エイドリアン・ブローナー

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エイドリアン・ブローナー
Adrien Broner with his new belt.jpg
WBC世界ライト級王座獲得後、トレーナーのスタッフォード、デ・ラ・ホーヤホプキンスらとともに(2012年11月)
基本情報
本名 エイドリアン・ブローナー
通称 The Problem(問題児、厄介者)
階級 ウェルター級
身長 170cm
リーチ 180cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 1989年7月28日(25歳)
出身地 オハイオ州シンシナティ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 31
勝ち 29
KO勝ち 22
敗け 1
無効試合 1
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エイドリアン・ブローナーAdrien Broner、男性、1989年7月28日 - )は、アメリカ合衆国プロボクサーオハイオ州シンシナティ出身。元WBO世界スーパーフェザー級王者。元WBC世界ライト級王者。元WBA世界ウェルター級王者。世界3階級制覇王者。オスカー・デ・ラ・ホーヤゴールデンボーイプロモーションズ所属。トレーナーはマイケル・スタッフォード。未婚だが5人の子供がいる[1]。自身のセックス行為中の映像や便器にドル紙幣を流す映像をインターネットで公開するなどの奇行、ツイッターの物議を醸す書き込みやインタビューでの過激な発言で何度となく騒動を引き起こしている[2]

全勝で5階級制覇を達成した天才ボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニアの「再来」と言われる[3]

来歴[編集]

アマチュア時代には、全米選手権やゴールデングローブスなどで目立った結果は残せなかったが、300戦以上戦った経験を持っている。

2008年5月31日、プロデビュー。初回KO勝ち。

2010年6月9日、カルロス・クラウディオ(プエルトリコ)とWBCインターコンチネンタルスーパーフェザー級ユース王座決定戦で対戦し、6回終了TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2011年1月15日、ジョン・レヴィッシュ(アメリカ)とWBC全米ライト級王座決定戦を行い、初回終了TKO勝ちを収め王座を獲得した。

2011年3月5日、カリフォルニア州アナハイムにあるホンダセンターにて、サウル・アルバレス対マシュー・ハットンの前座で元WBO世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)とWBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦で対戦し、3-0(2者が96-94、99-91)の僅差判定で勝利を収め王座を獲得した。この試合はブローナーが初めての苦戦を演じ、試合はポンセ・デ・レオンの勝ちという声が多かった。

2011年6月18日、メキシコハリスコ州トラホムルコ・デ・スニガアレナVFGにてサウル・アルバレス対ライアン・ローズの前座でWBA世界同級1位ジェイソン・リーツォー(アメリカ)とWBC全米スーパーフェザー級王座決定戦を行い、初回TKO勝ちで王座を獲得した。

2011年11月26日、シンシナティにあるU.S.バンク・アリーナにて、WBOランキング6位のヴィセンテ・マーティン・ロドリゲス(アルゼンチン)とWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を行い、ロドリゲスを徹底的に打ち込み3回KO勝ちで王座を獲得した[4]

2012年2月25日、セントルイスにあるスコットトレード・センターにてデボン・アレクサンダーVSマルコス・マイダナの前座でWBO世界同級1位の指名挑戦者エロイ・ペレス(アメリカ)と初防衛戦を行い、4回ボディショット一撃でダウンを奪うとペレスは起き上がる事が出来ずレフェリーがカウント途中でストップし初防衛に成功した[5]

2012年7月21日、シンシナティU.S.バンク・アリーナにて、ビセンテ・エスコベド(アメリカ)と2回目の防衛戦を行うはずだったが、前日計量でブローナーが体重超過となり王座を剥奪され、エスコベドが勝った場合のみ新チャンピオンという変則試合となった。試合はブローナーが打ちまくってエスコベド陣営のタオル投入で試合が終了し5回2分42秒TKO勝ちとなった[6]

