カルバニア物語

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カルバニア物語』は、漫画家TONOによるファンタジー漫画徳間書店の漫画雑誌『Chara』で連載中。

目次

[編集] 概要

1993年に徳間書店の『Noel』誌に、短編ファンタジーのシリーズの一編として掲載され、その後同じ世界観に基づいた作品が発表され徐々に連作としての形を取り始めていった。 翌1994年、『Chara』誌の創刊に伴って同誌に移行し正式に『カルバニア物語』と銘打って連載が開始された[1]。 カルバニア王国の年若い女王タニアと乳姉妹で男勝りの公爵令嬢エキュー・タンタロットを中心としたストーリーで現在も『Chara』誌で好評連載中。

[編集] 主な登場人物

[編集] カルバニア王国の人々

エキュー・タンタロット
カルバニア王国に二つある公爵家の一方「タンタロット家」の息女。公爵令嬢にして跡継ぎ。母がエキュー出産時に亡くなり父が後添いを貰うのを拒否したため長く一人っ子として育つ。女王タニアの乳姉妹で幼馴染。金髪で美貌の持ち主だが幼少期から乱暴な男勝りで喧嘩好きで普段は男装して馬に乗り活発に駆け回っている。「貧乳」「無乳」と呼ばれるほど胸がないことが密かなコンプレックス。STORY48でついにタンタロット公爵家を継承し王国初の女公爵となった。もう一方の公爵家の当主ライアンとは恋人同士。
タニア・カルバニア
カルバニア王国第21代国王にして初めての女王。即位時は若干16歳であった。旧式な考えの貴族達の中で「年若い」「女王」であることの苦労は尽きないが悩みながらも持ち前の明るく前向きな性格で乗り切っている。エキューとは乳姉妹かつ幼馴染みであり、女王となった現在でもプライベートでは気の置けない女友達として親しく付き合っている。公爵家のライアンを父や兄のような存在として慕っている。濃い褐色の髪に黒い瞳、Dカップ巨乳の持ち主。好物は麺類。
カイル・タンタロット
エキューの父、前公爵。エキューの公爵家継承により隠居した。いつもにこにこ暢気なお人好しおじさんに見えるが実はかなりの切れ者。エキューの短気を戒めつつもその能力を認めており、彼女が誰はばかることなく爵位を継げるように運動していた。妻プリシラの死後は長く独身を通していたが後年めでたくナタリー・ホーンと再婚した。
プリシラ・タンタロット
故人。カイルの妻でエキューの母親。身体が弱くエキューを産む際に死亡した。
ライアン・ニックス公爵
タンタロット公爵家と並ぶニックス公爵家の若き当主。華やかで人目を惹く美貌と豊かな赤毛の持ち主。大貴族の政略結婚で愛がない両親を見て育ったのに加え過去の女性関係のトラブルで「女嫌い」になり少年愛に走った。公爵家でありながら宮廷にもほとんど顔を出さないため奇人扱いされていたが後年はエキューやタニアのために暗躍するなど改善された模様。エキューが幼い頃に美少年と思い込んで言い寄ったことがあるが現在はめでたく男女の恋人関係に。タニアの家庭教師として度々会っているがこちらは男女というより兄妹のような関係。
ロプス・ダゴル
宮廷デザイナー。タニアやエキュー達のドレスを製作しており、この世界では超高級ブランドらしい。エキューにとっては親しい友人でもある。大柄で恰幅の良い体格だが見た目を裏切り酒には弱い。
フランシーヌ・チュニック
宮廷女官の一人でロプスの助手。センスが良い。フルネームはアン・ペシュカ・フランシーヌ・チュニック。
イサドラ
ロプスの助手。以前はカッチャン伯爵家のメイドで、ロプスの名を騙り伯爵令嬢にとんでもないドレスを作っていた。
プラプープ・カッチャン伯爵令嬢
裕福なカッチャン伯爵家の一人娘。ミーハーでブランド物が大好き。見た目は少女に見えるが実はエキューよりずっと年上。頭身が高い方の作者自画像と容姿がよく似ている。
ダゴル長官
ロプスの父親。無骨な外見に似合わず血が苦手で甘い物好き。エキューとは度々衝突するがお互いの役割を理解している。
タキオ・バスク
タンタロットの傍系に当たるバスク領の領主。保守的な性格。女性であるエキューの爵位継承についてもかつては良く思っていなかった。次期タンタロット公爵の座を狙ってリアンダと政略結婚して息子フランを儲けるもタニアの女王即位によってエキューが爵位を継ぐ可能性が高まり挫折、リアンダと離婚後はフランの存在を無視していた。リアンダとの結婚前から酒場の女給だったアンヌと親密につきあい一男一女を儲けている。いくつかの出来事を経てエキューとのゆるやかな和解の後、現在はエキューの後見者として影に日向に彼女を補佐している。
フラン・バスク
タキオとリアンダの息子。バスクの嫡子。生まれて間もなく母リアンダがタキオと離婚したため放置され使用人のカフによって育てられた。丈夫で色つやがよく明るい性格。一見おとなしく従順に見えるが芯は逞しい子。
リアンダ・パルセット
タキオと政略結婚しフランを儲ける。しかしフランに愛情をかけずカフに預け別居。後に正式に離婚。後年はハイゼン侯爵と連れ添うが敢えて入籍せず愛人の立場となる。若くして病死した後、遺産は遺言により全てカフに受け継がれた。
カフ・スタン・ストーク
バスクの使用人。動物の飼育に関する才能がありそれが縁となって幼少期のフランの世話をなしくずし的に任された。聡明な男だがフランのことになると過保護なため「男ばあや」と揶揄されることがある。20代後半だが、16、7歳ぐらいの少年にしか見えないため「若すぎる外見」を気にしている。
ハイゼン侯爵
ゴルゴン織りの工場を領地にいくつか所有している。イギリス紳士のような堅物で男尊女卑。リアンダのことは愛していた。その息子であるフランの将来も気にかけている。
リンデル・ハイゼン
ハイゼン侯爵家末娘(四女)。父親の意向と家業の関係から常にゴルゴン織りの白い服しか着られないのが不満。ユニークな趣味の持ち主で父の愛人であるリアンダとは仲が良かった。

