エンデュアランス級揚陸艦

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エンデュアランス級揚陸艦
Singapore Strait Passing warship.jpg
艦級概観
種別 ドック型揚陸艦(LPD)
艦名
建造者
運用者
建造期間
就役期間
同型艦
前級 LST-542級戦車揚陸艦
次級 最新
主要諸元
排水量 基準: 6,000トン
満載: 8,500トン
総トン数 {{{総トン数}}}
全長 141.0 メートル (462.6 ft)
全幅 21.0メートル (68.9 ft)
吃水 5.0メートル (16.4 ft)
深さ {{{深さ}}}
機関 ディーゼル・エレクトリック方式
・ルストン16RK270ディーゼルエンジン×2基
スクリュープロペラ×2軸
機関出力 13,400馬力
電力
速力 15ノット以上
燃料 {{{燃料}}}
航続距離 5,000海里以上 (15kt巡航時)
潜航深度 {{{潜航深度}}}
乗員 個艦要員: 65名
上陸部隊: 350名
搭載量 {{{搭載量}}}
装甲 {{{装甲}}}
兵装 76mmスーパー・ラピッド砲×1基
・12.7mm単装機銃×4基
シンバド連装近SAM発射機×2基
搭載機 AS.332M輸送ヘリコプター×2機
搭載総数 {{{総艦載機数}}}
搭載艇 {{{艦載艇}}}
C4ISTAR
レーダー EL/M-2238 多機能型
・1007型 航法用
ソナー
電子戦
対抗手段
・RAN-1101電波探知装置
・シールドIII 6連装デコイ発射機×2基
特殊装備
その他

エンデュアランス級揚陸艦英語: Endurance-class landing platform dock ship)は、シンガポール海軍が運用するドック型揚陸艦(LPD)の艦級。またタイ海軍も同型艦1隻を購入・運用している。

来歴[編集]

1970年代初頭、シンガポール海軍は、アメリカ海軍を退役したLST-542級戦車揚陸艦(LST-1級最後期型)6隻をリースしており、1975年から1976年にかけて順次に購入に切り替えた。しかし老朽化に伴い、1986年には5隻がインドネシア海軍に売却され[1]、残る1隻(初代「エンデュアランス」; 旧米「ホルムズ・カウンティ」)も2000年までに退役する予定とされていた。これらの艦は主に業務輸送に従事しており、その代艦が必要とされていた。これに応じて建造されたのが本級である。計画は1996年8月に発表され、ネームシップ1997年3月26日に起工された[2]

また2008年11月には、タイ海軍が同じ設計にもとづいて1隻を発注した。これは、レーダー電子戦を除けばシンガポール艦とほぼ同一で、2011年3月に進水した[2]

設計・装備[編集]

ヘリコプター甲板上にはASIST着艦支援装置が設置されている
 
ウェルドックに通じる艦尾門扉。

設計はシンガポール・シップビルディング・アンド・エンジニアリング(現在のシンガポール・テクノロジーズ・マリーン)社によって行われており、同社ではSTEM-1400型LSTと呼称されていた。前任のLST-542級は、艦首を海岸に擱座(ビーチング)して兵員・車両を揚陸することを前提とした戦車揚陸艦(LST)であったが、本級は搭載する舟艇によって輸送・揚陸を行うドック型揚陸艦とされており、艦尾には幅15.6メートル×高さ8メートルの下ヒンジ式の門扉が設けられている。またRO-RO機能のため、艦首にも長さ16.8メートル×幅4.05メートルの道板が設けられているが、艦首形状はバルバス・バウとされており、ビーチングは想定されていない。上部構造物直後の両舷には、力量25トンのクレーンが各1基設置されており、物資の揚降に用いられる。艦内には、戦車18両、その他車両20両と上陸部隊350名を収容可能であり、搭載量は最大で1,080トンとされている[2]

ウェルドックは車両甲板と連続しており、4隻の上陸用舟艇を収容・運用することができる。この他、上部構造物両舷に設けられたダビットに、計4隻のEP-02型小型揚陸艇(LCVP)と2隻の高速複合艇が搭載されている。上部構造物後部はハンガーとされており、AS.332M中型輸送ヘリコプター2機を収容できる。ヘリコプター甲板上にはASIST(Aircraft Ship Integrated Secure and Traverse)着艦支援・機体移送装置が設置されている。なお上甲板と車両甲板は、力量22トン、長さ18メートル×幅6メートルのエレベータによって連絡されている[2]

兵装としては、シンガポール海軍で標準的な76mmスーパー・ラピッド砲が艦橋構造物直前の甲板室上に設置されている。なお当初計画では、40mm連装機銃およびゴールキーパー 30mmCIWS、さらにバラク個艦防空ミサイルVLS(16セル)の搭載も検討されていたが、これらはいずれも省かれた。また主たるセンサーとなるレーダーとしては、当初はSAAB社製のシージラフ英語版が検討されていたが、IAIエルタ社製のEL/M-2238 STARに変更された[2]

同型艦一覧[編集]

運用者 # 艦名 就役
 シンガポール海軍 L 207 エンデュアランス
RSS Endurance
2000年3月18日
L 208 レゾリューション
RSS Resolution
L 209 パーシスタンス
RSS Persistence
2001年4月7日
L 210 エンデヴァー
RSS Endeavour
 タイ海軍 LPD 791 アントン
HTMS Angthong
2012年4月3日

参考文献[編集]

  1. ^ Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. pp. 463-464. ISBN 978-0870212505. 
  2. ^ a b c d e Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. ISBN 978-1591149545. 

関連項目[編集]