カフ計画

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オハケア空軍基地ニュージーランド空軍博物館で展示中のTA-4K(2007年)
1984年のA-4K、コクピット後方にコブ状の構造物が見える

カフ計画(Project Kahu)は、ニュージーランド空軍A-4K近代化計画である。カフ(Kahu)とは、マオリ語チュウヒを指す。

概要[編集]

1986年より開始されたA-4Kの近代化計画は、

からなっていた。 機材の小型化が進んだことで、機体内部に機器を搭載できるようになったことにより、コックピット後方のアビオニクスパックは排除された。この変更に伴い、翼・機体構造の一部は再設計され、配線は交換された。構造物上に位置していたブレード状の計器着陸装置(ILS)のアンテナは、コックピット後方の機体上面に取り付けられている。

1億4千万ニュージーランド・ドルを投じたこの計画により、A-4KはF-16F/A-18と同等の電子機器を搭載し、AIM-9LAGM-65GBU-16レーザー誘導爆弾などの運用能力を獲得した。

A-4KとTA-4Kは、旧オーストラリア海軍機のA/TA-4G英語版 10機を含めた20機が改修された。1999年にはF-16への更新が計られたが、この更新計画は実現しないまま、2001年12月13日に飛行隊が解散、2004年までに全機退役した。

関連項目[編集]

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