エンキドゥ

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エンキドゥの像

エンキドゥシュメール語: 𒂗𒆠𒆕 - EN.KI.DU3 - Enkidu) は、『ギルガメシュ叙事詩』の登場人物で、ギルガメシュの無二の親友。ギルガメシュと同等の力を持つ存在として神々が創り出し、元々はギルガメシュに対抗するものとすべく地上に送ったとされる。

概要[編集]

地上に降りたばかりの頃は毛むくじゃらの体を持ち、獣と同じように草原で草を食べたり、水を飲んで生活しており、知能は殆ど無かった。狩猟を妨害された狩人親子の訴えにより、ギルガメシュはエンキドゥに聖娼婦シャムハトと六晩七日に及ぶ「交わり」をさせる事でエンキドゥの体内にある過剰なまでの精を吐き出させた。それによってエンキドゥは野人性を失ったが、代わりに知恵と判断力を得て人間社会にも馴染めるようになったのだった。

シャムハトの勧めでウルクに赴き,ギルガメシュと出会って,戦いで対等に渡り合ったことから親友同士となった。ギルガメシュと共に杉の森に棲む怪物フンババを退治した後、ギルガメシュの求婚拒否と侮辱に腹を立てたイシュタルが送り込んできた天の雄牛をも倒した。その結果、神々に呪い殺されたとされる。

シュメール語のギルガメシュ伝承『ギルガメシュ,エンキドゥ,冥界』およびそれを逐語訳した『ギルガメシュ叙事詩』第12の書板では、ギルガメシュがイシュタルから与えられた宝物を冥界から回収しようとした時、彼の代わりに冥界へ向かった。しかし、失敗して冥界に捕らわれてしまった。

参考文献[編集]