ウォールフラワー

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ウォールフラワー
著者 スティーブン・チョボスキー
原題 The Perks of Being a Wallflower
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ジャンル ジュブナイル/書簡体小説
出版社 アメリカ合衆国の旗 MTV Books
日本の旗 角川書店
出版日 アメリカ合衆国の旗 1999年2月1日
日本の旗 2001年4月27日
出版形式 印刷 (ペーパーバック)とオーディオブック
ページ数 256ページ (初版)
224ページ (第2版)
365ページ (日本語版)
ISBN 0-671-02734-4
OCLC 40813072
813/.54 21
LC分類 PS3553.H3469 P47 1999

ウォールフラワー』(The Perks of Being a Wallflower)はアメリカ人作家スティーブン・チョボスキー著の書簡体小説である[1]MTVによって1999年2月1日に発売された。仮名でチャーリーという10代の男子が、見知らぬ誰かに手紙を送る。一連の手紙の中にチャーリーの人生の様々な場面が描かれる[2]

主に、思春期に体験する気まずい時や内気な時をテーマにしている。頻繁にこの本では薬物乱用が取り上げられ、チャーリーが実際に体験する[3]。また、話が展開するにつれて様々な種類の文学映画が登場し、これらの意味が論議されている。

この本はアメリカ図書館協会が選ぶ『2009年度最も推奨する本』でトップ10の中で第3位を獲得した。推奨理由は書籍に込められた、薬物、同性愛、セックスと自殺に対する精神的療法のためである[4]

ストーリー[編集]

1991年8月に仮名のチャーリーが見知らぬ誰かに「いまこうして手紙を書いてるのは、きみは人の話をちゃんと聞いてくれる人で、例のパーティーでも寝ようと思えばそうできたのに手を出してこなかった、ってある女の子が言ってたからなんだ・・・」という内容で手紙を書き始めるところから始まる。手紙を書くにあたって彼は、その女の子やチャーリーが誰なのかを見つけださないでくれと頼む。

舞台はピッツバーグの郊外で、時はチャーリーが高校1年生である1991年から1992年の学期。チャーリーは誰からもいることすら気づかれない『ウォールフラワー』である。彼は型破りの考えをし、冒頭では恥ずかしがりやで人気者ではない。チャーリーは高校に入学したばかりで、彼の兄はペンシルバニア州立大学にフットボールの奨学金で進学し、チャーリーの姉は高校の最上級生。本の冒頭で、彼の唯一の親友マイケルが自殺を行い、チャーリーは一人で進学しないといけなくなった。チャーリーはよく彼の叔母へレンのことを言及している。彼にとっては『世界中で一番好きな人』だが、後半であるカンケイを持っていたことが判明し、チャーリーは叔母について話せなくなる。入学してすぐ、チャーリーは一目ぼれしたきれいな女の子サムと彼女のゲイの義理の兄弟のパトリックと出会う。彼のサムへの想いが強まるにつれ、チャーリーに対して恋愛感情がないサムは嫌がることなく、パトリックと共にどのように感情を抑えるかアドバイスする。サムとパトリックを通じてチャーリーは多くの人、音楽と薬物に出会う。 一方で彼の英語の先生ビルは彼に本を紹介し、授業に出ないで単位を与えるため読んだ本について感想文を書かせる。チャーリーはメアリー・エリザベスと付き合い始めるが、最終的に別れる。本の終わりに、チャーリーは過去にヘレンおばさんに性的虐待を受けていたと思い出し、精神病院に2ヶ月間入院する。

登場人物[編集]

  • チャーリー: 見知らぬ誰かに手紙を書き、その内容を音読する。この本の主人公。
  • チャーリーの両親
  • ヘレンおばさん: チャーリーの叔母。チャーリーにとっての『世界中で一番好きな人』だが、後に実は性的な「イタズラ」を彼にしていたことが判明する。
  • チャーリーの姉: 人気を保つため、チャーリーを煙たがる。
  • チャーリーの兄: 冒頭でアメフトの奨学金で大学に進学する。
  • マイケル: 中学校時代のチャーリーの親友。自殺している。
  • パトリック: チャーリーの親友。チャーリーの自己発見を義理の妹サムと一緒に手伝う。
  • サム: パトリックの義理の妹でチャーリーの親友。チャーリーが恋する人。
  • ビル: チャーリーの国語の先生。よく本を使う。チャーリーに一目置いており、本の感想文を書かせることによって現実逃避させ、彼の人生を変える。
  • メアリー・エリザベス: サムとパトリックを通じて出会った、チャーリーの初めての彼女。

チャーリーのリスト[編集]

文学[編集]

チャーリーの英語の教師、ビルが課題として読ませる。チャーリーはこれらの本をお気に入りと評している。

またE・E・カミングスによる詩、ランディ・シルツ著の『カストロ通りの市長』、アン・ライスの本や、映画『レッズ』に登場する女性作家エマ・ゴールドマンのような人物が言及されている。

映画とテレビ番組[編集]

言及される映画:

言及されるテレビ番組:

音楽[編集]

言及される音楽:

ヴィレッジ・ピープルブロンディジム・モリソンジョン・レノンスリッツビリー・ホリデイといった他のアーティストも言及されているが、曲目については言及されていない。

映画[編集]

映画制作会社Mr. Muddはサミット・エンターテインメント配給でこの本を映画化すると発表した。Mr. Mudd側の製作者ジョン・マルコヴィッチ、リアン・ハルフォンとラッセル・スミスは映画用脚本製作と製作指示のためスティーブン・チョボスキーを雇った。撮影はペンシルバニア州ワシントン郡ピーターズ・タウンシップで終了した。出演陣はローガン・ラーマン(チャーリー役)、エズラ・ミラー(パトリック役)とエマ・ワトソン(サム役)である[5]

参考文献[編集]

  1. ^ Marty Beckerman. “An Interview with Stephen Chbosky” (英語). Word Riot. Word Riot. 2012年5月27日閲覧。
  2. ^ The Perks of Being a Wallflower:Synopses & Reviews”. Powell's City of Books. Powells.com. 2012年5月27日閲覧。
  3. ^ The Perks of Being a Wallflower”. Indiebound.org. American Booksellers Association. 2012年5月27日閲覧。
  4. ^ http://www.ala.org/ala/issuesadvocacy/banned/frequentlychallenged/21stcenturychallenged/2009/index.cfm
  5. ^ Kristy Puchko. “The Perks Of Being A Wallflower Lands Release Date” (英語). Cinema Blend. Cinema Blend LLC. 2012年5月27日閲覧。

外部サイト[編集]