2012年11月17日、ニュージャージー州アトランティックシティボードウォーク・ホールにてWBC世界ライト級王者アントニオ・デマルコ(メキシコ)と対戦。8回にあまりダウンをすることが無いデマルコからダウンを奪う、デマルコは起き上がるもデマルコ陣営はレフェリーに降参を申請し終了となり、8回1分49秒TKO勝ちで2階級制覇を果たした[7]

2013年2月16日、アトランティックシティにあるボードウォーク・ホールにて元WBA世界スーパーライト級王者ゲビン・リース(イギリス)と対戦し、4回にダウンを奪うと5回に左ボディアッパーでダウンを奪いリースを10カウント寸前まで追い詰めた。最後は連打をまとめてリース陣営のタオル投入による5回2分59秒TKO勝ちで初防衛に成功した[8]

2013年6月22日、ニューヨーク州ブルックリン区バークレイズ・センターにて、いきなり階級を2階級上げてWBA世界ウェルター級王者 ポール・マリナッジ(アメリカ)と対戦し、2-1(115-113、113-115、117-111)の判定勝ちで飛び級での3階級制覇を果たした[9]。試合後はブローナーとマリナッジがインタビューで舌戦を繰り広げた。

2013年11月6日、ブローナーはWBC世界ライト級王座とWBA世界ウェルター級王座を保持しているが、WBCのルールでは同時に複数階級の王座を保持することを禁じている。このためWBC総会で12月14日の試合後までにどちらを手放すか決めるよう指令が出された[10]

2013年12月14日、テキサス州サンアントニオアラモドームに観衆11,312人を動員して[11]、元WBA世界スーパーライト級王者マルコス・マイダナ(アルゼンチン)とWBA世界ウェルター級王座の初防衛戦を行い、2回と8回にダウンを奪われ(8回にマイダナは故意に頭突きをしたとして1点減点されている)プロ初黒星となる0-3(110-115、109-116、109-117)の判定負けを喫し王座から陥落した[12][13]

2014年1月、防衛をする意思を示さなかったことでWBC世界ライト級王座をWBCにより剥奪される[14]

2014年5月3日、MGMグランド・ガーデン・アリーナに初登場。フロイド・メイウェザー・ジュニアVSマルコス・マイダナの前座で階級を1階級下げてカルロス・モリナWBAインターナショナルスーパーライト級王座決定戦を行い、10回3-0(99-91、98-92、100-90)の判定勝ちで再起に成功した[15]。しかし試合後にリング上で行われたインタビューで、メキシコ人を侮辱する言葉を使ったため、WBCが人種差別的な発言と問題視、ブローナーが発言の意図を説明するか謝罪をするまで、WBCが認可するタイトルマッチへの出場禁止及びWBCランキングから除外するサスペンド処分を下した[16][17](ブローナーがネバダ州アスレチックコミッションの公聴会で謝罪をしたことで同年7月にWBCはこの処分を解除する[18])。

2014年9月6日、シンシナティのU.S.バンク・アリーナにて2戦連続のWBAインターナショナルスーパーライト級王座決定戦でエマニュエル・テイラーと対戦し、12回にダウンを奪い、12回3-0の判定勝ちを収めた[19]

戦績[編集]

