ウィル・パワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ウィル・パワー
Will Power
ウィル・パワー、2009年のインディ500で
基本情報
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
生年月日 1981年3月1日(33歳)
出身地 オーストラリアクイーンズランド州トゥーンバ
2014年インディカー・シリーズ
デビュー 2008
所属 ペンスキー・レーシング
車番 12
過去所属 KVレーシング・テクノロジー
出走回数 59
優勝回数 14
ポールポジション 5
ファステストラップ 0
シリーズ最高順位 2nd(2010,2011)
ウィル・パワー
基本情報
チャンプカー・ワールド・シリーズ
活動時期 2005-2007
所属 ウォーカー・レーシング
出走回数 30
優勝回数 3
ポールポジション 4
シリーズ最高順位 4th(2007)
過去参加シリーズ
1999-2000

2000-01

2002
2002

2003-04
2005
2005/2006
クイーンズランド・フォーミュラ・フォード
オーストラリアン・フォーミュラ・フォード・チャンピオンシップ
オーストラリア・フォーミュラ3選手権
オーストラリアン・ドライバーズ・チャンピオンシップ
イギリス・フォーミュラ3選手権
フォーミュラ・ルノー3.5
A1グランプリ
選手権タイトル
2000

2002
クイーンズランド・フォーミュラ・フォード
オーストラリアン・ドライバーズ・チャンピオンシップ
受賞
2006 チャンプカー ルーキーオブザイヤー

ウィル・パワー (Will Power, 1981年3月1日 - ) は、オーストラリアクイーンズランド州トゥーンバ出身のレーシング・ドライバー。現在はインディカー・シリーズペンスキー・レーシングから参戦している。

経歴[編集]

初期[編集]

2000年代に入ってからオーストラリア国内のレースに参加し始める。ウォリックのモーガン・パーク・レースウェイや、スタンソープのカーネル・レースウェイでダットサン1200をドライブした。15歳でプロとしてのキャリアを開始し、オーストラリアン・フォーミュラ・フォード・チャンピオンシップに参戦する。2002年にはオーストラリアン・ドライバーズ・チャンピオンシップ[1]で3度のポールポジション、7勝を挙げシリーズタイトルを獲得した[2]

2003年にはイギリス・フォーミュラ3選手権に参戦、翌2004年には友人のウィル・デイヴィソンと共にイタリアミナルディF1カーをテストした。

2005年はカーリン・モータースポーツからフォーミュラ・ルノー3.5に参戦する。ここで彼は結果を残し、高評価を得ることとなる。彼はシーズンで2勝を挙げ4度表彰台に立つ。また、5度フロントローを獲得した。彼はまた、A1チーム・オーストラリアに選ばれ2005年から2006年のA1グランプリに参戦、開幕戦のブランズ・ハッチで出走し、チームをブラジルに次いで2位に導いた。

チャンプカー[編集]

2005年後半にパワーは「チーム・オーストラリア」(ウォーカー・レーシングが母体)からチャンプカーに参戦、サーファーズ・パラダイスでのレックスマーク・インディ300に出走した。当時フォーミュラ・ルノー3.5のシリーズ途中であったが、そのままチャンプカーに転向し、フォーミュラ・ルノー3.5はシリーズ7位で終えることとなった[3]。このレースでのパワーの走りは力強く、チームメイトのアレックス・タグリアーニと接触しリタイアするまで快走した。サーファーズ・パラダイス戦の後、彼はチームと複数年契約を結び、次戦のメキシコシティでマーカス・マーシャルが「重大な契約違反」のため解雇されるその代役として再び出走した。

2006年はチーム・オーストラリアからフル参戦し、シーズンを通して9度のトップ10フィニッシュ、予選での好結果を挙げた。シーズン最終戦のメキシコでは初の表彰台に上る。彼はルーキーオブザイヤーを獲得し[4]、シーズン6位という成績を達成した。

2008年にはチャンプカーがIRLと統合したことに伴いKVレーシング・テクノロジーに移籍。チャンプカー最後のレースとなったロングビーチ市街地コースを制し、チャンプカー最後の優勝者となった。残りのシーズンは同チームからインディカー・シリーズに参戦。

インディカー[編集]

2009年、ペンスキーに抜擢される。脱税事件の裁判により出場が危ぶまれていたエリオ・カストロネベスに代わるドライバーとしての契約で開幕戦を走ったが、カストロネベスが無罪となり復帰すると、控えドライバーに回り、スポット的な参戦にとどまったが、その中で1勝を記録した。

2010年はペンスキーからフル参戦となり、ロード/ストリートコースで圧倒的な強さを見せ、最終戦までランキングトップを走った。しかしオーバルコースでの成績があだとなり、ベテランダリオ・フランキッティに逆転を許してランキング2位となった。

