オズの魔法使
| オズの魔法使 | |
|---|---|
| The Wizard of Oz | |
| 監督 | ヴィクター・フレミング |
| 脚本 | ノエル・ラングレー フローレンス・ライアン エドガー・アラン・ウルフ |
| 製作 | マーヴィン・ルロイ |
| 出演者 | ジュディ・ガーランド |
| 音楽 | ハーバート・ストサート |
| 撮影 | ハロルド・ロッソン |
| 編集 | ブランシュ・セーウェル |
| 配給 | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー |
| 公開 | |
| 上映時間 | 101分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $2,777,000 |
| 興行収入 | $16,538,431 |
『オズの魔法使』(オズのまほうつかい, The Wizard of Oz)は、1939年に公開されたアメリカ合衆国のファンタジー・ミュージカル映画。
原作はライマン・フランク・ボームが1900年に発表した児童文学小説『オズの魔法使い』(The Wonderful Wizard of Oz)。
この映画の題名を『オズの魔法使い』と表現する場合があるが、正式な邦題には送り仮名が存在しない。
目次 |
あらすじ [編集]
エムおばさん、ヘンリーおじさんとともにカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルは「虹の彼方のどこかに(Somewhere Over The Rainbow)」よりよい場所があると夢見ている。彼女はトルネードに襲われて気を失った後、愛犬のトトや自分の家とともに魔法の国オズへ運ばれてしまう。
そこで出会った北の良い魔女グリンダは「黄色のレンガ道をたどってエメラルド・シティに行き、オズの魔法使いに会えば、カンザスへ戻してくれるだろう」とドロシーに助言してくれた。旅の途中で彼女は知恵がない案山子、心を持たないブリキ男、臆病なライオンと出会い、彼らと旅をともにする。
スタッフ [編集]
- 監督:ヴィクター・フレミング
- 製作:マーヴィン・ルロイ
- 音楽:ハーバート・ストサート
- 作曲(歌):ハロルド・アーレン
- 作詞 : エドガー・イップ・ハーバーグ
キャスト [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
|---|---|---|---|---|
| ビデオ・DVD版 | NHK版 | TBS版 | ||
| ドロシー | ジュディ・ガーランド | 篠原恵美 | 荻野目慶子 | 岡本茉利 |
| 案山子 ハンク |
レイ・ボルジャー | はせさん治 | 小松政夫 | |
| ブリキ男 ヒッコリー |
ジャック・ヘイリー | 関根信昭 | 玄田哲章 | |
| ライオン ジーク |
バート・ラー | 八奈見乗児 | 田中明夫 | |
| グリンダ(北の良い魔女) | ビリー・バーク | 沢田敏子 | 梨羽由記子 | |
| 西の悪い魔女 ミス・ガルチ |
マーガレット・ハミルトン | 京田尚子 | 横山道代 | |
| オズの大魔法使い 占い師マーヴェル 御者 門番 |
フランク・モーガン | 滝口順平 | 熊倉一雄 | |
| トト | テリー | |||
- その他(ビデオ・DVD版): 竹口安芸子, 藤本譲, 田口昂, 中村雄一, 増田ゆき, 津村まこと, 小野英昭
- その他(NHK版): 石森達幸, 竹口安芸子, 大滝進矢, 明石良, 佐々木るん, 島香裕, 田口昂
当初、ブリキ男を演じることになっていたレイ・ボルジャーは自らの役柄に不満だったために、案山子役のバディ・イブセンと交替することになった。ところが撮影開始後、ブリキ男のメーキャップに使用されたアルミ粉が原因でバディは重篤なアレルギー症状を起こし降板した。このため、急遽ジャック・ヘイリーがブリキ男を演じることになった。すでに録音されていたサウンドトラックの関連箇所は録り直しが行われたが、ブリキ男登場後に歌われる2回の「オズの魔法使いに会いに行こう」は差し替えられなかった。このため、この部分だけはジャックではなくバディが歌っている。
主要な楽曲 [編集]
- 虹の彼方に(ドロシー) Over The Rainbow
- みんな出てらっしゃい(グリンダ) Come Out, Come Out...
