オットンガエル

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オットンガエル
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : Neobatrachia
: アカガエル科 Ranidae
: バビナ属 Babina
: オットンガエル B. subaspera
学名
Babina subaspera (Barbour, 1908)
シノニム

Rana subaspera Barbour, 1908

和名
オットンガエル
英名
Otton frog

オットンガエルBabina subaspera)は、両生綱無尾目アカガエル科バビナ属に分類されるカエル。

分布[編集]

日本奄美大島加計呂麻島[1][2]固有種[a 2]

形態[編集]

体長オス9.3-12.6センチメートル、メス11.1-14センチメートル[1][2][a 2]。頭幅は体長の約41%[a 2]。皮膚の表面には疣(いぼ)状の突起が多数並ぶ[2]。疣状突起の先端は白い顆粒状[2]。背面の色彩は黄褐色で、不規則な黒褐色の斑紋が入る[2]。腹面の色彩は黄白色で、不規則な暗色斑が入る[2]

前肢の第1指の内側に肉質の指(拇指)を持つ[1][2]。この拇指からは棘状の骨を突出させることができる。[1][2]

卵は直径約0.2センチメートル[a 2]。幼生は全長8-9センチメートル[1]

生態[編集]

丘陵から山地にかけての森林やその周辺に生息する[2]。外敵に掴まれると拇指から骨を突出して相手を攻撃する[2]

食性は動物食で、昆虫甲殻類、陸棲の巻貝などを食べる[1][a 2]

繁殖形態は卵生。4-8月(主に7-8月)に渓流や水溜りの近くの砂地や泥に直径30センチメートル、深さ5センチメートルに達する周囲を砂泥で囲んだ穴を掘り、その中に800-1300個の卵を産む[1][a 2]。水溜りや人工的にできた水場(池、イノシシ猟用の落とし穴にできた水たまり)に産卵した例もある[1][2][a 2]。幼生はその年の秋季か翌年の5-6月に変態し、幼体になる[2][a 2]

人間との関係[編集]

森林伐採や道路敷設、土砂流失などによる生息地の破壊などにより、生息数は減少している[2][a 2]

絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト

Status jenv EN.png

関連項目[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h 池田純 「オットンガエル」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編、ピーシーズ、2002年、306-307頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 松井正文 「オットンガエル」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社2000年、211頁。

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Yoshio Kaneko, Masafumi Matsui 2004. Babina subaspera. In: IUCN 2013. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2013.2.
  2. ^ a b c d e f g h i 環境省 自然環境局 生物多様性センター