エポーレットシャーク

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エポーレットシャーク
Océanopolis - les aquariums 009.JPG
エポーレットシャーク
Hemiscyllium ocellatum
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: テンジクザメ目 Orectolobiformes
: テンジクザメ科 Hemiscylliidae
: モンツキテンジクザメ属 Hemiscyllium
: エポーレットシャーク
H. ocellatum
学名
Hemiscyllium ocellatum
(Bonnaterre, 1788)
英名
Epaulette shark

エポーレットシャーク Hemiscyllium ocellatum (Epaulette shark)は、テンジクザメ目テンジクザメ科に属するサメ。熱帯のサンゴ礁に住む小型でおとなしいサメである。

名前は、鰓の後ろにある黒斑がエポーレット(肩章)のように見えることに由来する。

分布・生息域[編集]

Hemiscyllium ocellatum distmap.png

オーストラリアニューギニアソロモン諸島に分布する[2]。サンゴ礁や潮間帯(タイドプール)で見られる。

形態[編集]

最大全長約107cm[2]。普通は1m以下で、グレートバリアリーフにあるヘロン島の周辺では全長76cm、体重900gを超えない[1]。体型は細長い円筒形。背側には暗色の鞍状斑が並び、黒色の小斑点が散在する。とりわけ第五鰓裂の後ろにある黒色斑は大きく、白色で縁取られており、エポーレットシャークの大きな特徴である。

生態[編集]

遊泳力はあまり強くない。サンゴ礁の複雑な地形を移動するのに、胸鰭を使って歩くように移動する。

日中も餌を獲るが、暗くなってから夜明けや日没時に活発に活動する。餌は底生性のゴカイ類や貝類、甲殻類、魚類などで、成長につれて甲殻類がより主要な餌となる。

卵生。雌は14日おきに2個の卵をサンゴの間に産み落とす[1]。孵化までに要する期間は約120日で、孵化時の大きさは約15cm[2]。雄の成熟サイズは59-62cm[2]

人との関わり[編集]

水産上重要ではない。観賞用として、水族館などに需要がある。

オーストラリアにおいて、本種が多数生息するグレートバリアリーフ海洋公園では生息環境が保護されており、わずかな捕獲や混獲があるものの、個体数は安定している。一方ニューギニアの個体群は、乱獲や生息環境の減少のため危険に晒されている。ダイナマイトを使用した漁や汚染物質などによるサンゴ礁の破壊がその一因である。国際自然保護連合のレッドリストの保全状況評価では、全体としては軽度懸念 (LC, Least Concern)であるが、ニューギニア個体群に関しては準絶滅危惧 (NT, Near Threatened) と評価している。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Bennett, M.B. & Kyne, P.M. 2003. Hemiscyllium ocellatum. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4. <www.iucnredlist.org>. Downloaded on 02 December 2010.
  2. ^ a b c d Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States.
  • Hemiscylium ocellatum Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2010. FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (07/2010).