- 鐘を鳴らせ!悪い魔女は死んだ(マンチキン人) Ding-Dong! The Witch Is Dead
- 黄色いレンガの道をたどって Follow The Yellow Brick Road
- オズの魔法使いに会いに行こう You're Off To See The Wizard
- もしも知恵があったなら(案山子) If I Only Had A Brain
- もしもハートがあったなら(ブリキ男) If I Only Had A Heart
- もしも勇気があったなら(ライオン) If I Only Had The Nerve
- これがオズの笑い方 The Merry Old Land Of Oz
評価 [編集]
当初、この映画は莫大な制作費を費やしたことに関連して、商業的には成功していないと考えられていた(通常ならヒットと呼ばれ得る興収をあげたものの、費やされた制作費を上回るには至らなかった)。ただし、評論家たちの論評はおおむね好意的であり、1939年のアカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、作曲賞(ハーバート・ストサート)、歌曲賞(「虹の彼方に」)、特別賞(ジュディ・ガーランド)を受賞した。なお、監督のヴィクター・フレミングは同年の作品『風と共に去りぬ』で監督賞・作品賞を受賞している。
翌年に2本のテクニカラーによるファンタジー映画『青い鳥』(MGMのライバルである20世紀FOXが制作)と『バグダッドの盗賊』(ユナイト映画。本作品上映の41年後、経営不振・企業売却によりMGM傘下入り)がリリースされたのは、『オズの魔法使』の公開が衝撃を与えたからだとも報道された。他、ナチス政権時のドイツにおいても、本作品に感銘を覚えたヨーゼフ・ゲッベルス宣伝相(当時)がアメリカの象徴の一つともなった本作品に対抗出来る特撮ファンタジー大作として、ウーファー社に命じ『ほら男爵の冒険』が制作・公開されている。
ジュディ・ガーランドの薬物スキャンダルの最中の1954年にアメリカで行われたリバイバル上映は、歴史的な失敗に終わった。しかしテレビ放映は、特に1969年のジュディ・ガーランド死後の時期からは、暖かく受け入れられ、全時代を通じて最も愛される映画の一つになった。実際、テレビ・ビデオでの放映が大きく貢献して、史上最も多く鑑賞された映画になったと考えられている。
米国映画協会の選定する「歴代名画ベスト100」で第6位、同じく「歴代名ミュージカル映画ベスト100」では第3位にランクされ、ジュディ・ガーランドが歌った主題歌「虹の彼方に」は同「アメリカ映画主題歌ベスト100|歴代名歌曲ベスト100」の第1位を獲得した。
この映画は米国人の文化意識に多くの忘れがたい引用句を提供している。「トト、ここはカンザスじゃないみたいよ(Toto, I've got a feeling we're not in Kansas anymore.)」や、「お家が一番だわ(There's no place like home.)」などが特に知られる。
劇場公開時、およびソフト化における画面アスペクト比 [編集]
劇場公開およびBlu-ray版、共に地上波アナログTV横縦比4:3に近いスタンダード・サイズ(横縦比が1.37:1または1.33:1)となっている。横長であるビスタ・サイズやスコープ・サイズでの他作品劇場公開に慣れ親しんでいる年代層ならついうっかり、地上波アナログTV放送に合わせて強引に左右クロップ加工で横縦比4:3化されてしまった動画がBlu-ray版に収録されてしまっていると勘違いし易いが、前述の通りオリジナルの横縦比を忠実にしているだけである(本作品に限らず、そもそも古い時代に制作された映画作品の殆どはスタンダード・サイズで制作・公開されており、後から発明された地上波アナログTV受像機がブラウン管画面の横縦比を当時の映画作品横縦比に合わせた仕様となっていた)。
関連項目 [編集]
脚注 [編集]
外部リンク [編集]
- The Wizard Of Oz(公式サイト。音が再生される)
- オズの魔法使 - allcinema
- オズの魔法使 - KINENOTE
- The Wizard of Oz - AllMovie(英語)
- The Wizard of Oz - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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