オールディ・イングリッシュ・ブルドッグス

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Olde English Bulldogge Crop.jpg

オールディ・イングリシュ・ブルドッグ: Olde Engllsh Bulldogge)は、イギリスアメリカ合衆国などで作出されている、オールド・イングリッシュ・ブルドッグを再構築した犬種群のことである。

歴史[編集]

現在のイングリッシュ・ブルドッグ(単にブルドッグと呼ばれていることが多い)はオールド・イングリッシュ・ブルドッグというブル・バイティング(雄牛と闘わせる)、闘熊(熊と闘わせる)用に使われていた犬種をショードッグとして改良して出来た犬種であるが、あまりにも特徴が過度に誇張されすぎたために多くの生命に関わる健康上の問題を持つようになってしまった。その中でも有名なものは、軟口蓋過長による呼吸困難よだれ過多、頸椎脊髄の変形、皮膚のヒダの間に起こる湿疹、体格が原因の難産などがあげられるが、実際はもっと多くの問題点がある。勿論この問題を少しでも解消しようとイングリッシュ・ブルドッグの愛好家は改良を進めているが、一刻も早く問題を解消すべきであると考えた人も多くいた。

そこでこのイングリッシュ・ブルドッグをオールド・イングリッシュ・ブルドッグが持っていた本来の姿を取り戻し、健康にするためにそれぞれの人やグループの独自のブリーディングプログラムに則った改良・品種化が行われた。これらは作出者によって全く異なった改良が行われ、それぞれのよさがあり、それそれの愛好家が存在するために別犬種として区別されている。

これらはすべてケネルクラブ未公認の犬種群であるが、ほとんどの犬種が固定を完了しており、幾つかの犬種はユナイテッドケネルクラブへ公認申請を行う一歩手前まで来ている。なお、これらの犬種群は番犬、ガードドッグ、ペットとしてのみ使われていて、闘犬として使われることが無いように厳しい管理が行われている。また、オールディ・イングリッシュ・ブルドッグス専門のドッグショーも行われていて、どの犬種のどの犬がよりオールド・イングリッシュ・ブルドッグに近いか競い合うコンテストも行われている。

2013年現在、日本ではオールディ・イングリッシュ・ブルドッグスに属する犬種の輸入はビクトリアンブルドッグなどの犬種が確認されている。

オールディ・イングリッシュ・ブルドッグスの一覧[編集]

アーカンソー・ジャイアント・ブルドッグ(英:Arkansas Giant Bulldog)
アメリカ合衆国原産。イングリッシュ・ブルドッグにアメリカン・スタッフォードシャー・テリアアメリカン・ピット・ブル・テリアを交配させて作出されたガードドッグ用犬種。体高45 - 55cm、体重25 - 30kg。頭部は大きいが、諸問題を修正できている。
アルトマン・ホワイト・イングリッシュ・ブルドッグ(英:Altman Wite English Bulldog)
アメリカ合衆国原産。コートカラーはその名のとおりホワイトのみ。脚やマズルが長く、アメリカン・ブルドッグなどが交配に使われた。体高38 - 54cm、体重23 - 36kg。
ヴァレー・ブルドッグ(英:Valley Bulldog)
カナダノバスコシア州のアナポリス原産。ブル・バイティングに使われていた頃の中期の姿を再現した犬種であるが、怖い顔つきに反して非常に大人しく、人懐こい性格である。イングリッシュ・ブルドッグとボクサー二重純血犬種である。
オーストラリアン・ブルドッグ(英:Australian Bulldog)
オーストラリア原産のペット専用のブルドッグ。イングリッシュ・ブルドッグにボクサー、ブルマスティフブルテリアなどを慎重に交配させて作出された。体高40 - 50cm、体重25 - 35kg。
ビクトリアン・ブルドッグ(英:Victrian Bulldog)
イギリスのイングランド原産。20年の歳月かけてイングリッシュ・ブルドッグの欠点を完全に克服したもの。賛否両論であるが、原産国ではよくペットとして飼われているという。体高51cm前後、体重31 - 36kg
リービット・オールド・イングリッシュ・ブルドッグ(英:Lybit Olde English Bulldog)
アメリカ合衆国原産。イングリッシュ・ブルドッグにブルマスティフ、アメリカン・ブルドッグ、アメリカン・ピット・ブル・テリアなどを綿密に交配させて作出したもの。主に番犬やドッグスポーツに使われる。

参考[編集]

  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年 ISBN 978-4416707296

関連項目[編集]