エオデンドロガレ

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エオデンドロガレ
地質時代
始新世中期
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 登木目 Scandentia
: ツパイ科 Tupaiidae
: エオデンドロガレ属 Eodendrogale
学名
Eodendrogale Tong, 1988[1]
  • E. parvum

エオデンドロガレ (Eodendrogale) は、始新世中期のアジアに生息していた樹上性の小型哺乳類である。哺乳綱登木目ツパイ科に属する。

ツパイ目としては、既知で最古の化石記録である[2]。発見されたのが複数の臼歯のみであるため、骨格の詳細はわかっていない。その形態は細部は異なるものの、現生のホソオツパイ属 Dendrogale に似るが、やや小型である[2]。そこから推定される頭胴長は、ホソオツパイとの比較から10数cm程度とされる。

初期のツパイ目の化石記録としては、始新世及び中新世中国と、パキスタン新第三紀地層から発見されたものが知られている[2]

脚注[編集]

  1. ^ The Taxonomicon
  2. ^ a b c 『絶滅哺乳類図鑑』 72頁

参考文献[編集]

  • 富田幸光『新版 絶滅哺乳類図鑑』伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2011年、71,72頁。ISBN 978-4-621-08290-4