エリーカ

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電気自動車エリーカ(大阪にて)
電気自動車エリーカ(2004年10月16日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて)

エリーカ (Eliica) は、2004年に製作された、8輪駆動の電気自動車である。

開発には、慶應義塾大学が中心となって、38の企業が携わっている。

2004年2月栃木県のテストコースで320km/hを記録し、その後、イタリアのテストコースで最高速度370km/hを記録した。

市販化には、2007年から数年以内を目標として検討されているということだが、性能に関しては一般車との兼ね合いや国土交通省の許可などにより一般市場車クラスまで下げる可能性もある。販売価格は3000万円程度で、200台程度を販売する計画だという。

目次

[編集] 特徴

インホイールモーター

エリーカを特徴付けるものとして、車輪の中に組み込まれたモーターが駆動するインホイールモーター(In-Wheel-Motor)がある。

エリーカのインホイールモーターは、ひとつの車輪あたり約80馬力を発生させる。これが8つ付いている為、優れた加速性能を持つ。 直接トルクを与える(減速機で減速していないDirectDrive)ことでエネルギーロスを接地抵抗と電気抵抗のみに抑え、航続距離の増加に寄与する。また、最高速度400km/hをインホイールモーターで狙うには、モーターの出力的に8輪以上が必然的に必要になった。

ブレーキ、変速ギア、ハブ・ベアリングがモーターと共にそれぞれの車輪へ搭載、さらに各車輪の一つ一つがインバーター制御されており、運動性能の向上に役立っている。開発者によれば、各車輪のインバーターシグナル同期が難しく、苦労したという。

なおインホイールモーターを使用することで車両レイアウトの自由化が計れるが、エンジン車とのブレーキ部品、足回り部品との共用、ばね下重量の増加、コストに問題がある。

最高速度

2004年3月13-14日(予定日)イタリアのオーバルコースで最高速度370km/hを記録した。なおエリーカの前身となる8輪電気自動車KAZは、同じくイタリアのProving Ground Nardのコースで2001年4月29日最高速度311km/hを出している。ちなみに、2006年時点で世界最速の電気自動車はオハイオ州大学のBuckeye Bullet (BB1)で、2004年10月に506.9km/hを記録している。

加速性能

ポルシェ 911Turbo(最高出力 480PS)との時速100マイル(160km/h)に達するまでの勝負では、スタートダッシュはポルシェに遅れたものの、7.04秒で時速100マイルに達した。一方、この時ポルシェは時速86マイル(138km/h)であり、ポルシェが時速100マイル(160km/h)に達するのには9.02秒かかった。 なお、この時のドライバーは元F1ドライバーの片山右京であり、ポルシェ 911Turboより約2秒速いエリーカの加速力に驚いている。 また三菱ランサー・エボリューションと同走したときは圧倒的な差でエリーカがランサーを引き離した。 なおエリーカの前身となる8輪電気自動車KAZは0-400mを15.3秒で走行する。

優れたコストパフォーマンス

コンセプトは「100円で100kmの旅を」。夜間電力で充電を行えば、1km走行するにあたり約1円ですむという。

エネルギー総合効率はガソリン車が約7%、燃料電池車が約15%、電気自動車が約27%で、ガソリン車よりも4倍弱効率がよい。

この高効率の実現には回生ブレーキが大きな役割を果たしているという。

電力源

リチウムイオン電池を使用しているが未だ生産コストが高く、量産による低価格化が待たれる。

電気自動車用には安価なマンガンを使い(ノートパソコンなどの用途では正極にコバルトを使用)瞬間的に大容量エネルギーを放出。旧来の鉛電池にくらべて蓄電容量は約3倍、寿命は2倍以上という。

充電方法は家庭電灯からのコンセント充電とそれらを使った急速充電、外出先での充電スタンド方式が検討されている。

元銀行役員が起業した電池会社が動力源を供給しているが、エリーカの量販化の為には非技術者の元銀行員が率いる企業のほかに、より技術力のある 電池開発の専業企業の参画が必須と思われる。

サスペンション

フランスのシトロエン社同様のハイドロ・ニューマチック・サスペンションが用いられており、 シトロエンBX16Vのスフィアが流用されている。

[編集] スペック

最高速度挑戦車と高加速性挑戦車があり、スペックが若干異なる[1]

ボディー

  • 全長 - 5100mm
  • 全幅 - 1900mm
  • 全高 - 1365mm, 1415mm
  • 重量 - 2400kg(2.4トン)
  • 定員 - 5人

電池

  • 種類 - リチウムイオン
  • 容量 - 31kWh, 55kWh
  • 電圧 - 332V, 328V

モーター

  • 種類 - 永久磁石型同期式
  • 最大トルク - 100Nm ×8輪
  • 最大出力 - 60kW ×8輪
  • 最大回転数 - 12000rpm

モーターコントローラー

  • 形式 - PWM式

性能

  • 最大速度(目標)- 400km/h, 190km/h
  • 最大加速度 - 0.4G, 0.8G
  • 0→400m加速時間 - 15.3sec、11.3sec
  • 一充電走行距離 - 200km, 320km
  • 充電時間(電池容量0-70%)- 4分、30分
  • ステアリング - 電動パワーアシスト 1/2/4軸操舵

[編集] エリーカが登場したメディア

[編集] テレビ

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

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  1. ^ 特に電池の仕様、減速比が異なり、二つある場合は前者が最高速度挑戦車、後者が高加速性挑戦車、それ以外は共通。
  2. ^ エリーカを一気にメジャーにしたのがこの番組。車両製作から密着している。
  3. ^ 爆笑問題と共に登場。

[編集] 外部リンク