エイチ・アイ・エス

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株式会社エイチ・アイ・エス
H.I.S. Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 9603 2002年12月11日上場
略称 HIS
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:163-6029
東京都新宿区西新宿六丁目8番1号
住友不動産新宿オークタワー29階
設立 1980年昭和55年)12月19日
(株式会社インターナショナルツアーズ)
業種 サービス業
事業内容 旅行事業(海外旅行及び国内旅行)及びその付帯事業
代表者 平林 朗(代表取締役社長)
資本金 68億82百万円
発行済株式総数 3426万1468株
売上高 連結:4794億78百万円
単独:3838億16百万円
(2013年10月期)
営業利益 連結:118億43百万円
単独:31億26百万円
(2013年10月期)
純利益 連結:89億03百万円
単独:24億85百万円
(2013年10月期)
純資産 連結:906億80百万円
単独:529億14百万円
(2013年10月31日現在)
総資産 連結:2159億13百万円
単独:1427億44百万円
(2013年10月31日現在)
従業員数 連結:9,026人 単独:4,428人
(2013年10月31日現在)
決算期 10月31日
主要株主 澤田 秀雄 28.01%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 8.97%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.22%
(2013年10月31日現在)
主要子会社 (株)オリオンツアー 100%
(株)クルーズプラネット 100%
ハウステンボス(株) 66.7%
外部リンク http://www.his.co.jp/
特記事項:観光庁長官登録旅行業第724号
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株式会社エイチ・アイ・エス: H.I.S. Co., Ltd.)は、旅行業法に基づく旅行業者である。

概説[編集]

創業者兼初代社長は澤田秀雄

「ツーリズムを通じて、世界の人々の見識を高め、国籍、人種、文化、宗教などを超え、世界平和・相互理解の促進に貢献する」という企業理念のもと、海外旅行および国内旅行の企画・販売・手配を行う総合旅行会社。

旅行業界のベンチャーとして、格安航空券をはじめ、オーストラリアでのホテル事業、また1996年には航空会社・スカイマークエアラインズの設立を発表(1998年定期運航開始。その後グループ外となり「スカイマーク株式会社」に社名変更)するなど、新たなチャレンジを繰り返してきた。

日本国外への格安航空券の販売が主であるが、現社名に変更された1990年頃から自社企画の海外パッケージツアー商品も販売するようになり、グループのホテルなども持つようになる。

2009年時点では格安航空券のほか、日本国外を主体とした比較的価格の安いパッケージツアー商品、フリープラン商品を中心に発売している。国外への格安航空券の販売で拡大してきた背景上、国内旅行の取扱いが極端に少なく、また国内旅行取扱い可能の営業所も少ない。

日本の大手旅行会社の中では、このH.I.S.とJTB(JTBはJR各社が株主であるが、系列やグループ企業ではない)は鉄道会社系ではない。

日本国内には273店舗の営業所(直営ではない「特約代理店」を7店舗含む)がある。2009年4月現在、山陰地方には鳥取県米子市の山陰営業所1箇所のみで、一時期松江市に営業所を設けていた時期もあるが、島根県には営業所は存在しない。

日本国外には、76都市100拠点のネットワークを有し、日本の旅行会社では唯一ソウル支店がある。

バリ島インドネシア)やプーケット島タイ)といった新興リゾート地のシェアはJTBを含め、日系旅行会社の中で群を抜いてトップである反面、ハワイなどの伝統的な観光地のシェアはまだまだ少ない。

なお、社名のH.I.Sについては諸説があり、主に以下の説が有力説となっている。

  • ブランド説

チケットのブランド名が当時、「Hide International Service」であったから。なお、「Hide」とは、創業者である澤田秀雄の「秀」を意味する。

  • スローガン説

スローガンが当時、「Highest International Standards」、「最も優れた世界標準」であったから。

航空会社[編集]

2012年12月4日、タイに国際チャーター便専用の航空会社を設立したと発表した[1]。社名は当初、アジア・パシフィック・エアラインズを予定していたが、アジア・アトランティック・エアラインズとして設立された。2013年7月から、中型機であるボーイング767-300ER 2機で運航する。

ブランド[編集]

  • 秀インター - 同社の一番の強みである、航空券単体での販売ブランド。「秀」は現会長・澤田秀雄の名に由来する。
  • Ciao(チャオ) - 航空券と宿泊および現地送迎等、旅の基本パーツがセットになったパッケージツアーブランド。自由旅行が主体で、一番の売れ筋商品。キャッチフレーズは「我がまま、気まま、チャオな旅」。
    • Ciaopresso(チャオプレッソ) - 2009年から新たに登場したブランド。Ciaoの中でも観光や食事が組み込まれた充実コースを分離・単体化させた。後述するimpresso同様、価格保証を敷いている点に特徴がある。
    • Premium Ciao(プレミアム・チャオ) - Ciaopressoとともに登場した新ブランド。ゆとりやこだわりを重視し、値段設定が高めになっている。
  • impresso(インプレッソ) - 添乗員が同行するツアー。あらかじめ食事や観光が組み込まれている。ホテルのランクアップなど、ほとんどのプランでアレンジが可能であるほか、価格保証を敷いている。2007年には、ゆとりとこだわりを重視した"impresso PREMIUM(インプレッソ プレミアム)"を販売開始。
  • Extage(エクステージ) - 全コースビジネスクラスファーストクラス利用、プライベート感を重視した専用車送迎、ラグジュアリーホテルを厳選した、ワンランク上のパッケージツアーブランド。格安旅行のイメージの強いH.I.S.にあって異色のブランドといえるが、こちらの人気も根強い。プライベートジェットなども取り扱っている。
  • Worldwide Hotels(ワールドワイドホテルズ) - ホテル単体での販売ブランド。「秀インター」と合わせて手配することも可能で、自由な組み合わせが可能。ツアーの送迎は要らないといった顧客からのニーズも高い。公式サイトからは、24時間オンライン予約が可能。
  • かいと - 国内旅行のツアーブランド。航空機またはバスを利用したプランが中心。人気アーティストのコンサートイベントと観光を合わせたプランなども積極的に展開。JR利用プランは近畿日本ツーリストグループの「メイト」との共同商品が多く、当該プランでの契約乗車票(いわゆる「マル契」)はH.I.S.では基本的にJRの乗車券類を取り扱っていない[2]ため近畿日本ツーリストのマルス端末で発券されることから、受取に日数がかかる。また、国内旅行を取り扱っているのは大型店舗に限られている。
  • No.1 TRAVEL(ナンバーワントラベル) - 日本在住の外国人向け海外航空券ブランド。新宿・池袋・横浜・大阪・名古屋・福岡の店舗は原則「ACROSS No.1 TRAVEL」ブランド(H.I.S.が吸収合併した旧エーティービーの店舗)でH.I.S.直営、渋谷・関内の店舗は「No.1 TRAVEL」ブランドで子会社のナンバーワントラベル渋谷が運営。

