ウィリアムズ・FW34

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ウィリアムズ FW34
シンガポールGPでパストール・マルドナドがドライブするFW34
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズ
デザイナー マイク・コフラン(テクニカルディレクター[1]
マーク・ギラン(チーフ・オペレーションズ・エンジニア[1]
ジェイソン・サマービル(空力責任者[1]
先代 ウィリアムズ・FW33
後継 ウィリアムズ・FW35
主要諸元
エンジン ルノーRS27-2012
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム ウィリアムズF1
ドライバー ベネズエラの旗 パストール・マルドナド
ブラジルの旗 ブルーノ・セナ
出走時期 2012年
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズタイトル 0
表彰台(3位以内)回数 1
通算獲得ポイント 76
初戦 2012年オーストラリアGP
初勝利 2012年スペインGP
最終戦 2012年ブラジルGP
出走
回数
優勝
回数
ポール
ポジション
ファステスト
ラップ
20 1 1 1
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ウィリアムズ・FW34 (Williams FW34) は、ウィリアムズ2012年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー

概要[編集]

僅か5ポイントの獲得に止まるというという2011年の不振から脱出するため、技術部門の顔ぶれを一新。マイク・コフランテクニカルディレクターに就任し、FW34の開発を主導した。

エンジンはメーカーをコスワースからルノーに変更。チームが最後にタイトルを獲得した1997年以来15年ぶりに「ウィリアムズ・ルノー」が復活した。コスワースに比べるとサイズがコンパクトでマシンの低重心化に貢献しており、ラジエーターを小型化することで空力面の向上にもつながった[2]

超小型ギアボックスを採用した車体後部のコンパクトな設計は継続されている。FW33ではサスペンションの上アームをリアウィングの支柱に接続していたが、FW34では支柱を撤廃し、ギアボックス上の突起がウィングステーとサスペンションマウントを兼ねる方法に変更された[3]ドライブシャフトの上反角もFW33よりも緩くなっている。

2012年シーズン[編集]

2月7日、プレシーズンテストの幕開けとなるヘレス・サーキットでFW34が初公開された[4]

トップチームがピレリタイヤの取り扱い方に苦労する中、ウィリアムズはザウバーとともに上位をかきまわす存在となった。第5戦スペインGPではパストール・マルドナドがポールポジションを獲得し決勝でも優勝、ウィリアムズに7年半ぶりの優勝をもたらした。マクラーレンジェンソン・バトンは「ザウバーは高速コーナー、ウィリアムズは低速コーナーで僕らよりも速い」と語った[5]

マルドナドは予選Q3進出13回(PP1回、2位1回、3位2回)と速さをみせたものの、度重なる接触やペナルティーによりポイント獲得は5回に留まった。ブルーノ・セナは10戦でポイントを獲得したが、チームの判断により金曜フリー走行1回目をバルテッリ・ボッタスに譲ったことがパフォーマンスに影響したと主張した[6]

2011年の大不振から復活したものの、前年まで在籍したルーベンス・バリチェロはドライバーの経験不足を指摘し、「彼らは少なくとも今の倍をポイントを獲れたはずだと思うので残念だ」と語った[7]。またコンストラクターズランキングは8位で、不振だった前年から1つだけしか上がらなかった。

スペック[編集]

[8][9]

シャシー[編集]

  • シャシー構造 カーボンエポキシおよびハニカム・コンポジットで成型されたモノコック構造FIAの衝撃・強度基準に合格)
  • フロントサスペンション カーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン コンポジット・トーリンク プッシュロッドによるスプリング アンチロールバー
  • リアサスペンション ダブルウィッシュボーン プルロッドによるスプリング アンチロールバー
  • ダンパー ウィリアムズF1
  • ギアボックス ウィリアムズF1 7速シームレス・シーケンシャル・セミオートマチックシフト リバース付 電子油圧制御によるギア選択
  • クラッチ カーボン製マルチプレート
  • ホイール レイズ 鍛造マグネシウム
  • タイヤ ピレリ フロント幅325 mm / リア幅375 mm
  • ブレーキシステム APレーシング 6ピストンキャリパー(4輪) カーボン製ディスクおよびパッド
  • ステアリング ウィリアムズF1 パワーアシスト付ラック・アンド・ピニオン
  • 燃料タンク ALT ケブラー強化ゴム製
  • 電子システム FIA標準電子制御ユニット
  • 冷却システム アルミニウム製 オイル・冷却水・KERS・ギアボックスラジエター
  • コックピット 75 mm ショルダーストラップ付6点式安全ハーネス HANSシステム アルカンターラで覆った取り外し可能なカーボンファイバー製シート

エンジン[編集]

サイズ[編集]

  • 全長 5,000 mm
  • 全高 950 mm
  • 全幅 1,800 mm
  • ホイールベース FIA基準の最大値
  • 重量 FIA基準の最小値

記録[編集]

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ポイント ランキング
AUS
オーストラリアの旗
MAL
マラヤ連邦の旗
CHN
中華人民共和国の旗
BHR
バーレーンの旗
ESP
スペインの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
EUR
欧州連合の旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
SIN
シンガポールの旗
JPN
日本の旗
KOR
韓国の旗
IND
インドの旗
ABU
アラブ首長国連邦の旗
USA
アメリカ合衆国の旗
BRA
ブラジルの旗
2012 18 ベネズエラの旗 マルドナド 18 19 8 Ret 1 Ret 13 12 16 15 13 Ret 12 Ret 8 14 16 5 9 Ret 76 8位
19 ブラジルの旗 セナ Ret 6 7 22 Ret 10 17 10 9 17 7 12 10 18 14 15 10 8 10 Ret

脚注[編集]

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  1. ^ a b c “新技術体制のウイリアムズ、復活に自信”. オートスポーツweb. (2012年2月7日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=38971 2012年3月11日閲覧。 
  2. ^ "ウィリアムズ躍進を支えたルノーエンジン". Topnews.(2012年8月23日)2012年12月20日閲覧。
  3. ^ “FW34解説”. STINGER. http://www.f1-stinger.com/f1-data/2012/machine/williams/ 2012年3月13日閲覧。 
  4. ^ "ウィリアムズ、ヘレスで新車を披露". ESPN F1.(2012年2月7日)2012年12月20日閲覧。
  5. ^ "「ザウバーやウイリアムズの方が速い」とバトン". オートスポーツweb.(2012年7月10日)2012年12月20日閲覧。
  6. ^ "http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=45513". オートスポーツweb.(2012年12月12日)2012年12月20日閲覧。
  7. ^ "ルーベンス・バリチェロ 「ウィリアムズは少なくも倍のポイントを獲れた」". F1-Gate.com.(2012年10月4日)2012年12月20日閲覧。
  8. ^ “ウィリアムズFW34”. F1-Gate.com. (2012年2月7日). http://f1-gate.com/williams/fw34.html 2012年3月13日閲覧。 
  9. ^ “ウィリアムズFW34スペック表”. F1トップニュース. http://www.topnews.jp/spec-williams-fw34 2012年3月13日閲覧。