  • プロボクシング:29戦28勝 (22KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2008年5月31日 1R 0:32 KO アランテ・デービス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 プロデビュー戦
2 2008年8月30日 1R 1:20 TKO デビッド・ウォーレン・ホフマン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
3 2008年9月27日 1R 2:11 TKO ラモン・フローレス メキシコの旗 メキシコ
4 2008年11月22日 6R 0:33 TKO テランス・ジェット アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
5 2008年12月6日 1R 1:14 TKO スコット・フォーニー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 2009年1月24日 6R 判定3-0 ホセ・アルフレド・ルーゴ メキシコの旗 メキシコ
7 2009年3月14日 6R 判定 エリック・リッカー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
8 2009年4月4日 4R 0:23 TKO アンヘル・ロドリゲス メキシコの旗 メキシコ
9 2009年5月8日 8R 判定2-0 フェルナンド・キンテロ メキシコの旗 メキシコ
10 2009年6月27日 6R 2:58 KO ウィリアム・キケット オーストラリアの旗 オーストラリア
11 2009年8月22日 1R 1:37 TKO エドガー・ポルティリョ メキシコの旗 メキシコ
12 2009年9月5日 3R 3:00 KO ヘンリー・ホワイト・Jr アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
13 2009年11月28日 1R 2:58 TKO トミー・アテンシオ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
14 2010年1月23日 4R 0:14 TKO ロベルト・アセベド プエルトリコの旗 プエルトリコ
15 2010年5月14日 1R 3:00 TKO ラファエル・ロラ ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
16 2010年6月19日 6R 3:00 TKO カルロス・クラウディオ プエルトリコの旗 プエルトリコ WBCインターコンチネンタルスーパーフェザー級ユース王座決定戦
17 2010年9月4日 2R 1:48 TKO ギュレルモ・サンチェス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
18 2010年11月6日 1R 1:34 TKO イリド・フリオ コロンビアの旗 コロンビア
19 2011年1月15日 1R 3:00 TKO ジョン・レヴィッシュ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC全米ライト級王座決定戦
20 2011年3月5日 10R 判定3-0 ダニエル・ポンセ・デ・レオン メキシコの旗 メキシコ WBOインターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦
21 2011年6月18日 1R 2:58 TKO ジェイソン・リーツォー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBC全米スーパーフェザー級王座決定戦
22 2011年11月26日 3R 1:43 KO ビセンテ・マルチン・ロドリゲス アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦
23 2012年2月25日 4R 2:24 KO エロイ・ペレス アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBO防衛1
24 2012年7月21日 5R 2:45 TKO ビセンテ・エスコビド メキシコの旗 メキシコ WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦/王座剥奪
25 2012年11月17日 8R 1:49 TKO アントニオ・デマルコ メキシコの旗 メキシコ WBC世界ライト級タイトルマッチ
26 2013年2月16日 5R 2:59 TKO ゲビン・リース イギリスの旗 イギリス WBC防衛1
27 2013年6月22日 12R 判定2-1 ポール・マリナッジ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBA世界ウェルター級タイトルマッチ
28 2013年12月14日 12R 判定0-3 マルコス・マイダナ アルゼンチンの旗 アルゼンチン WBA王座陥落
29 2014年5月3日 10R 判定3-0 カルロス・モリナ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBAインターナショナルスーパーライト級王座決定戦
30 2014年9月6日 12R 判定3-0 エマニュエル・テイラー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBAインターナショナルスーパーライト級王座決定戦

獲得タイトル[編集]

犯罪・トラブル[編集]

大変素行が悪いことで有名。この項目で表記されている以前にも逮捕されているが、2007年以前は18歳未満のため公式文書が公開されていない。

2007年4月3日、重強盗罪で逮捕される。その後2度に渡り重傷害罪で逮捕され、ブローナーは未成年であったが罪の重さから成人扱いで起訴される。8月17日、三度、重傷害罪で逮捕される[20]

2008年9月、銃の不許可携帯で逮捕される。12月、裁判の証人を脅したとして逮捕される[20]

2010年3月9日、友人と共謀し女性の顔を殴り、女性の財布から現金を抜き取ったとして逮捕される[21]

2012年12月21日、暴行罪で逮捕される[20]

2013年3月19日、マイアミのホテルで深夜3時30分頃に男と喧嘩になり、喧嘩を止めに来た警備員の腕をブローナーが噛んだとして逮捕、拘留されるが、1500ドルの罰金を支払い解放される[22]

