ウイルスセキュリティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ウイルスセキュリティ
開発元 ソースネクスト K7Computing
対応OS 2000/XP/Vista/Vista 64bit版
Windows 7[1])
種別 インターネットセキュリティスイート
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト SOURCENEXTstyle SECURITY
  

ウイルスセキュリティとは、ソースネクスト社が販売するセキュリティ対策ソフト

目次

[編集] 概要

ソースネクストはかつて、アメリカマカフィー社のセキュリティ対策ソフトを販売していたが、同社とのライセンスが切れたことに伴い、ウイルスセキュリティを販売するようになった。仕様の決定と動作テストは日本のソースネクスト社、コードの作成はインドK7Computing社で行われている。ウイルスセキュリティの英語版は、K7Computing社より「K7 TotalSecurity」として発売されている。

2003年11月に発売開始。発売当初、1,980円と他のセキュリティ対策ソフトよりも価格が低く抑えられたことで、価格面での反響を呼んだ。

2006年には、価格を3,980円へ変更するとともに年間更新料無料とした「ウイルスセキュリティZERO」が発売され、最長でWindows Vistaのサポート終了期限である2017年4月(予定)まで、バージョンアップや更新が無料で行えるようになった。

2008年2月には、4,980円で最大3台のパソコンまで利用できる、「ウイルスセキュリティZERO(3台まで使える新版)」が発売されるなど、コストパフォーマンスの高い価格設定が支持されている。GfK Japanによる調査で、2007年、2008年と二年連続でセキュリティソフト分野の最多の販売本数であった。

2008年9月、USBメモリに収録した「Uメモ」版が発売された。

2009年4月3日には、Windows 7対応保証版が発売された[2]。2009年5月26日、大幅なバージョンアップ(バージョン番号:10.0.0003)が実施され、Windows Vista 64bit版に対応した[3]

[編集] 販売製品

現行製品
  • ウイルスセキュリティZERO (1台用) 3,970円 2006年7月発売
  • ウイルスセキュリティZERO (3台用) 4,980円 2008年2月発売
  • ウイルスセキュリティZERO (Windows 7 対応保証、1台用) 5,980円 2009年4月発売
  • ウイルスセキュリティZERO (Windows 7 対応保証、3台用) 6,980円 2009年4月発売

このほか、ライセンス版がある。

旧製品
  • ウイルスセキュリティ2004 1,980円
  • ウイルスセキュリティ2005EX 1,980円
  • ウイルスセキュリティ2006 1,980円 (複数台数PC用ライセンス版あり)
  • ウイルスセキュリティ Platinum 2,970円

※「ウイルスセキュリティ」と「ウイルスセキュリティZERO」は有効期限が異なるだけで、機能に差はない。

ウイルスセキュリティは個人ユーザー向けの製品という位置づけで開発されているため、法人での利用の注意点として、導入前に必ず体験版の利用を行うよう公式ページに説明されている。

[編集] 主な機能

※現在は未搭載だが、2007年2月の段階で検体の提出機能を製品に搭載することを検討しているという。

  • 個人情報対策
    • 個人情報の送信防止(設定が必要)
      登録した情報(クレジットカード番号、パスワードなど)の外部漏洩防止。(設定が必要)
      住所や氏名を全角文字で登録設定した場合には、「入力いただいた情報は全角文字が含まれています。半角文字で入力してください。」と警告が出る。
    • ブラウジングの制限(設定が必要)
      指定URLの閲覧許可/不許可、閲覧時間、広告のブロック、クッキーの使用防止、悪質なActiveXJavaアプレットからの攻撃の保護などが設定可能。
  • スパムフィッシング詐欺対策
    • メール自動監視
      疑わしいメールを自動で迷惑メールトレイに振り分け。
    • 特定の文字列を含むメールを分類(設定が必要)
      指定した言葉を含むメールを迷惑メールトレイに振り分け。
    • 許可/ブロック リスト作成(設定が必要)
      特定のアドレスを指定して迷惑メールトレイに振り分けるかどうか設定可能。また、アドレス帳からのインポートも可能。
    • 自動振り分け(設定が必要)
      判別できなかった迷惑メールは、迷惑メールボタンを押すことによりウイルスセキュリティに学習させることが可能。
    • 言語フィルタ(設定が必要)
      指定した外国語のメールを自動的に迷惑メールトレイに振り分ける。

[編集] ソフトウェアへの評価

CD-ROMを入れれば自動的にインストールが始まる「自動インストール機能」、更新が自動で行われる「自動アップデート機能」、ウイルスが動作すると自動的に検知や駆除を行う「ウイルス自動検知機能」など、初心者でも簡単に使えるよう配慮された設計になっている。また、他のセキュリティソフトよりも動作が軽く、本来パソコンで行いたい作業の邪魔になりにくい。価格の設定も他社と比較して群を抜いて低く、2006年に提供された年間更新料不要の「ウイルスセキュリティZERO」と同じ料金体系に追随したのは、「ウイルスキラーゼロ」だけだった。これらの点が支持されてか、2007年夏以降、アンチウイルスソフトの売上本数でこれまで上位に君臨していた、ノートンやウイルスバスターを抜き1位を獲得している [4]。なお、最新バージョンでもWindows2000に対応できるのは特筆すべきである。

