エルツヘルツォーク・カール級戦艦

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エルツヘルツォーク・カール級戦艦
戦艦エルツヘルツォーク・カール
艦級概観
艦種 戦艦
艦名 人名
前級 ハプスブルク級
次級 ラデツキー級
性能諸元
排水量 常備:11,596トン
全長 126.4m
-m(水線長)
全幅 21.7m
吃水 8.13m
機関 ヤーロー式石炭専焼缶12基
+三段膨張式レシプロ機関2基2軸推進
最大出力 18,000hp
最大速力 20.0ノット
航続距離 10ノット/4,200海里
乗員 740名
兵装 シュコダ 24cm(40口径)連装砲2基
19cm(42口径)単装砲12基
7cm(50口径)単装速射砲12基
4.7cm(44口径)単装速射砲4基
ビッカーズ 3.7cm(44口径)単装速射砲4基
53.3cm水中魚雷発射管単装4基
装甲 舷側:230mm(水線中央部)、120mm(第二甲板中央部)、110mm(第二甲板端部)
甲板:55mm
主砲塔:240mm(最厚部)
副砲ケースメイト:170~140~130mm
バーベット部:230mm(一段目)、120mm(二段目)
司令塔:220mm(最大厚)

エルツヘルツォーク・カール級戦艦 (Erzherzog Karl Klasse) はオーストリア=ハンガリー帝国海軍が建造した前弩級戦艦

艦形[編集]

本級の武装配置を示した図。

主行動海域であるアドリア海は、波が穏やかであるものの島嶼が多く、随所に狭水道が存在する環境であることから、これに適合した比較的小型の艦形とし、速力は同時期の他国の戦艦より高速である[1]。前級のハプスブルク級では後部主砲を単装としていたが、本級では2基とも連装砲とし、副砲もより大口径の砲として火力の強化を図っている。

艦首には衝角が設けられていた。主砲は、前後甲板に24cm連装主砲塔各1基をダブルエンダーで配置。艦中央部には艦橋、ミリタリー・マスト形式の単脚の前後檣、等間隔に並んだ3本の煙突がある。煙突の周囲は端艇揚収位置となっており、揚収は2番煙突基部に左右1本ずつ設けられたボート・クレーンにより行われる。副砲(19cm砲)は、単装砲塔で上部甲板上の四隅に1基ずつ計4基、舷側ケースメイト配置で片舷4基ずつ計8基を搭載した。

兵装[編集]

主砲[編集]

主砲はシュコダ社製C/86 24cm(35口径)砲を採用した。その性能は、重量140kgの主砲弾を使用した場合仰角30度で射程距離16,900mであった。発射速度は毎分1.8発、仰角は30度/俯角5度であった。旋回角度は左右150度の旋回角が可能であった。

その他の備砲・水雷兵装[編集]

副砲はシュコダ社製19cm(42口径)砲を採用した。その性能は、重量97kgの砲弾を使用した場合仰角20度で射程距離20,000mであった。発射速度は毎分3発、仰角は20度/俯角3度であった。甲板上の単装砲塔は左右方向を0度として左右90度、舷側ケースメイトは150度の旋回角をとることが可能であった。

他に対水雷艇迎撃用にシュコダ社製7cm(50口径)速射砲を単装砲架で12基装備し、4.7cm(44口径)単装速射砲4基を装備した。

水雷兵装として53.3cm水中魚雷発射管単装4基を装備した。

同型艦[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『福井静夫著作集 第六巻-軍艦七十五年回想記 世界戦艦物語』 pp.171-175

参考文献[編集]

  • 福井静夫『福井静夫著作集 第六巻-軍艦七十五年回想記 世界戦艦物語』 光人社、1993年
  • 「Conway All The World's Fightingships 1860-1905」(Conway)

関連項目[編集]