートの入門クラスでは、エンジンは100 ccの2ストローク・空冷エンジンで15馬力程度、レギュレーションで改造などが禁止されているケースが多い。速度は直線で100 km/h、地べたを這うように車高が低いので体感速度はその数倍程度の性能・競技となっている。全日本選手権・世界選手権もある上位クラスでは、125 ccの2ストローク・水冷エンジンが中心となり、チューニングも許可される。エンジン出力も30馬力を超え、コースによっては直線速度150 km/hといった性能で競う。また、二輪・四輪自動車用サーキットを直線速度200km/h程度で走るスーパーカートというものもある。レースに出るには、ルールマナーを覚えるため、講習を受けてライセンスを取得する。カートレースは他の自動車競技のカテゴリに比べて参戦費用が低いとされるが、全日本クラスに年間を通じて本格的に参戦するとなると大きな費用がかかるのが現状である。

[編集] レース(競技)以外

カート車輌を所有して走行を楽しんだり、レースに参加する場合、保管と運搬は自分で行うか、カート・ショップやカート・サーキットに委託する。車両を自己保有することなくカートを楽しむことができるレンタル・カートもある。レンタル専用コース、あるいはカート・サーキットで持ち込み車両と時間帯を区切って営業されており、数千円でカート・サーキットを数周周回が出来る。使用される車両はスポーツカートと呼ばれる、スクーターのエンジンや4ストローク汎用エンジンを搭載したものが使われることが多く、2ストロークで50 cc~90 cc、4ストロークで160 cc~270 cc、直線速度70 km/h程度。機敏な動きと良く効くブレーキ、強い前後横Gなどを感じながら車を操るモータースポーツの醍醐味を味わうことができる。自動遠心クラッチを装備するものが多いため、始動時に押しがけをする必要がないほか、スピンしてもエンジンが止まる事もなく、誰でも気軽に体験可能になっている。レンタル専用機種として市販スクーターのエンジンを流用したヤマハFK9、無限プレイングカートなどが販売されていた。現在の主流は、一般市販、もしくはレンタル専用フレームにHONDA GXシリーズやスバル EXシリーズなどの汎用4ストロークエンジンを搭載することが多い。

[編集] ステップアップ

カート(レーシングカート)の存在意義と魅力には「ハイスピード&ハイグリップマシンを安全なサーキットで操れる」ことや「年齢差を超えた相手との自動車レースでは味わえない競い合い」などがあるが第一に忘れてはならないのが「モータースポーツの底辺カテゴリー」であるという点だ。 底辺イコールレベルが低いという意味ではない。 自動車レースの最高峰であるFormulaOne世界選手権出場選手の大半はレーシングカートの経験を経ているが、底辺カテゴリーであるこの競技をきちんと経験し、レースを学び、速さを磨く行為がF1に通じるカテゴリーなのである。 近年日本でもレーシングカートのレースでの成績いかんで上級カテゴリー(多くは入門フォーミュラやフォーミュラスクール)への推薦や抜擢のスカラシップシステムが盛んに取り入れられていることから「このカテゴリーで優秀ドライバーをふるいにかける」役割も果たしている。 そのことから「レーサーになりたければカート経験をしっかり積むのが得策」と考えられている。 またJAF(日本自動車連盟)主催の「全日本カート選手権」でシリーズを戦い上位にランクされることで得られる特別ライセンスがある。これは通常18歳以上の年齢で運転免許の交付を受けてからしか乗ることのできない車両を用いた競技に参加することができる限定ライセンスで、成績優秀者に限り16歳からフォーミュラカーのレースに参戦することを許可する制度。 この制度が始まって以来、全日本カート選手権出身の優秀若手ドライバーが数々輩出されている。2008年からウイリアムズF1のレギュラードライバーとなった中嶋一貴選手もこの制度を生かした一人である。

[編集] 歴史

  • アメリカ合衆国に、ソープボックスレースという子供の遊びがあった。
  • 1956年アメリカのアート・インゲルス (Art Ingels) がレース・カー製造業者のカーチス・クラフト (Kurtis Kraft) に従事しているときに造ったのが始まり、とされている。
  • 「ゴーカート(GO KART)」という商品名で売り出された。
  • カートは急速に世界に広まり、ヨーロッパ南米アジアにも浸透した。
  • 日本には、在日米軍が持ち込んだとされる。
    • 1959年東京カートクラブが設立される。
    • 1960年ゴーカートクラブオブジャパンが設立される。
    • 1972年日本国内カートレースの統轄組織はJAFに。
    • 1973年ヤマハのレーシングカート「レッドアローRC100」発売。
    • 1974年SLカートクラブが設立される。

[編集] トピックス

  • kartという綴りは、英語圏の熱心な愛好者達がわざわざそう綴るから、という(Kart racing 03:09, 19 May 2005版に、as the word is so spelled by enthusiastsとある)。
  • 1961年俳優赤木圭一郎が映画の撮影所でカートを運転して激突死。
  • 2001年、そのころ既に3回のF1世界選手権ワールドチャンピオンを獲得していた皇帝ミハエル・シューマッハがレーシングカートのワールドカップに参戦した。母国ドイツでの開催と言うことも理由の一つではあったが現役F1チャンピオンがレーシングカートの世界選手権に出場するなど前代未聞の出来事であった。しかし、シューマッハは兼ねてよりレーシングカートだけがF1ドライビングのトレーニングにもなりうる存在であると公言していた。そのシューマッハのレース内容は予選までクラッシュなどで苦戦を強いられたが、雨になった決勝レースでは追い上げ抜きまくる展開に持ち込み2位でフィニッシュしている。優勝は大人げないと思ったのではないか?との評もある。またシューマッハは世界有数のカートメーカーであるTONY KARTに資本参加しておりカート界へのコミットは深い。
  • 現役F1ドライバーの名を架したブランドカート「フェルナンド・アロンソ」や、元F1ドライバーで両足切断の大けがを負った「ザナルディー」また財団への募金を目的にした「アイルトン・セナ」などがある。
  • 元F1ドライバーのフィリップ・ストレイフが主催し毎年年末に行われている「交通遺児チャリティー、パリ・ベルシー インドアカート大会」には現役F1ドライバーを始め、過去にはアラン・プロスト、アイルトン・セナなども出場している。
  • ブラジルでは毎年オフシーズンにフェリペ・マッサ主催の24時間耐久カート大会が開催され、有名どころのドライバー達がこぞって参戦することで知られる。

[編集] 関連項目