更新料の無料化はこれまでに無い試みのため、「なぜ更新料を無料にできるのか」という声もあるが、この質問に対しては、公式サイトやパンフレットで

『巨額な製作費を投じたハリウッド映画でも、入場料は同じです。価格と品質は比例しません。仕組みを変えれば、高品質な製品を低価格でお届けすることは可能です。』ソースネクスト・スタイル・セキュリティより引用

と説明している。

ウイルスの検出力については、他社製品よりも劣るとのテスト結果[5][6]が出たこともあり、性能を不安視する声もある。ソースネクストの松田憲幸社長読売新聞のインタビューで

『パソコン雑誌の性能比較でウイルス検出率が大手の対策ソフトより2割近く劣るとの結果がでたことについて「大手の対策ソフトと差があったのは否めない」としながら、2006年12月には、大手と同じ検出率となったと強調してさらに、国際機関に認証を申請中といい、ウイルス駆除の基本性能について問題ないとアピールしていく方針だ。』 --読売新聞2007年5月8日付朝刊より引用

と回答している。

2007 年の読売新聞のインタビュー以降、West Coast Labsの国際認証「Checkmark」の取得や、Virus Bulletinの「VB 100 Award」の受賞に見られるように、継続的なウイルス検知性能の改善が進められている。

コンピュータウイルスなどへの定義ファイルは、ほぼ毎日更新されている。2009年5月、バージョン10.0.0003により、64bit OSへの対応、トラッキングクッキー検査機能、ルートキット検出機能強化、webからの攻撃に対する対応強化、フィッシング(ネット詐欺)対策の強化、さらなる高速化・軽量化の実現、ゲームモード追加、ユーザーインターフェイスを刷新などが改善された。

[編集] 近年の受賞歴

  • 2009年6月 Virus Bulletin - VB100 award
  • 2008年8月 Virus Bulletin - VB100 award
  • 2007年6月 Virus Bulletin - VB100 award
  • 2007年2月 リビング新聞 第13回「助かりました大賞」一般・サービス部門

[編集] ソフトウェアの不具合

近年大きな不具合を指摘する声は減りつつあるが、ウイルスセキュリティによって他のアプリケーションソフトウェアが正常に動作しなくなる等の競合報告があり、改善の見込みがないまま長期経過している事案も散見される。動作対象外である仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用したソフトウェアに多い。[要出典]

一部の問題についてはソースネクスト社のユーザーサポート情報ページにて原因を調査中等の記載があるものの、数ヶ月~1年以上経っても記載内容に進展が見られる事のない情報もある。また、アプリケーションソフトウェアの開発側、または販売側よりウイルスセキュリティとの競合についての案内情報が提供されている一方で、ソースネクスト社のユーザーサポート情報ページでは情報掲載がなされていない等、情報提供について不十分な体制のようである。(後述

[編集] バージョン10における不具合

2009年5月のバージョンアップ後に不具合が発生していることが明らかとなっている。パソコンのメモリが不足する[7]、パソコンの起動音が途切れる[8]、「前回のウイルス検査」の日付が更新されない[9]、単一ファイルのスキャンが行えない[10]、といった不具合が発生しているが、プログラムの修正予定や回避方法が公開されている。

また、パスワード設定が施されたZIP形式のファイル、およびウイルスセキュリティによって暗号化されたファイルと認識されるファイルに対してウイルススキャン処理を行うと、暗号化されたファイルと認識され、隔離、あるいは削除処理がされる仕様になっている。

メールアドレス、シリアルナンバー、パスワード等のユーザーアカウント情報を暗号化処理を行わずにレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\K7 Computing\K7TotalSecurity\CommonInfo\Updates部分に記録する仕様について、コンピューターウィルス感染や不正アクセスなどの状態に陥った際に、パスワード等が容易に把握できてしまうのでは無いかとの点が指摘されていた[要出典]が、2009年5月下旬より提供開始の新バージョンでは、ユーザーアカウント情報の暗号化処理が施される仕様になった。しかしながら、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\K7 Computing\K7TotalSecurity\CommonInfo\Updates部分をエクスポートする等の操作手法により暗号化状態のパスワードを表示させる事が可能であると指摘されている。[要出典]

2007年4月のバージョンアップ以降、Windows2000環境下でコントロールパネルの管理ツール内のイベントビューアのシステムログにおいて「K7RealTime AntiVirus Services サービスは起動時に停止しました。」とのエラーが記録され、該当サービスが開始中状態のままになり、コントロールパネルの管理ツール内のサービスよりサービスの開始、再起動といった操作が出来ない現象が掲示板などで複数の利用者より報告されている。

