イーグル・ビジョン

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イーグル・ビジョン
概要
販売期間 1993年 - 1997年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 3.5L V型6気筒 215ps/5800rpm
変速機 5MT/4AT
ストラット
ストラット
車両寸法
ホイールベース 2875mm
全長 5020mm
全幅 1915mm
全高 1430mm
車両重量 1560kg
系譜
先代 イーグル・プレミア
後継 クライスラー・300M
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ビジョン Vision )は、クライスラー社がイーグル、クライスラーブランドで販売していた自動車である。

概要[編集]

ビジョンは1992年デトロイト・オートショーでデビュー、翌年より生産が開始されたフルサイズFFセダン(LHプラットフォーム)である。その原型となったのは当時クライスラーの傘下だったランボルギーニ社が1987年にフランクフルトオートショーで発表した「ランボルギーニ・ポルトフィーノ」で、同モデルのコンセプトであった「キャブ・フォワード」というスポーティなデザインを保ちつつ広い室内空間を確保するといった点を継承している。 欧州市場を意識したため開発に際してはヨーロッパで入念なテストが繰り返されており、そういった点ではルノーの製作したプレミアのコンセプトを受け継いでいるともいえる。

発売当初は3.3LV6エンジンに4速ATのみのグレード展開であったが、1996年にマイナーチェンジで一部改良された「TSi」を、最終モデルでは3.5LV6の「ESi」が追加されている。

マイナーな存在だったイーグルにおいては優秀な販売実績を残し、欧州、アジアへはクライスラーブランドで販売されていた。バッジエンジニアリングによりクライスラー・コンコードクライスラー・ニューヨーカーダッジ・イントレピッドなどの姉妹車種があったが、ビジョンの販売台数はそれらの車種の販売台数には及ばなかった。

1997年まで生産され、その後同じLHプラットフォームを用いた「クライスラー・300M」へとモデルチェンジしている。

日本での導入[編集]

1994年3月から1997年12月の間に「クライスラー・ビジョン」として導入された。右ハンドル車の導入に積極的であったクライスラー車の中で数少ない左ハンドル車であった。

関連項目[編集]