オルクリスト

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オルクリストOrcrist)は架空世界中つ国を舞台とする、J・R・R・トールキンの『ホビットの冒険』に登場する、ドワーフ族の王トーリン・オーケンシールドの名剣。

『ホビットの冒険』において、オルクリストはグラムドリングつらぬき丸ともに、トロールの洞穴で発見された。 オルクリストは、グラムドリングやつらぬき丸と同様、第一紀エルフの王国ゴンドリン英語版において作られた。「オルクリスト」とはシンダール語/Gnomishで「ゴブリン斬り」(Goblin-cleaver)という意味である。ゴブリンたちは、「かみつき丸」(Biter)と呼んでこの剣をグラムドリング同様、恐れた。 トーリンは、竜スマウグから奪回した先祖の財宝をめぐって、湖の町エスガロス英語版の人間や闇の森森のエルフと対立する。戦いの火蓋が切られた直後、ゴブリン軍とワーグの急襲を受けて、一転、ドワーフたちは人間やエルフと共に、戦うこととなった五軍の合戦。しかし、彼はその戦いの最中槍で刺されて致命傷を負い、まもなく息を引き取った。

オルクリストは、トーリンらドワーフ一行が森のエルフ王に囚われた時、エルフ王に取り上げられていたのだが、エルフ王スランドゥイルはトーリンの埋葬に際して、オルクリストをトーリンの墓に横たえた。この剣の刃は、敵が近づけば闇にかがやき、そのためドワーフの砦は敵の不意打ちに脅かされることがなかったという。

語源[編集]

トールキンは、the Gnomish Lexicon において、OrcristOrc は'goblin'の意味である(p. 63)、またcrist は'knife, slash - slice'の意味である(p. 27)と注釈をつけている。 一方"Etymologies"においては、crist を'a cleaver, sword'の意味であるとしている(History of Middle-earth, V, p. 365).[1] なお、オルクリストと一緒に発見されたGlamdring の名前だが、the Gnomish Lexiconによれば、'glam・hoth'はGnomishでthe orcsを意味する。ゆえに'Goblin-beater'と呼ばれたわけである。[2]

脚注[編集]

  1. ^ John D. Rateliff, The History of the Hobbit, Part 1 (Boston and New York: Houghton Mifflin), p. 136.
  2. ^ Rateliff, p. 137.

外部リンク[編集]

  • Orcrist トールキン・ウィキ (english)