[編集] バージョン9以前の不具合

最新バージョン10 以降で改善されたかは未検証である。

ケーブルテレビを利用したインターネットサービスプロバイダ(2社)より、ウイルスセキュリティがインストールされた環境下でのインターネット利用について、ソフトウェアが原因で問題が発生している例が他社ソフトに比べて多く存在する等の事由から非推奨の案内告知がなされている。[11] [12]

[編集] クリックス社のソフトウェア

Microsoft が提供するファイルシステムオブジェクトという関数群があり、データベースへのアクセス時において広く一般的に使われており、特殊なものではない。

クリックス社のアプリケーションと併用すると、危険性の高い関数として強制終了させてしまう事がある。クリックス社によると、現在の所この問題を回避するにはウイルスセキュリティのアンインストール以外に方法がないとしている。この不具合については、クリックス社よりソースネクスト社側へシステムの改良要請が報告されているが、明確な回答は得られていない状態である。この問題は、ウィルスバスターノートン・インターネットセキュリティ等では発生しないとの報告も為されている。[13]

[編集] iTunes8との競合

2008年9月10日過ぎに提供開始されたiTunes8との競合により、iPodシリーズとのデータ同期処理がフリーズしてしまう問題が多数報告されている。この不具合についてWEBサイト上等での公式な情報提供は無く、問い合わせを行ったユーザーには、「現象を確認中のため、しばらくお待ちください」と回答しているが、半年以上経過しても現象を確認中の状態に進展が見られない。この問題については、問い合わせを行った一部のユーザーに対しては返金案内対応もされており、この場合には通常の返金保障とは異なり購入後30日以上経過しレシート等が無い状態でも返金が可能となっている。[要出典]

[編集] 動作に不具合が起こる可能性のあるソフトウェア
  • JV-Link (一部のバージョン)[14]
  • 株の達人[15]
  • STARFAX13[16]
  • CASH RADAR Pro 企業版端末[17]
  • らんらん財務会計2 エンタープライズ、わくわく財務会計2 プロフェッショナル[18]
  • ファイターエース[19]
  • HSP [20][21]
  • Ripplexアドレス帳 [22]

[編集] TV-CM

ウイルスセキュリティのテレビコマーシャル

ムエタイ編
タイの工場が舞台。
ウイルスに例えたコーチがパソコンに例えたムエタイ選手にキックを浴びせる。ガードの甘い選手は苦痛に顔を歪め、もう一人の選手は必死にガードする。
FLOG編
二匹のカエルが登場。
放映期間:2006年10月 - 2007年3月

[編集] 脚注

  1. ^ 本ソフトの対応OS欄には「Windows 7 対応保証版のみ、Windows 7の正式対応時に無料アップデートでWindows 7に対応」とある。
  2. ^ Windows 7 サポート期間終了時まで更新料無料「ウイルスセキュリティZERO (Windows 7 対応保証版)」2009 年4 月3 日(金)発売:ソースネクストPDFファイル)
  3. ^ 「ウイルスセキュリティ」バージョンアップについて(2009/05/26)
  4. ^ BCNランキング :: 売れ筋速報 :: ゼロ円更新・3台利用・バックアップ、セキュリティソフトに新時代
  5. ^ ウイルス対策ソフト乗り換え案内(2):日経パソコンオンライン
  6. ^ ウイルス対策ソフト乗り換え案内(番外編):日経パソコンオンライン
  7. ^ ソースネクスト:製品サポート
  8. ^ ソースネクスト:製品サポート
  9. ^ ソースネクスト:製品サポート
  10. ^ ソースネクスト:製品サポート
  11. ^ ●ソースネクスト社製ウイルス/セキュリティ対策ソフトについて
  12. ^ FCTV Internet Service ソースネクスト社の一部ソフトウェアについて
  13. ^ クリックスサポート情報シート『ウィルスセキュリティZero』(ソースネクスト社)で起こる問題について。PDFファイル)
  14. ^ JRA-VANからのお知らせ 【重要】DataLab.(データラボ)サービスをご利用で、ソースネクスト社のウイルスセキュリティZEROをお使いの方へ
  15. ^ 株の達人・連絡&会員限定メニュー:ソースネクストの「ウィルスセキュリティ(ZERO)ゼロ」で頻発するトラブルについて
  16. ^ STARFAX13 ソースネクスト社のウイルスセキュリティZEROをインストールしたパソコンで、グループFAXを使用できない 2007/5/18
  17. ^ CASH RADAR Pro 2009年版セキュリティソフトのご利用につきまして
  18. ^ ソースネクスト社の製品「ウィルスセキュリティ」がインストールされている環境では、弊社の「らんらん財務会計2 エンタープライズ」および「わくわく財務会計2 プロフェッショナル」のネットワーク機能はご利用になれません。
  19. ^ ファイターエースサポート情報:ソースネクスト「ウイルスセキュリティ」に関して
  20. ^ HSP ver2.61に対するウィルス誤認識について
  21. ^ HSP ver3.1に対するウィルス誤認識について
  22. ^ ソースネクスト社製「ウイルスセキュリティ」をお使いの方へ
[ヘルプ]

[編集] 外部リンク