2011年もペンスキーからフル参戦したパワーは、前年同様ロード/ストリートでの速さを生かしフランキッティと首位争いを見せ、第6戦テキサスではキャリア初となるオーバルコースでの優勝を獲得した。しかしランキング暫定2位で迎えた最終戦ラスベガスで多重クラッシュが発生[5]、レースはキャンセルされたためポイントが与えられず2年連続でランキング2位となった。

2012年もペンスキーから参戦。シーズン前半はアラバマ、ロングビーチ、サンパウロで3連勝を記録しポイントランキング首位を維持した。しかし中盤のオーバルでは不甲斐ない結果に終わり、後半のロード/ストリートでも優勝から遠ざかった。タイトルが懸かった最終戦フォンタナでは55周目に単独スピンでクラッシュ、25位でリタイアすると思われたが、チームがメカニック18人がかりでマシンを修復した。これによりコースに復帰したパワーは周回数を重ね24位に順位を上げた。[6]しかしランキング2位のライアン・ハンター=レイが4位を獲得したため、3点差のランキング2位に終わった。

映画出演[編集]

レース成績[編集]

ジュニアシリーズ[編集]

太字ポールポジション

シリーズ チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 チーム 順位 ポイント
オーストラリアン・フォーミュラ・フォード・チャンピオンシップ 2000 ロバート・パワー オーストラリアの旗 PHI1
UNK
オーストラリアの旗 BAR1
UNK
オーストラリアの旗 EAS1
Ret
オーストラリアの旗 PHI3
UNK
オーストラリアの旗 QUE1
8
オーストラリアの旗 ORP1
8
オーストラリアの旗 CAL1
UNK
オーストラリアの旗 MAL1
Ret
ロバート・パワー 7th 94
オーストラリアの旗 PHI2
UNK
オーストラリアの旗 BAR2
UNK
オーストラリアの旗 EAS2
4
オーストラリアの旗 PHI4
UNK
オーストラリアの旗 QUE2
4
オーストラリアの旗 ORP2
11
オーストラリアの旗 CAL2
UNK
オーストラリアの旗 MAL2
13
オーストラリアン・フォーミュラ・フォード・チャンピオンシップ 2001 パワー・レーシング オーストラリアの旗 PHI1
2
オーストラリアの旗 EAS1
1
オーストラリアの旗 BAR1
2
オーストラリアの旗 CAL1
UNK
オーストラリアの旗 ORP1
UNK
オーストラリアの旗 MAL1
2
オーストラリアの旗 QUE1
4
オーストラリアの旗 SAN1
UNK
パワー・レーシング 2nd 210
オーストラリアの旗 PHI2
1
オーストラリアの旗 ECR2
1
オーストラリアの旗 BAR2
3
オーストラリアの旗 CAL2
UNK
オーストラリアの旗 ORP2
UNK
オーストラリアの旗 MAL2
1
オーストラリアの旗 QUE2
4
オーストラリアの旗 SAN2
Canc
オーストラリアン・ドライバーズ・チャンピオンシップ 2002 ラルト・オーストラリア オーストラリアの旗 PHI1
1
オーストラリアの旗 ECR1
2
オーストラリアの旗 HDV1
Ret
オーストラリアの旗 ORP1
1
オーストラリアの旗 MAL1
1
オーストラリアの旗 WIN1
1
ラルト・オーストラリア 1st 197
オーストラリアの旗 PHI2
1
オーストラリアの旗 ECR2
2
オーストラリアの旗 ORP2
1
オーストラリアの旗 MAL2
2
オーストラリアの旗 WIN2
1
オーストラリア・フォーミュラ3選手権 2002 クールテンプ・レーシング オーストラリアの旗 ORP1
1
オーストラリアの旗 WIN1
1
オーストラリアの旗 WAK1
2
オーストラリアの旗 SAN1
6
オーストラリアの旗 PHI1
2
オーストラリアの旗 SUR1
1
クールテンプ・レーシング 2nd 204
オーストラリアの旗 ORP2
1
オーストラリアの旗 WIN2
1
オーストラリアの旗 WAK2
2
オーストラリアの旗 SAN2
4
オーストラリアの旗 PHI2
3
オーストラリアの旗 SUR2
1
イギリス・フォーミュラ3選手権 2003 ダイアモンド・レーシング イングランドの旗 DON1
15
イングランドの旗 SNE1
Ret
イングランドの旗 CRO1
スコットランドの旗 KNO1
イングランドの旗 SIL1
イングランドの旗 CAC1
5
イングランドの旗 OUP1
12
イングランドの旗 ROC1
5
イングランドの旗 THX1
Ret
ベルギーの旗 SPA1
4
イングランドの旗 DON3
Ret
イングランドの旗 BRH1
Ret
フォーテック・モータースポーツ 14th 40
イングランドの旗 DON2
23
イングランドの旗 SNE2
Ret
イングランドの旗 CRO2
スコットランドの旗 KNO2
イングランドの旗 SIL2
イングランドの旗 CAC2
12
イングランドの旗 OUP2
9
イングランドの旗 ROC2
15
イングランドの旗 THX2
2
ベルギーの旗 SPA2
12
イングランドの旗 DON4
11
イングランドの旗 BRH2
17
イギリス・フォーミュラ3選手権 2004 アラン・ドッキング・レーシング イングランドの旗 DON1
Ret
イングランドの旗 SIL1
2
イングランドの旗 CRO1
15
スコットランドの旗 KNO1
2
イングランドの旗 SNE1
10
イングランドの旗 SNE3
3
イングランドの旗 CAC1
6
イングランドの旗 DON1
Ret
イングランドの旗 OUP1
12
イングランドの旗 SIL1
4
イングランドの旗 THX1
10
ベルギーの旗 SPA1
8
イングランドの旗 BRH1
Ret
アラン・ドッキング・レーシング 9th 111
イングランドの旗 DON2
4
イングランドの旗 SIL2
Canc
イングランドの旗 CRO2
Ret
スコットランドの旗 KNO2
2
イングランドの旗 SNE2
3
イングランドの旗 CAC2
13
イングランドの旗 DON2
10
イングランドの旗 OUP2
Ret
イングランドの旗 SIL2
6
イングランドの旗 THX2
18
ベルギーの旗 SPA2
9
イングランドの旗 BRH2
9
フォーミュラ・ルノー3.5 2005 カーリン・モータースポーツ ベルギーの旗 ZOL1
DNS
モナコの旗 MON1
12
スペインの旗 VAL1
3
フランスの旗 BUG1
4
スペインの旗 BIL1
2
ドイツの旗 OSH1
Ret
イギリスの旗 DON1
13
ポルトガルの旗 EST1
10
イタリアの旗 MNZ1
カーリン・モータースポーツ 7th 64
ベルギーの旗 ZOL2
Ret
スペインの旗 VAL2
14
フランスの旗 BUG2
1
スペインの旗 BIL2
1
ドイツの旗 OSH2
14
イギリスの旗 DON2
Ret
ポルトガルの旗 EST2
12
イタリアの旗 MNZ2

