オーティス・ブルー

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オーティス・ブルー
オーティス・レディングスタジオ・アルバム
リリース 1965年9月15日
録音 1965年4月、7月
ジャンル R&Bソウル
時間 32分22秒
レーベル ヴォルト・レコード
ライノ
プロデュース ジム・スチュワート
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 6位(イギリス[1]
  • 75位(アメリカ[2]
オーティス・レディング 年表
ソウル・バラードを歌う
(1965年)
オーティス・ブルー
(1965年)
ザ・ソウル・アルバム
(1966年)
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オーティス・ブルー』(原題:Otis Blue / Otis Redding Sings Soul)は、オーティス・レディング1965年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

背景[編集]

4月に録音された「愛しすぎて」のモノラル・ヴァージョンは、同月にシングルとしてリリースされ[3]Billboard Hot 100で21位、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで2位という成功を収めた[2]。7月にはアルバムのレコーディングが始まり、本作でレコーディング・エンジニアを務めたトム・ダウドの提案によって2トラック・レコーダーが使用された[4]。この際、「愛しすぎて」はステレオ・ヴァージョンが再録音されており[4]、「オール・マン・トラブル」と「リスペクト」も、モノラル・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンでは演奏そのものが異なる[3]

レディングは、1964年12月に死去したサム・クックへのトリビュートとして[4]、クックのカヴァーを3曲取り上げた。また、スティーヴ・クロッパーのアイディアによりローリング・ストーンズのカヴァー「サティスファクション」が録音された[4]

8月に「リスペクト」のモノラル・ヴァージョンがシングルとしてリリースされ[3]、9月には本作がリリースされた。本作発表後の11月、テンプテーションズのカヴァー「マイ・ガール」がイギリスでシングルとしてリリースされ[4]、1966年2月には「サティスファクション」がシングル・カットされている[3]

反響・評価[編集]

1965年、レディングは本作で初めて『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートで1位を獲得し[1]、1966年には総合チャートのBillboard 200で最高75位に達した[2]

本作はイギリスで大ヒットを記録した。1966年、レディングとしては初の全英アルバムチャート入りを果たして最高6位に達し、レディングの没後にも再度ヒットして1968年3月23日には全英7位を記録している[5]

2001年、VH1が発表した「100 Greatest Albums」では81位にランク・イン[6]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では74位にランク・インし[7]、後の改訂では78位となった[8]

収録曲[編集]

各曲の収録時間はオリジナルLP(VOLT 412)裏ジャケットの記載に準拠。

  1. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble" (Otis Redding) - 2:55
  2. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 2:05
  3. チェンジ・ゴナ・カム - "Change Gonna Come" (Sam Cooke) - 4:17
  4. ダウン・イン・ザ・ヴァレー - "Down in the Valley" (Bert Berns, Solomon Burke, Babe Chivian, Joe Martin) - 3:03
  5. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, Jerry Butler) - 3:10
  6. シェイク - "Shake" (S. Cooke) - 2:35
  7. マイ・ガール - "My Girl" (Smokey Robinson, Ronald White) - 2:52
  8. ワンダフル・ワールド - "Wonderful World" (S. Cooke, Lou Adler, Herb Alpert) - 3:00
  9. ロック・ミー・ベイビー - "Rock Me Baby" (B.B. King, Joe Josea) - 3:20
  10. サティスファクション - "Satisfaction" (Mick Jagger, Keith Richards) - 2:45
  11. 恋を大切に - "You Don't Miss Your Water" (William Bell) - 2:53

コレクターズ・エディション[編集]

2008年ライノ・レコードよりCD2枚組の「コレクターズ・エディション」がリリースされた[9]。オリジナルのモノラル盤とステレオ盤の全曲に、18曲のボーナス・トラックが追加されており、シングルB面曲、未発表だった別ミックス、他のライヴ・アルバムやコンピレーション・アルバムで発表されたライヴ音源等が含まれている。

ディスク1[編集]

1. - 11.はオリジナルのモノラル盤と同内容[9]

Alternates & Singles

  1. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding, Jerry Butler) - 3:27
  2. アイム・ディペンディング・オン・ユー - "I'm Depending on You" (O. Redding) - 2:29
    • シングル「愛しすぎて」のB面曲。
  3. リスペクト - "Respect (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding) - 2:18
  4. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble (Mono Mix of Stereo Album Version)" (O. Redding) - 2:43
  5. エニー・オール・ウェイ - "Any Ole Way" (O. Redding, Steve Cropper) - 2:28
    • シングル「サティスファクション」のB面曲。
  6. シェイク - "Shake (Live 1967 - Stereo Mix of Single Version)" (S. Cooke) - 2:31

Live at the Whisky a Go Go (4/66)

  1. オール・マン・トラブル - "Ole Man Trouble" (O. Redding) - 2:36
  2. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 2:06
  3. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, J. Butler) - 5:47
  4. サティスファクション - "Satisfaction" (M. Jagger, K. Richards) - 4:34
  5. アイム・ディペンディング・オン・ユー - "I'm Depending on You" (O. Redding) - 3:03
  6. エニー・オール・ウェイ - "Any Ole Way" (O. Redding, S. Cropper) - 2:42

ディスク2[編集]

1. - 11.はオリジナルのステレオ盤と同内容[9]

Alternate

  1. リスペクト - "Respect (1967 Version)" (O. Redding) - 1:49

Live in Europe (3/67)

  1. 愛しすぎて - "I've Been Loving You Too Long" (O. Redding, J. Butler) - 4:10
  2. マイ・ガール - "My Girl" (S. Robinson, R. White) - 2:42
  3. シェイク - "Shake" (S. Cooke) - 2:53
  4. サティスファクション - "Satisfaction" (M. Jagger, K. Richards) - 2:53
  5. リスペクト - "Respect" (O. Redding) - 3:06

参加ミュージシャン[編集]

下記のミュージシャンはモノラル・ヴァージョンのみ参加。

  • サミー・コールマン - トランペット
  • チャールズ・アクストン - テナー・サックス
  • ウィリアム・ベル - バッキング・ボーカル

脚注[編集]

  1. ^ a b OTIS REDDING | Artist | Official Charts - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される
  2. ^ a b c Otis Redding - Awards : AllMusic
  3. ^ a b c d 『オーティス・ブルー コレクターズ・エディション』日本盤CD(WPCR-12887/8)英文ブックレット
  4. ^ a b c d e 『オーティス・ブルー コレクターズ・エディション』日本盤CD(WPCR-12887/8)ライナーノーツ(ロブ・ボウマン)
  5. ^ 1968-03-23 Top 40 Official UK Albums Archive | Official Charts
  6. ^ Rock On The Net: VH1: 100 Greatest Albums
  7. ^ 『ローカス・ムック 名盤ディスクガイド500 きっと見つかる心の1枚』(インターナショナル・ラグジュアリー・メディア/2009年5月1日/ISBN 978-4-86190-870-5)p.125
  8. ^ 500 Greatest Albums of All Time: Otis Redding, 'Otis Blue' | Rolling Stone
  9. ^ a b c Otis Redding - Otis Blue / Otis Redding Sings Soul (CD, Album, Album) at Discogs