エリック・ファミリー
エリック・ファミリー(The Erich Family)は、アメリカ合衆国出身のプロレスラーであったフリッツ・フォン・エリックと、彼の息子および孫にあたるプロレスラーの総称である。フォン・エリック・ファミリー(The Von Erich Family)[1]フォン・エリックス(The Von Erichs)、とも呼ばれ、他にもエリック一族、エリック一家、鉄の爪ファミリー、鉄の爪家、鉄の爪一族、鉄の爪一家などとも称される。
得意技としては、総帥であるフリッツがフィニッシュ・ホールドとしたアイアン・クロー(ブレーン・クロー、鉄の爪)をはじめとする各種クロー技、およびそのアレンジ・派生技をほぼ全員が共通して使用している。また、全員がフリッツと同じく「○○・フォン・エリック」のリングネームを名乗っているが、フリッツとは異なりドイツ系のギミックは取り入れていない。
フリッツの息子たちが相次いで病死・事故死・自殺などの不穏な死を遂げたため、「呪われた家族」「呪われた一家」「呪われた一族」「呪われた親子」などとも呼ばれた時期がある。
なお、血縁関係のない、プロレス・ギミック上のファミリーとされるレスラーも存在する(詳細は後述)。この場合はファミリーに含まないことが多いが、エリック・ファミリーを「ユニット」ととらえた場合などは含むこともある。
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概要 [編集]
アメリカでナチス・ドイツ・ギミックのプロレスラーとして活躍し、テキサス州ダラス地区(NWAビッグタイム・レスリング / WCCW)のプロモーターを務めていたフリッツ・フォン・エリック(本名;ジャック・バートン・アドキッセン)は妻との間に6人の男子があった(年長者から順にジャックJr、ケビン、デビッド、ケリー、マイク、クリス)。しかし、長男は幼少期に事故死。その後、残った子たちが成長してレスラーとしてデビュー。WCCWをはじめNWAの各テリトリーやWWF、日本の全日本プロレスなどの団体で活躍した。
ところが1984年、三男のデビッドが全日本プロレス来日時に内臓疾患により急死(25歳没)。次いで1987年、五男マイクが毒素性ショック症候群による苦しみから精神安定剤の過剰摂取により服薬自殺(23歳没)。さらには1991年、六男のクリスがピストル自殺で死去(21歳没)。また1993年には、四男のケリーがコカイン他の違法薬物使用により起訴され、有罪になり、同日に自宅で拳銃自殺を図った(33歳没)。
こうしてレスラーとして活躍していた5人の子のうち4人が10年の間に相次いで病死・自殺などで怪死し、また幼くして事故死した長男を含めて6人中5人が若くして死去したため、エリック親子は「呪われた親子」というレッテルを貼られることとなった。
1997年にはフリッツ自身も癌で死去(68歳没)。残ったのは次男(プロレスラーのフォン・エリック兄弟としては長男)のケビンのみとなった。
2009年、WWEはフォン・エリック親子の功績をたたえ、フリッツ、ケビン、デビッド、ケリー、マイク、クリスの6人をWWE殿堂に迎え入れた。セレモニーにはケビンが出席し、1980年代のWCCWにおける彼らの宿敵だったファビュラス・フリーバーズのマイケル・ヘイズがインダクターを務めた。
2012年にはケビンの息子でありフリッツの孫にあたるロス・フォン・エリック(長男)とマーシャル・フォン・エリック(次男)がプロレスラーとしてデビュー(ともにプロレスリング・ノア所属)。これにより、フォン・エリック・ファミリーは親・子・孫の三世代にわたりプロレスラーとして活動することとなった[2]。また、ケリーの娘であるレイシー・フォン・エリックもファミリー初の女子プロレスラーとして2007年にデビューしており、FCWやTNAにも出場している[3]。
血縁関係のない、ギミック上の「ファミリー」 [編集]
フリッツの弟として活躍したワルドー・フォン・エリック(ウォルター・ポール・シーバー)、および彼の息子という設定でフォン・エリック兄弟の従兄弟を名乗っていたランス・フォン・エリック(ウィリアム・ヴォーン)は、あくまでもギミック上でのファミリーであり、実際の血縁関係・親戚関係はまったくない[4][5]。
系譜 [編集]
太字は存命者。
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フリッツ・フォン・エリック (1982年に引退、1997年に病死、68歳没) |
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| ジャック・アドキッセン・ジュニア (幼少期に事故死) |
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ケビン・フォン・エリック (1995年に引退) |
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デビッド・フォン・エリック (1984年に病死、25歳没) |
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ケリー・フォン・エリック (1993年に自殺、33歳没) |
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マイク・フォン・エリック (1987年に自殺、23歳没) |
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クリス・フォン・エリック (1991年に自殺、21歳没) |
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ロス・フォン・エリック |
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マーシャル・フォン・エリック |
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レイシー・フォン・エリック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚注 [編集]
- ^ 「フォン(von)」はドイツ語圏の称号。日本では省略されることが多い。
- ^ ロス・フォン・エリック&マーシャル・フォン・エリック 入団のご報告|プロレスリング・ノア公式サイト2012年7月20日閲覧。
- ^ “Women's Wrestler Profiles: Lacey Von Erich”. Online World of Wrestling. 2012年8月18日閲覧。
- ^ “Wrestler Profiles: Waldo Von Erich”. Online World of Wrestling. 2012年8月18日閲覧。
- ^ “Wrestler Profiles: Lance Von Erich”. Online World of Wrestling. 2012年8月18日閲覧。
参考文献・サイト [編集]
- Who's who in the Von Erich Family?2012年7月20日閲覧
- 荒井太郎『歴史ポケットスポーツ新聞 プロレス』大空出版、2007年
- ミスター高橋『新日本プロレス黄金時代 伝説の40番 完全解明』宝島社、2008年
外部リンク [編集]
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