かんらん岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(カンラン岩から転送)
| かんらん岩 | |
|---|---|
| — 火成岩 — | |
かんらん岩(左上部の粗粒な部分)
|
|
| 構成物 | |
| 主要構成物 | カンラン石 |
| 他構成物 | 輝石 |
かんらん岩[1][2] (かんらんがん、橄欖岩、英: peridotite) は火成岩(深成岩)の一種で、SiO2成分に乏しい超塩基性岩に分類される。主にカンラン石[3]からなり、そのほかに斜方輝石、単斜輝石などを含む。
低圧では斜長石かんらん岩、中圧ではスピネルかんらん岩、高圧ではガーネットかんらん岩となる。
目次 |
[編集] かんらん岩の分類
岩石に含まれる鉱物量比により、さらに4つの岩石に分類される。
- ダンかんらん岩[1][2](dunite、ダナイト)
- カンラン石が全体の90%以上を占めるもの。
- 斜方輝石かんらん岩[1](harzburgite、ハルツバージャイト[2])
- カンラン石を50%以上含む岩石のうち、斜方輝石に富むもの。
- 単斜輝石かんらん岩[1](wehrlite、ウェールライト)
- カンラン石を50%以上含む岩石のうち、単斜輝石に富むもの。
- 複輝石かんらん岩[1](lherzolite、レールゾライト[2])
- カンラン石を50%以上含む岩石のうち、斜方輝石と単斜輝石の両方が伴われるもの。レルゾライトが部分溶融して玄武岩質マグマを生成すると考えられている。
[編集] マントル物質
かんらん岩はマントル上部を構成する岩石の一つであり、そのほとんどが地下深くに存在する。
地表で見られるものには、地殻が捲れあがってマントル物質が地表に現れたものや、マグマ等が急激に上昇する際に捕獲岩として運ばれてきたものがある。他の超塩基性岩類や塩基性岩などと共にオフィオライトの一部を構成することが多い。
また、かんらん岩は変成作用を受けやすく、地表で見られる場合には蛇紋岩に変化している場合がほとんどである。
マントル物質と考えられているものはかんらん岩以外にもエクロジャイト、キンバリー岩などがある。
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
- 都城秋穂・久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、87-89頁。ISBN 4-320-00205-9。
- 黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、257-261頁。ISBN 4-320-04578-5。
- 久城育夫・荒牧重雄・青木謙一郎編 『日本の火成岩』 岩波書店、1989年。ISBN 4-00-005766-9。
- 豊遙秋・青木正博 『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年、18頁。ISBN 4-586-31040-5。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|||||