2014年5月1日、ブローナーがセックス行為中の映像を許可無くインターネット上で公開したとして、相手をした23歳の女性からプライバシーの侵害及び精神的苦痛を被ったとして訴訟を起こされる[2]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Adrien’s Problem: Broner Plays Race Card, Suggests African American Boxers Don’t Get Credit”. BoxingInsider (2012年10月5日). 2014年1月29日閲覧。
  2. ^ a b Adrien Broner Sued By Woman From His Sex Tape”. BoxingScene.com (2014年5月7日). 2014年5月8日閲覧。
  3. ^ 内山、粟生のライバル王者...ブローナー nikkansports.com 2012年2月1日
  4. ^ ブロナー、鮮烈KO勝利 WBO・J・ライト級決定戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2011年11月27日
  5. ^ ブロナー防衛、マイダーナは敗れる ボクシングニュース「Box-on!」 2012年2月26日
  6. ^ 計量失格ブロナー、TKO勝ち ボクシングニュース「Box-on!」 2012年7月23日
  7. ^ ブロナー、デマルコ倒し2階級制覇 ボクシングニュース「Box-on!」 2012年11月19日
  8. ^ ブロナー 2度倒しTKO防衛 ボクシングニュース「Box-on!」 2013年2月18日
  9. ^ ブローナーが2-1判定でマリナージ下す ボクシングニュース「Box-on!」 2013年6月23日
  10. ^ WBC announces mandatory fights”. ESPN.com (2013年11月6日). 2013年11月5日閲覧。
  11. ^ Maidana unloads, upsets Broner”. ESPN.com (2013年12月14日). 2014年1月3日閲覧。
  12. ^ Maidana Stops Broner in San Antonio WBA公式サイト 2013年12月15日
  13. ^ ブローナー2度ダウンし初黒星 マイダナ戴冠 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年12月15日
  14. ^ “[http://www.boxingnews24.com/2014/01/broner-stripped-of-wbc-135-lb-title-omar-figueroa-the-new-champion/ Broner stripped of WBC 135 lb. title; Omar Figueroa the new champion Read more at http://www.boxingnews24.com/2014/01/broner-stripped-of-wbc-135-lb-title-omar-figueroa-the-new-champion/#WBjlsHJ3XL14006V.99]”. BoxingNews24.com (2013年1月27日). 2014年1月28日閲覧。
  15. ^ ブローナーがS・ライト級で再起、モリナに判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月4日
  16. ^ WBCがブローナーを差別発言でサスペンド Boxing News(ボクシングニュース) 2014年5月8日
  17. ^ WBC Suspends Adrien Broner Over 'Mexican' Swipe”. BoxingScene.com (2014年5月7日). 2014年5月8日閲覧。
  18. ^ WBC lifts suspension against Adrien Broner”. The Ring (2014年7月16日). 2014年7月21日閲覧。
  19. ^ ブローナーがテイラーと再起第2戦 9.6シンシナチ Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月15日
  20. ^ a b c Adrien Broner’s Arrest Record : A Courthouse Regular”. Leave it in the Ring Radio (2013年3月24日). 2013年12月27日閲覧。
  21. ^ Adrien Broner Facing a Robbery Charge in Ohio”. BoxingScene.com (2010年3月29日). 2013年3月25日閲覧。
  22. ^ Adrien Broner, Boxer, Arrested For Biting Man In Miami Beach”. HuffingtonPost.com (2013年3月19日). 2013年3月25日閲覧。

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
リッキー・バーンズ
第18代WBO世界スーパーフェザー級王者

2011年11月26日 - 2012年7月21日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
ローマン・マルチネス
前王者
アントニオ・デマルコ
第37代WBC世界ライト級王者

2012年11月17日 - 2014年1月27日(剥奪)

空位
次タイトル獲得者
オマール・フィゲロア
前王者
ポール・マリナッジ
第87代WBA世界ウェルター級王者

2013年6月22日 - 2013年12月14日

次王者
マルコス・マイダナ