エランド (動物)

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エランド
Common eland mara.jpg
エランド
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: エランド属 Taurotragus
: エランド T. oryx
学名
Taurotragus oryx Pallas, 1766
和名
エランド
英名
(Common) Eland
Taurotragus oryx distribution.png
生息域

エランド (Eland) は、アンテロープの1種。学名 Taurotragus oryxイランドとも。

近縁なジャイアントエランド (Taurotragus derbianus) と合わせてエランドと総称することもある。ジャイアントエランドと区別する場合コモンエランド (Common Eland) とも言う。(コモン)エランドとジャイアントエランドは、エランド属 (Taurotragus)、またはまれにブッシュバック属エランド亜属 (Tragelaphinae (Taurotragus)) を構成する。ただし、ジャイアントエランドをエランドの亜種とする場合もある。

語源[編集]

ヘラジカ(本来のエランド)

オランダ語ヘラジカを意味するElandが語源である。南アフリカケープ地方に入植したオランダ人が名づけた。

なお、現代の標準的なオランダ語ではElandantilope(エランドアンテロープの意味)と呼ぶ。アフリカーンス語では単にElandという。

生息域[編集]

東アフリカ南部アフリカ

特徴[編集]

肩高2メートル体重は400-900キログラムに達し、ジャイアントエランドと並び最大のアンテロープである。雌は雄の半分の体重である。

雌は黄褐色の毛皮だが、雄はやや暗い色の毛皮で、多くは体側に細く白い縞模様がある。ごくまれに黒い個体がいる。雄は喉にのどぶくろと密生した柔毛を持つ。

雌雄とも約65センチメートルに達する、ほぼまっすぐの長いを持つ。雌雄で大きな違いはないが、雌の角は雄よりやや細く、長い。

動作は俊敏で、高さ1.5メートルのも飛び越える。

体温を7まで下げ、水分の発散を抑えることができる。ラクダと同様の能力である。

生態[編集]

サバンナに住む。も食べるが主食ではなく、木の葉を主に食べる。を掘り返して食べることもある。

昼行性だが、暑い昼間はあまり活動しない。

成雌と子供30-80頭で群れを作り、広い範囲を移動する。成雄は主に単独行動するか、3-4頭の群れを作り、あまり移動しない。

1産1仔。

主な捕食者はライオンリカオン。ただし、個体数が少ないため、捕食者にとって主な獲物となることはない。

家畜化の試み[編集]

ウクライナのアスカニヤノヴァ動物園 (Askaniya-Nova Zoo)では、1948年からエランドを放牧し、採乳を行っている。

南アフリカ共和国アメリカ合衆国でも家畜化の試みがある。

脚注[編集]

  1. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group 2008. Tragelaphus oryx. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 20 June 2011.