エステル (ミュージシャン)

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エステル
Estelle
エステル(2008年)
基本情報
出生名 Estelle Fanta Swaray
生誕 (1980-01-18) 1980年1月18日(44歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド 西ロンドンハマースミス
ジャンル R&B[1]ヒップホップヒップホップ・ソウル[2]
職業 歌手、ソングライター、ラッパー、音楽プロデューサー、女優
担当楽器 ボーカル
活動期間 2000年 -
レーベル Est. 1980、ワーナーアトランティック、BMG、Woah Dad、VP
共同作業者 デヴィッド・ゲッタジョン・レジェンドカーディナル・オフィシャルウィル・アイ・アムカニエ・ウエスト、カール・ハインズ、ショーン・ポール
公式サイト estelledarlings.com

エステルEstelle、本名:Estelle Fanta Swaray、1980年1月18日 - )は、グラミー賞ノミネート歴を持つイギリス歌手ラッパーソングライター音楽プロデューサー[3][4]第51回グラミー賞の最優秀歌曲賞のほか[5]、イギリスのブラック・ミュージックの祭典MOBOアワードを含む複数の賞の受賞歴を持っている[6]。2008年リリースのアルバム『シャイン』からのシングル「アメリカン・ボーイ」が大ヒット。出世曲となった。

生い立ち[編集]

エステルは、1980年にセネガルで生まれた。家族構成は、シエラレオネ育ちの母親、グレナダ出身の父親、そして9人兄妹の11人家族で、そのような中でエステルは育った。一時期家庭でゴスペルのみを聴かされていたエステルは、それに反発するように小さなラジオを枕の下に隠し持ち、ラジオを通して様々なジャンルの音楽を聴いたという。また教会でも歌を歌っていた[3]

音楽活動[編集]

2004年: アルバム『The 18th Day』[編集]

デビュー前、2003年にミックステープを発表。2004年に自身の誕生日(1月)18日から名付けたアルバム『The 18th Day』でV2レコードからデビュー。このアルバムはイギリスでは発売されたものの、エステルが願っていたアメリカ合衆国での発売は叶わなかった[3]。アルバムからのシングル「1980」、「Free」の2曲は全英シングルチャートでトップ20に入るヒットを記録した。また、MOBOアワードにも選出された。しかし作風やプロモーションなどの面でレーベルや周りの人間と対立し、レーベルを離脱することになった[3]

2008年-2009年: アルバム『シャイン』[編集]

その後、エステルは『The 18th Day』収録曲「Hey Girl」に参加していたジョン・レジェンドに音楽面でのサポートを受け、ジョンが立ち上げたレーベル「ホームスクール・レコード」の第1弾アーティストとして契約[7]。また、ジョンをエグゼクティヴ・プロデューサーに迎え、アルバムの製作を開始した。2008年にはウィル・アイ・アムワイクリフ・ジョンマーク・ロンソンスウィズ・ビーツジャック・スプラッシュといった面々を迎えて製作したアルバム『シャイン』を完成させた[3]。アルバムからのセカンド・シングル「アメリカン・ボーイ」は客演にカニエ・ウエストを迎えた楽曲で、全英シングルチャートで5週連続1位[7]、アメリカ合衆国の総合シングルチャートであるBillboard Hot 100でもロング・ヒットし、最高位9位を記録した。この楽曲で、第51回グラミー賞での最優秀歌曲賞をはじめ、様々な音楽賞における受賞および、ノミネートされた[5]

2008年12月には、新作のレコーディングを始めたことが明らかになっている[8]

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム

  • The 18th Day (2004年)
  • シャイン』 - Shine (2008年)
  • 『オール・オブ・ミー』 - All of Me (2012年)
  • True Romance (2015年)
  • Lovers Rock (2018年)

フィルモグラフィ[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Case, Wesley (2012年2月21日). “Estelle interview: R&B singer/rapper discusses heartbreak, working with Chris Brown”. Tribune Publishing. 2016年7月9日閲覧。
  2. ^ Egere-Cooper, Matilda (2007年12月7日). “Estelle: Britain's hip-hop queen is making her second bid for power”. The Independent. 2016年7月9日閲覧。
  3. ^ a b c d e 林剛 (2008年7月3日). “ジョン・レジェンドも惚れ込んだ才能の輝き……ロンドンのストリートに育まれたタフでソウルフルな黒い宝石が、いよいよ世界へ向けて誇り高き光を放つ!”. Bounce.com. タワーレコード. 2009年2月6日閲覧。
  4. ^ Estelle / エステル プロフィール ワーナーミュージック・ジャパン 2009年2月6日閲覧.
  5. ^ a b “グラミー賞 カニエ&エステル、マイリー・サイラスらの出演決定”. MTV News (MTVジャパン): pp. pp.1. (2009年2月4日). https://web.archive.org/web/20090209010158/http://www.mtvjapan.com/news/music/15172/1/ 2009年2月6日閲覧。 
  6. ^ Ako, Suzuki (2008年9月12日). “MOBOアワーズ、ノミネート発表”. BARKS (ソフトバンククリエイティブ). https://www.barks.jp/news/?id=1000043323 2009年2月6日閲覧。 
  7. ^ a b “ロンドン出身のニューカマー、エステルが日本上陸”. MTV News (MTVジャパン): pp. pp.1. (2008年6月19日). https://web.archive.org/web/20160305212127/http://www.mtvjapan.com/news/music/13444/1/ 2009年2月6日閲覧。 
  8. ^ “グラミー候補エステル、次作は「過激」?”. notrax.news (notrax). (2008年12月15日). http://notrax.jp/news/detail/0000005810.html 2009年2月6日閲覧。 

外部リンク[編集]