A1GP[編集]

シリーズ チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 チーム 順位 ポイント
A1GP 2005/06 オーストラリアの旗
AUS
イギリスの旗
BRH1
4
ドイツの旗
LAU1
ポルトガルの旗
EST1
オーストラリアの旗
ECR1
マレーシアの旗
SEP1
アラブ首長国連邦の旗
DUB1
南アフリカ共和国の旗
DUR1
インドネシアの旗
SEN1
メキシコの旗
MON1
アメリカ合衆国の旗
LAG1
中華人民共和国の旗
SHA1
オーストラリアの旗
AUS
13th 51
イギリスの旗
BRH2
2
ドイツの旗
LAU2
ポルトガルの旗
EST2
オーストラリアの旗
ECR2
マレーシアの旗
SEP2
アラブ首長国連邦の旗
DUB2
南アフリカ共和国の旗
DUR2
インドネシアの旗
SEN2
メキシコの旗
MON2
アメリカ合衆国の旗
LAG2
中華人民共和国の旗
SHA2

アメリカン・オープンホイール[編集]

チャンプカー・ワールド・シリーズ[編集]

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2005 チーム・オーストラリア ローラ・B02/00 コスワース LBH MTY MIL POR CLE TOR EDM SJO DEN MTL LVS SRF
15
MXC
10
22位 17
2006 LBH
9
HOU
7
MTY
11
MIL
11
POR
18
CLE
9
TOR
7
EDM
6
SJO
6
DEN
4
MTL
5
ROA
13
SRF
12
MXC
3
6位 213
2007 パノス・DP01 LVG
1
LBH
3
HOU
11
POR
4
CLE
10
MTT
3
TOR
1
EDM
Ret
SJO
4
ROA
Ret
ZOL
4
ASN
14
SRF
Ret
MXC
2
4位 262

インディカー・シリーズ[編集]

