カーディナル (カクテル)

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カーディナル(Cardinal)とは、赤ワインをベースに、カシス・リキュールを加えたカクテルの1種のことである。なお、Cardinalを片仮名表記した時、カーディナル以外にも、カージナルやカーディナールやカーディンやカルディナルやカルディナールなどと書かれることもあるが、本稿では以降カーディナルという表記で統一する。このカーディナルは、キール(Kir)のバリエーションといった意味合いで、キール・カーディナル(Kir Cardinal)とも呼ばれる。

概要[編集]

キールというカクテルの白ワインを、赤ワインに変えたカクテルがカーディナルである 。 ただし、赤ワインは赤ワインでも、ボジョレーを使わねば「カーディナル」とは言えないとする場合、つまり、ボジョレーの赤ワインに限定される場合もある [1] [2] 。 さて、カクテル名のカーディナル(英語:Cardinal、ラテン語:Cardinalis)というのは、枢機卿という意味である。このカクテルは、赤い色のリキュールであるカシス・リキュール以外にも赤ワインを使うので、当然赤色のカクテルに仕上がるわけだが、この赤い色をカトリックの高位僧が身につける赤いケープに見立てて、「カーディナル」という名が付けられた [3] 。 一説によると、白ワインをベースとしたキールの人気に乗じ[要出典]フランスのボジョレー地方のワイン製造者が[要検証] 、カトリック高位聖職者の赤い服をイメージして作ったカクテルだという 。

標準的なレシピ[編集]

  • 赤ワイン : カシス・リキュール = 4:1 〜 9:1

作り方[編集]

ワイン・グラスに、赤ワインとカシス・リキュールを注ぎ、軽くステアすれば完成である。

備考[編集]

  • 赤ワインとカシス・リキュールの割合は、飲む人の好みによって増減される。
  • キールの場合とは違って、あまり冷たくすることは求められないが、それでも限度はある。
  • カシス・リキュールは、「クレーム・ド・カシス」(Creme de Cassis) が指定されることもある[1][3]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7
  2. ^ 成美堂出版 編集 『リキュールとカクテルの事典』 p.47 成美堂出版 2001年8月20日発行 ISBN 4-415-00835-6
  3. ^ a b 花崎 一夫 監修 『カクテルハンドブック(ニューセレクション132)』 p.134 永岡書店 1997年11月10日発行 ISBN 4-522-31073-0

主な参考文献[編集]

  • 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店

1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7

  • 花崎 一夫 監修 『カクテルハンドブック(ニューセレクション132)』 p.134 永岡書店

1997年11月10日発行 ISBN 4-522-31073-0

  • 成美堂出版 編集 『リキュールとカクテルの事典』 p.47 成美堂出版 2001年8月20日発行 ISBN 4-415-00835-6