ウエス

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ウエス (Waste) とは、機械類のを拭き取ったり、汚れ不純物などを拭き取ってきれいにするために用いるである。

概要[編集]

ウエスは、Waste(英語ウェイスト:無駄・くず・ぼろ・廃棄物)から、訛ってウエスと呼ばれるようになった。

一般に「ウエス」は機械器具類の清掃に用いられる布切れを指す[1]

もともと古着や古布を再利用(再使用)して雑巾がわりにするものである。また、分別収集などゴミを資源として収集する制度が盛んな地域では、古着・布製品として収集されたものの一部がウエスとして流通している。これらは主に工業分野で、機械設備を整備するために利用されている。また、布製品の製造過程で出るはぎれもこういったウエスに利用される。

ただし工業用のそれを別とすると、機械全般に使用するものとしては専用に作られたものが使われ、これがウエスと呼ばれることもある。こういった専用のものでは、用途に合わせて様々な生地・原料によって作られ、色々なサイズがある。こと精密機械光学機器を拭く場合には繊維クズが出るとこれら機器に悪影響があるため、この繊維クズが出ないパルプでできたウエスや不織布も見られる。

古着などを原料とするウエスでは、工業需要分野で適当な大きさに裁断されたものが袋詰めされた状態で流通・販売されているが、専用のものでは一定数を束ねた状態ないし単体で包装されたものが流通している。

ウエスの種類[編集]

以下、バージンウエスとリサイクルウエスだが、新品ウエスとリサイクルウエスとも呼ばれる。 100%バージンコットンメリヤスウエスが、再利用されてリサイクル品となり、リサイクルメリヤス、リサイクル布、または天然パルプ、不織布へ、原料が移り変わって行くことが考えられる。

バージンウエス(広義)[編集]

アパレル業界にて、製造した布を裁断した端切れを原料として使用する場合もあるが、これはいわゆる「バージン」として分類される。端切れを一定の形に更に裁断して使用する。

また、はじめからウエスまたは布を製造するため、コットンから糸をつむいで布を編む専用のラインを持つ工場が国内外にはあるが、コットン原料の供給に関して、日本はこれを中国に依存している。 本来であれば、糸をつむぎ、布を編み、ウエスとする。これを以て“バージンウエス”と、呼ぶべきであるが(狭義)、実際には未使用の程度により、リサイクル布とバージン布を区別している。(“バージンウエス”は必ずしもウエス用に作られたものではない。余剰品ないしは、副産物もある可能性がある。)

また、新品布が必ずしもコットン100%ではない。新品のTシャツがコットン100%ではなく、レーヨン等が編みこまれているのが通常である。糸のつむぎ方、編み方により、様々な風合いを持つ。

製造工程にて布を漂白する場合があるが、新品ウエスの吸水性をなくす(撥水する)可能性が高い。そのため、漂白後に必ず洗浄が必要となる。 漂白は日本人好みの白を再現させるためであるが、コスト高となるため、生成りも商品として存在する。

  • バージンウエス - これらの再生品が、下記リサイクルウエスともなる

リサイクルウエス[編集]

原材料がアパレル業界(衣料)から出てくることまでは同じであるが、既に使用した衣料で、それらを焼却処分するのではなく、布として再利用して原料とする。 また、一旦ウエスとして使用されたものを再収集し、再利用して原料とする場合もある。

  • 浴衣、ガウン、枕カバー、シーツなどを洗浄、殺菌、消毒して原料とする平織り生地
  • タオルを洗浄、殺菌、消毒して原料とするタオル生地
  • スウェットをそのまま洗浄、殺菌、消毒して原料とするスウェット生地
  • バージンメリヤスの中古を洗浄、殺菌、消毒して原料とするメリヤス生地
  • リネンサプライの払い下げ品など
  • 再生パルプ生地

など、原料の選別は多様である。 洗浄、殺菌、消毒は、原料が古着、中古であることから、必然であり、コストを抑えるべき箇所ではない。 漂白には注意が必要である。最終的に、製品が衣類や玩具に戻ってしまう可能性もあり、金属探知機での検針も出荷前に行うべきであり、コストを抑えるべき箇所ではない。

脚注[編集]

  1. ^ 『建築大辞典 第2版 普及版』彰国社 p.116 1993年

関連項目[編集]