略歴[編集]

  • 1980年昭和55年) - 株式会社インターナショナルツアーズ設立。
  • 1990年平成2年) - 商号株式会社エイチ・アイ・エスに変更。
  • 1995年(平成7年) - 日本証券業協会の開設する店頭売買有価証券市場(ジャスダック)に登録。
  • 1996年(平成8年) - スカイマークエアランズ株式会社(現・スカイマーク株式会社)を設立(2005年以降、グループ外)。
  • 2002年(平成14年) - 株式会社東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2004年(平成16年) - 東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 2006年(平成18年) - 2005年(平成17年)度の海外旅行取扱人数(単独決算ベース)において、JTBを抜いて、旅行業界首位となる。
  • 2006年(平成18年)11月 - インバウンド会社 「株式会社 エイチ・アイ・エス エクスペリエンス ジャパン」を設立(2010年に本社へ統合)。
  • 2008年(平成20年)5月 - 大手旅行業者では初めて、すべての商品の料金表示で、燃油サーチャージを含めた総額で表示する。
  • 2010年(平成22年)4月 - 経営難で赤字の長崎ハウステンボスを子会社化。
  • 2011年(平成23年) - 2011年3月期の海外旅行取扱高において、JTBグループを抜いて、旅行業界首位となる。
  • 2012年(平成24年)7月 - 九州産業交通ホールディングスを子会社化。

営業所・支店[編集]

グループ会社[編集]

2007年10月31日現在で連結子会社72、非連結子会社22、持分法適用関連会社3、持分法非適用関連会社6である。なお、エイチ・アイ・エス協立証券株式会社(現・澤田ホールディングス株式会社)は2001年株式を取締役会長の澤田秀雄へ譲渡したため、グループから外れている。

連結子会社・関連会社[編集]

ほか

また、かつて完全子会社の一つとして株式会社エーティービーがあったが、業績不振により2008年限りで解散した。

持分法適用関連会社[編集]

その他[編集]

  • 海外旅行経験が入社の条件の一つとなっている。
  • 国内のJRや私鉄の乗車券類は取り扱っていないが、JR利用パッケージツアーは取り扱っている。
  • 毎年1月に開催される「初夢フェア」をはじめとしてフェアやセールなどが多い。小規模なものを含めると月2回ほどのペースで行われている。
  • 2009年7月にフジテレビ系列で放送された『FNSの日26時間テレビ 2009 超笑顔パレード 爆笑!お台場合宿!!』では、恒例イベントとして開催しているFNS局対抗戦の2009年版として開催した「FNS27局対抗!三輪車12時間耐久レース」の優勝賞品としてH.I.S.が贈るイタリア旅行が懸けられていた。正式名は「海外旅行業者のH.I.Sが贈る日本で唯一のオフィシャル権公認ツアー『映画・アマルフィのロケ地と4つの世界遺産を回るイタリア周遊8日間の旅』」であった。一部の視聴者からはRoad to ITALYと言われるほどに大会は人気を博して翌年の2010年も開催が決定した。
  • 2007年3月20日には、スルガ銀行と共同で「ワールドキャビット」を発行開始。これは、スルガ銀行で既に発行している「SURUGA VISAデビットカード」がベースとなっており、申込は、エイチ・アイ・エス側に対して行う(同時にスルガ銀行マイ支店の口座開設手続きを行う)。ただし、商品性は大きく変わらない[4]
  • 自社発行の「スカイウォーカーカード」で支払うと、ポイントが貯まり、一定ポイントでH.I.S.商品券と交換できるほか、一般クレジットカードに関しては、従来オンラインでしか取扱いができなかったが、2008年6月から予約センター、大型店舗など、オンライン以外でも順次取り扱いを開始している。
  • 千葉商科大学サービス創造学部の公式サポーター企業

トルコツアーバス事故[編集]

2006年10月17日夜、H.I.S.主催のツアー「お得にトルコ周遊9日間」でトルコを旅行していた日本人ツアー客を乗せたバス横転事故を起こし、乗客1名が死亡、23名が重軽傷を負った。事故原因は、雨によるスリップのためと当局から発表された。遺族・被害者側はH.I.S.側を2009年6月25日民事で提訴した。

テレビコマーシャル[編集]

2005年頃からCMキャラクターに出演当時に注目されている著名人等を起用した広告を展開し、幅広い年代層にアピールしている。

出演者

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]