オット・マリング

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オット・ヴァルデマル・マリングOtto Valdemar Malling, 1848年6月1日1915年10月5日)はデンマーク作曲家オルガニスト。デンマーク人で最初に管弦楽法の教則本を執筆した。

コペンハーゲンに生まれ、ニルス・ゲーゼJ・P・E・ハートマンに師事。後にオルガン曲と声楽曲の作曲に専念したが、《ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲ヘ長調》作品20、シューマン風の《ピアノ三重奏曲イ長調》作品36(1889年)、ブラームス風の《ピアノ協奏曲ハ短調》作品43(1890年)がある。これらはめったに上演されないし録音されない。その他の大作に、《交響曲ニ短調》作品17(1887年以前に出版)、カンタータ《聖なる土地(Det hellige Land)》作品46、《弦楽八重奏曲》作品50(1907年もしくはそれ以前に出版)がある。

マリングは、コペンハーゲンで教会オルガニストとして自活する傍ら、1874年にコペンハーゲン演奏協会の共同設立者ならびに第2指揮者となった。1889年王立デンマーク音楽院の教授に、1909年より院長に就任。1900年よりコペンハーゲン大聖堂のオルガニストを勤めた。オルガン作品によって国外での名声を勝ち得たが、死後間もなく音楽の趣味の変化のために、祖国ですら忘れ去られるに至った。いくつかの演奏会用作品が録音されたのは、20世紀後半になってからである。

楽譜の校訂者も務め、楽譜出版社 Samfundet til udgivelse af dansk Musik のために、ハートマンゲーゼ、クリスティアン・ユリウス・ハンセンらの作品のピアノ・スコアやボーカル・スコアを作成した。

参考書籍[編集]