オオアリクイ

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?オオアリクイ
オオアリクイ
オオアリクイ Myrmecophaga tridactyla
保全状態評価
NEAR THREATENED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ファイル:Status iucn3.1 NT.svgワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: アリクイ目 Xenarthra
: アリクイ科 Myrmecophagidae
: オオアリクイ属 Myrmecophaga
Linnaeus, 1758
: オオアリクイ M. tridactyla
学名
Myrmecophaga tridactyla
Linnaeus, 1758
和名
オオアリクイ
英名
Giant ant-eater

オオアリクイ(大蟻食、Myrmecophaga tridactyla)は、動物界脊索動物門哺乳綱アリクイ目(異節目)アリクイ科オオアリクイ属に分類されるアリクイ。本種のみでオオアリクイ属を形成する。オオアリクイ属はアリクイ科の模式属

目次

[編集] 分布

アルゼンチン北部、エクアドルガイアナグアテマラコスタリカコロンビアスリナムニカラグアパナマパラグアイペルーブラジルフランス仏領ギアナ)、ベネズエラボリビア北東部、ホンジュラス南部

[編集] 形態

体長100-120cm。尾長60-90cm。体重20-40kg。和名の通りアリクイ科のみならず現生のアリクイ目最大種。吻端を除いて尾も含めた全身が粗く長い体毛で覆われる。肩から前肢にかけての体毛は白く、その中に下顎から喉、胸部にかけて黒い体毛が生える。尾も含めた下半身の体毛は黒や暗褐色。

吻端は非常に長く、嗅覚も発達している。舌は細長く、最大で61cmに達する。舌は唾液腺から分泌された粘着質の唾液で覆われる。眼や外耳は小型だが、聴覚は発達している。前肢の5本の指には湾曲した4本の大きな爪があり、特に第2、第3指の爪は発達する。反面第5指は退化し、外観からはわからない。

代謝能力は低く、体温は32.7℃。

[編集] 生態

低地にある草原サバンナリャノなど)、湿地、開けた熱帯雨林や混合落葉樹林などに生息する。地表棲。群れは形成せず、単独で生活する。夜行性で、昼間は地面に掘った浅い窪みで1日あたり14-15時間は休む。寝る時は体を丸め、尾で全身を隠すように覆う。移動する時は爪を保護するため、前肢の甲を地面に付けて歩く。泳ぎは上手い。外敵に襲われると尾を支えにして後肢だけで立ちあがり、前肢の爪を振りかざし相手を威嚇する。それでも相手が怯まない場合は爪で攻撃したり相手に抱きつき締めあげる。爪による攻撃や抱き締めは天敵のみならず人間に対しても危険。天敵としてはジャガーピューマなどの大型食肉類が挙げられる。

食性は動物食で、主にアリシロアリを食べるが、昆虫類の幼虫や果実などを食べることもある。匂いを頼りに巣を探して前肢の爪で破壊する。その後、舌を高速で出し入れ(1分間に150回)して捕食する。1日で約30,000匹のアリやシロアリを食べると推定されているが1つの巣から捕食する量は少なく、1回の捕食に費やす時間も平均で1分ほど。複数の巣を徘徊し、採食を行う。1回の捕食量が少ないことや複数の巣を徘徊することで行動圏内の獲物を食べ尽くさないようにしていると考えられている。直接飲水することもあるが、水分はほとんど食物から摂取する。属名Myrmecophagaは「蟻食い」の意。

繁殖形態は胎生。妊娠期間は142-190日。1回に1頭の幼獣を後肢だけで直立しながら産む。授乳期間は約6か月。幼獣は生後1か月ほどで歩行できるようになるが、生後6-9か月は母親の背中につかまって過ごす。生後2年ほどで成熟し、寿命は約16年とされる。

[編集] 人間との関係

環境による生息地の破壊、娯楽としての狩猟などにより生息数は減少している。

動物園などで飼育されることもある。飼育下では大量にアリを調達することが難しいため肉、卵黄、ヨーグルト、果物、人工飼料などを液状にしたものを与えられることが多い。また近年では本種の特徴を生かすため細長い透明な容器に上記の液状の餌を入れ、本種が食事の際に舌を高速で出し入れする様子を展示する形態も見られる。

[編集] 画像

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク