ウェストランド ライサンダー

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ウェストランド ライサンダー

ライサンダー Mk III

ライサンダー Mk III

ウェストランド ライサンダー (Westland Lysander) は第二次世界大戦期に、イギリスウエストランド社が開発した航空機である。

Lysander”とは古代ギリシアペロポネソス戦争の英雄でスパルタの将である「リュサンドロス」の英語表記/読みである。

概要[編集]

A Westland Lysander of No. 13 Squadron RAF based at Hooton Park, Cheshire, provides aiming practice for members of the Home Guard, at the Western Command Weapons Training School at Altcar, near Formby, 17 September 1940. H4209.jpg

イギリス陸軍の地上での作戦を支援する直協機(直接協同機、または直接協同偵察機)として開発された機体で、1936年6月に試作1号機が初飛行した。

1938年夏から運用が開始され、第2次世界大戦の開始とともにフランスに送られ軽爆撃機として用いられたが、低速であり、ドイツ軍の前に大きな被害を出し、配備された174機の内、130機が失われた。しかし、戦術偵察や着弾観測の任務や救援物資投下などで、ダンケルク撤退まで働き続けた。運動性を生かして、空中戦He111を撃墜した機もある。

イギリス軍の本土撤退後は、高度15mまでの離陸距離250m、着陸速度90km/hというSTOL(短距離離着陸性能)を活かして連絡機としての運用が主体となり、イギリスの特殊任務部隊で、フランスなど他国のレジスタンスへの物資補給スパイの潜入などに用いられた。

1941年には、秘密連絡員輸送のための専用型であるMK.IIIが開発された。この型はエンジンが換装されたほか、胴体下に増槽を装備できたため航続時間が大幅に向上していた。同年8月から特殊任務部隊での運用がはじまり、そのSTOL性をいかして特殊任務飛行に活躍した。1944年までに400回の任務を遂行し、800名の連絡員を送りこんだと言われている。

ライサンダーは各型合わせ1,786機が生産された。

構成[編集]

本機は高翼固定単葉機で、主翼前縁の全幅にわたって可動スラットを装備している。胴体は金属骨組みに羽布張りであった。武装機銃3丁の他、スパッツ(車輪カバー)外側に張り出すように装備された翼形の架台に、小型爆弾を数発ずつ搭載することもできた(この架台は装備していない機体もあった)。

スペック[編集]

ライサンダー MK.III A
主翼前縁のスラットを示す
Steven F. Udvar-Hazy Center収蔵)
  • 乗員:2名
  • 全長:9.29 m
  • 全幅:15.24 m
  • 全高:3.5 m
  • 翼面積:24.2 m²
  • 空虚重量:1,834 kg
  • 運用時重量:2,645 kg
  • 最大離陸重量:2,866 kg
  • 動力:ブリストル マーキュリー エンジン
  • 出力:870 HP (649 kW)
  • 最大速度:341 km/h
  • 航続距離:966 km
  • 最大運用高度:6,550 m
  • 上昇率:430 m/min
  • 翼面荷重:109 kg/m²
  • 武装:7.7mm機関銃×3

外部リンク[編集]