[編集] パーマー王国の人々

コンラッド・パーマー
パーマー王国第一王子。次期国王として、また外交の要として英才教育を受けてきたため常に冷静沈着な人物だったが、宮廷婦人としては型破りなところのあるタニアに恋をしてしまう。恋愛の機微には疎いものの、タニアへの恋を単なる一時の熱情としてではなく、社会的・立場的に成就し得るものとして熟考している。
トランス・パーマー
パーマー王国の現国王。プライドが高く、カルバニアに派遣する使者も相手国への見栄や対抗心を主眼にして選ぶ傾向がある。実は駄菓子やジャンクフードといった「下々の珍味」が大好物で、しばしばお忍びで食事に行く。
ミネルバ・パーマー
パーマー国王の妹でコンラッドの叔母。あだ名は「黒衣のミネルバ」。4度結婚し全て死に別れている。明るく聡明な性格だが、男性の美的感覚が独特で、一般的にハンサムなコンラッドを彼女は不細工だと思っている。
ソルダム・パーマー
パーマー王国第二王子。兄と違い女性関係が派手で今までに47人の恋人がいたが皆本気では無かった。タニアに憧れ48番目に告白するもふられている。
フレイア・パーマー
カリン・パーマー
パーマー王国の王女達。

[編集] 単行本

2007年8月現在、単行本は11巻まで刊行されている。

  1. 1995年7月25日刊行、ISBN 4199600027
  2. 1996年9月25日刊行、ISBN 4199600272
  3. 1997年11月25日刊行、ISBN 4199600523
  4. 1998年11月25日刊行、ISBN 4199600833
  5. 2000年2月25日刊行、ISBN 419960118X
  6. 2001年5月25日刊行、ISBN 4199601554
  7. 2002年10月1日刊行、ISBN 4199601961
  8. 2003年10月1日刊行、ISBN 4199602291
  9. 2005年2月1日刊行、ISBN 4199602704
  10. 2006年2月1日刊行、ISBN 4199603050
  11. 2007年10月1日刊行、ISBN 4199603532

[編集] 脚注

  1. ^ 『Noel』での第一作『プリンセス・トーキング』はカルバニアの隣国パーマー王国のおそらくはカルバニア物語の時代より過去を舞台にした作品だったため、単行本1巻に読切作品として収録されている。