エンキドゥ
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エンキドゥ(Enkidu、エンキドウ、エンキド) は、『ギルガメシュ叙事詩』の登場人物で、ギルガメシュの無二の親友。ギルガメシュと同等の力を持つ存在として神々が創り出し、元々はギルガメシュを倒すべく地上に送ったとされる。
[編集] 概要
地上に降りたばかりの頃は毛むくじゃらの体を持ち、獣と同じように草原で草を食べたり、水を飲んで生活しており、知能は殆ど無かったが、ギルガメッシュと引き合わせるには人間社会に馴染ませる必要があった為、人々はエンキドゥに聖娼婦シャムハトと六晩七日に及ぶ「交わり」をさせる事でエンキドゥの体内にある過剰なまでの精を吐き出させた。それによってエンキドゥは野人性を失ったが、代わりに知恵と判断力を得て人間社会にも馴染めるようになったのだった。
後にギルガメシュと出会い、力比べで対等に渡り合ったことから親友同士となった。ギルガメシュと共に杉の森に棲む怪物フンババを退治した後、フンババが倒されたことに腹を立てた神々が送り込んできた天の雄牛をも倒した。その結果、神々に呪い殺されたとされる。
古バビロニア版のギルガメシュ叙事詩では、ギルガメシュがイシュタルから与えられた宝物を冥界から回収しようとした時、彼の代わりに冥界へ向かった。しかし、結局は失敗して死を迎えたと言われる。
獣と共に生きた出自から、家畜の守護神とされる。
[編集] 参考文献
- 草野巧 『幻想動物事典』 新紀元社、1997年、55頁。
- 池上正太 『オリエントの神々』 新紀元社、2006年、117頁。