オープンブック

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オープンブック (Open Book)

英語成句で「開いた」から転じて「明白で容易に知りうるもの」、さらに「秘密を持たず隠し立てしないざっくばらんな人」を意味する[1][2]

一覧[編集]

用語[編集]

  • オープンブック方式
    • 建築分野における発注方式のひとつ。元請となる建設会社下請となる専門工事業者への発注金額など全工事費の内訳を開示し、発注者もしくは第三者がその内容を精査する方式。「分離発注方式」をベースとしており、元請業者が下請け者を競争入札で選定することで元請業者のマネジメント力を活用できる上、工事にかかるコストの削減やコストの透明性確保、また関係者や投資家に対するコストについての説明責任を果たせるという利点があるとされる[3][4]
    • 物流分野における発注方式のひとつ。ゲインシェア (Gain Share)、ゲインシェアリング (Gain Sharing) ともいい、物流業界ではこの呼称のほうが一般的。物流会社が荷主へ費用を請求する際の方式として、サード・パーティー・ロジスティクス略称「3PL」、物流業務を委託された外部業者)などが、業務改善提案により作業効率向上やコスト削減を果たし、その目標達成分の利益 (gain) を成果報酬として荷主と3PLでシェアする方式を指す[5][6][7]レベニューシェアも参照。
  • オープンブック・マネジメント (Open Book Management)
    • 20世紀末に提唱された経営手法方式のひとつ。企業の「ブック」すなわち財務諸表や業績管理指標を全従業員に公開し、これらのデータの内容や分析について社員教育を行うことで「全員参加型経営」を目指す経営マネジメント手法。日本では2001年10月にジョン・ケースの著書『オープンブック・マネジメント 経営数字の共有がプロフェッショナルを育てる』(ダイヤモンド社ISBN 978-4-478-37377-4)が邦訳出版され、広く知られるようになった[8]

固有名詞[編集]

日本の企業・団体

脚注[編集]