チーム シャシー エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2008 KVレーシング・テクノロジー ダラーラ ホンダ HMS
25
STP
8
MOT1
DNP
KAN
27
INDY
13
MIL
14
TXS
13
IOW
9
RIR
25
WGL
15
NSH
11
MDO
4
EDM
22
KTY
26
SNM
25
DET
8
CHI
5
SRF2
22
12位 331
パノス・DP01 コスワース LBH1
1
2009 チーム・ペンスキー ダラーラ ホンダ STP
6
LBH
2
KAN
INDY
5
MIL
TXS
IOW
RIR
WGL
TOR
3
EDM
1
KTY
9
MDO
SNM
DNS
CHI
MOT
HMS
19位 215
2010 SAO
1
STP
1
ALA
4
LBH
3
KAN
12
INDY
8
TXS
14
IOW
5
WGL
1
TOR
1
EDM
2
MDO
2
SNM
1
CHI
16
KTY
8
MOT
3
HMS
25
2位 597
2011 STP
2
ALA
1
LBH
10
SAO
1
INDY
14
TXS
3
TXS
1
MIL
4
IOW
21
TOR
24
EDM
1
MDO
14
NHM
5
SNM
1
BAL
1
MOT
2
KTY
19
LVS
C3
2位 555
2012 ダラーラ・DW12 シボレー STP
7
ALA
1
LBH
1
SAO
1
INDY
28
DET
4
TXS
8
MIL
12
IOW
24
TOR
15
EDM
3
MDO
2
SNM
2
BAL
6
FON
24
2位 465
2013 STP
16
ALA
5
LBH
16
SAO
24
INDY
19
DET1
8
DET2
20
TXS
7
MIL
3
IOW
17
POC
4
TOR1
15
TOR2
18
MDO
4
SNM
1
BAL
18
HOU1
12
HOU2
1
FON
1
4位 498
2014 STP
1
LBH
2
ALA
5
IMS
8
INDY
8
DET
1
DET
2
TXS
2
HOU1
14
HOU2
11
POC
10
IOW
14
TOR1
9
TOR2
3
MDO
6
MIL
1
SNM
10
FON
9
1位 671
チーム レース ポールポジション 勝利数 入賞数
(Non-win)
トップ10
(Non-podium)
インディ500
勝利数
シリーズタイトル
4 2 59 5 14 22 37 0 0

インディ500 成績[編集]

シャシー エンジン スタート フィニッシュ チーム 備考
2008 ダラーラ ホンダ 23 13 KVレーシング 完走
2009 ダラーラ ホンダ 9 5 ペンスキー・レーシング 完走
2010 ダラーラ ホンダ 2 8 ペンスキー・レーシング 完走
2011 ダラーラ ホンダ 5 14 ペンスキー・レーシング 完走

総成績[編集]

シリーズ シーズン 出走レース数 ポールポジション 優勝数 入賞数
(Non-win)
ポイント獲得
(Non-podium)
チーム 総ポイント シリーズタイトル 最高成績
(シリーズ年度)
フォーミュラ・フォード 2 28 0 4 5 9 1 304 0 2nd (2001)
フォーミュラ・ホールデン 1 11 5 7 3 0 1 197 1 1st (2002)
オーストラリア・フォーミュラ3選手権 1 12 unk 6 4 2 1 204 0 2nd (2002)
V8スーパーカー 1 2 0 0 0 2 1 82 0 46th (2002)
イギリス・フォーミュラ3選手権 2 42 0 0 6 14 3 151 0 9th (2004)
フォーミュラ・ルノー3.5 1 15 3 2 2 4 1 64 0 7th (2005)
A1GP 1 2 0 0 1 1 1 16 0 13th (2005/06)
CCWS 3 30 4 2 4 24 1 492 0 4th (2007)
インディカー・シリーズ 4 59 5 14 22 37 2 1698 0 2nd (2010)

Complete through 2011.

参照[編集]

  1. ^ CAMS Online Manual of Motor Sport
  2. ^ The Series - The Cars Australian Formula 4000 Championship
  3. ^ 2005 Formula Renault 3.5 World Series Complete Qualifying and Race Results SpeedSport Magazine
  4. ^ 2006 Roshfrans Rookie Of The Year Standings Champ Car World Series
  5. ^ パワー自身もこの事故に巻き込まれ軽傷を負ったため、病院に検査入院しその日のうちに退院した。
  6. ^ 25位でレースを終えた場合の獲得ポイントは10点だが、24位に上がれば12点になる。リタイアした時点でハンター=レイがタイトルを獲得するための条件は6位以上だったが、パワーが24位上がったことでハンター=レイは5位以上でフィニッシュしなければならなくなった。


外部リンク[編集]

スポーツのタイトル
先代:
ティモ・グロック
チャンプカー ルーキーオブザイヤー
2006
次代:
ロバート・ドーンボス
先代:
リック・ケリー
オーストラリアン・ドライバーズ・チャンピオンシップ
2002年
次代:
ダニエル・ガウント