ウンベルト・ノビレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ウンベルト・ノビレ(1926年)

ウンベルト・ノビレ(Umberto Nobile, 1885年1月21日 - 1978年7月30日)は、イタリア王国探検家軍人飛行船の権威者。

1926年ロアール・アムンセンリンカン・エルズワースとともに飛行船ノルゲ号北極海横断に成功した。これで将軍に昇進して1928年には、北極点到達という大きな望みを持って、飛行船イタリア号で16名の隊員たちと出発した。

しかし極点到達後の5月25日、飛行船は極氷の中に墜落して、ゴンドラ部分と気嚢部分が分離してしまった。ノビレら生存者は脱落したゴンドラ部分に居たが、気嚢部分に残っていた隊員達の行方は今もわからない。この事故はいち早く世界中に配信され、北半球中の救助隊が動き始める。生存者たちは飛行船の無線機でSOSを発信、さらにアニリンでテントを赤く染めて目印とし、救助を待った。

その結果6月20日彼らは捜索隊に発見され、24日にエイナー・ルンドボルイが操るスウェーデン機が着陸しひとまずノビレだけが救出された。飛行機には一人しか同乗できず、またルンドボルイがノビレに「救出活動が混乱しているため、あなたが先に帰って指揮を執るべきだ」と意見したからとされている。ルンドボルイは帰還後再度救助に向かったが、事故を起こし二重遭難、他の遭難者を置いてノビレだけが脱出したという印象を強めてしまった。結局北欧諸国やソ連によって他の生存者も救出されたが、ノビレだけが最初に助けられたことが大問題となり将軍位も剥奪され、公職からも追放された。そのため1930年代は祖国を捨ててソ連で飛行船開発に携わり、1939年以降はアメリカに移り住み生涯を終えた。

なお、アムンセンは彼の捜索中に行方不明となった。

[編集] 関連作品

[編集] 外部リンク